ようこそ、卯月です。
昨夜、仕事を半分残して寝ちゃって、今日の午後3時過ぎまでに仕上げて出なくちゃならなかったので、眠くなったら困ると思って、朝の薬を外したら、やっぱダメだった。
仕事は仕上げて間に合ったんだけど、帰りの電車で具合が悪くなって。
持ってった頓服を飲んだけど、乗り換えの駅のベンチで泣いちゃった。
吐きそうだった。
無事に小田急線に乗って帰れたんだけど、駅からの帰り道、足音がずうっとついてくる。早足で振り切ろうと思ったんだけど、静かに、でも近くをついてくる気配がして、階段の上り口まで走って、後ろを振り返ったら、誰もいなかった。
過敏になっているんだ。
家に着いて、もう1回、薬を飲んだ。
頭が痛い。
幸い、今日は預かる仕事がなかった。
久しぶりに仕事の切れ目が来て、ホッとするような、怖いような。
娘はプレッシャーからか、また熱を出している。
作文の練習をしなくっちゃと言いながら寝ている。
早く試験が終わるといいね、と思う。
受からなかったら、高卒認定の試験のための勉強を始めるのだそうだ。
できれば大学に行きたいと言っている。みんなのように、普通の人生をやりたいのだそうだ。
そういう生き方を選ぶのもありだね、と思う。好きに生きればいい。まだ19歳になったばかり。人生はこれからだよ。
明日は仕事の連絡を待ちながら、少しゆっくり寝ていようと思う。
忙しかったからね。ずっと駆け足だった。
通信の原稿も書かなくちゃ。
じゃあまた明日ね。
おやすみなさい。
R子さんの声はしだいに薄れて、聞こえなくなっている。
足してもらった薬が効いているのかもしれない。
その薬のせいかどうか、今日は眠くて、一日中のように眠っていた。
明日納品の仕事も、まだ3分の1も見ていない。
ただもう眠くて、寝ていた。
昼間、市内に住む仲良しのお友達が、心配して電話をかけてきてくれた。
電話は苦手と言っていたので意外だったけど、きっとそれだけ心配してくれてたんだなと思って、うれしかった。
仕事が一段落したら会おうねと話した。
このところ、Nさんも、夜、仕事から帰ると必ず電話を入れてくれる。
安否が気になるので、当分のあいだ毎晩電話するからと言って、忙しい中、電話をくれている。
みんなに心配をかけているんだなあと、申し訳なく思う。
昨日は、心配してくれるみんなのことを、「私の命じゃないか、みんなで大騒ぎして」って、ちょっとひねくれて感じていたけど、今日は素直に感謝できる。
みんな、ありがとう。
ようこそ、卯月です。
昨夜遅くまでかかって仕上げた仕事を、夕方持って行きました。
入れ替わりにもらう仕事があって、それが18日までの予定が1日早まって、明後日5時の納品になりました。
明日、がんばらなくちゃ。
昨日のブログ、いろんな人が心配して電話くれたりメールくれたりコメントくれたり、反響がありました。久しぶりの人もいました。
みなさん、ありがとう。
まだあると思ってた錠剤の安定剤を、今日の事務所の帰りに飲みきってしまったので、しばらく液剤のストックのを飲むはめになってしまった。
とろんとするのが気持ちいい薬なんだけど、仕事には邪魔になる。飲まないでなんとかしのげるか。
ブログを読んだ息子が長い長いメールを送ってきました。
「自分を責めないで。残酷かもしれないけど生きて」と。
私には責任がある、あなたたちにも仕事にも、だから死ぬわけにはいかないということはわかっている、と返信を送った。
だけど「死ぬわけにいかない」ということが、どれほど辛いことか。
「死ぬ」という選択肢を封じられて生きることが、どれだけ辛いことか。
踏みとどまっていることが、どれほど大変か。
「死なないで」という言葉は、逃げ道を塞いでいる。
私は死んでいないよ。だからもう誰もこれ以上「生きろ」と言わないで。
これで十分だと言って。
もう闘えないよ。
ようこそ、卯月です。
昨日は雪の中、カウンセリングに行ってきました。寒くて、長いウールのコートを着ていきました。
私はもう死んでいる、みんなともういる世界が違うんだ、もう生き返れない、と話しました。
死んでしまったR子さんの呼ぶ声が聞こえる、とも話しました。タラさん、助けてって、頭の中で呼んでいる、と言いました。
先生は「それは大変だ。そんな声が聞こえたら怖いでしょう。頭を休める薬を出しましょう」と言って、薬を増やしてくれました。
「ずっと、こっち側の世界にいてくださいね」と先生は念を押すように言ってくれました。
ずっとこっち側の世界に。
みんなのいる場所は、なんだかまぶしい。私は闇の中にいて、もうもとの世界には戻れない気がしている。
許されない気がしている。
中途半端なところに、私は今いる。
生きているとも死んでいるとも言えないような場所だ。
リビングで頭の上まですっぽり毛布にくるまっていると、自分の息遣いと体温を感じる。
そんなとき、生きているのかな、と思う。
生身の身体が、ここにある。
でも、魂は抜けてしまったのかもしれないという気もする。
自分の中に、自分はいない。
こっち側に今、私はいるのかな。
わからない。
R子さんの声を聞こえなくする薬を、今朝から飲んでいる。
それが彼女を見捨てることになるような気がする。
私を呼んでいるのに、その声を私は消そうとしている。
そうして自分だけが生き残ることが、いいのかどうかわからないでいる。
ようこそ、卯月です。
37.2℃と、すっきりしないのですが、今日はお風呂に入っちゃいました。
これから仕事します。
お風呂でミスチルを聴いていました。
自分をどうなだめたらいいのかな。
どう慰めたらいいのかな。
気持ちの整理に、あとどのくらいかかるのだろう。
この気持ちを、どこに持って行けばいいのだろう。
多分、この喪失感は消えることはないのだ。ずっと。
ようこそ、卯月です。
今日も微熱、37.4℃から下がらず、だるい、眠いの一日でした。
仕事に取り掛からねばマズイと思って、夕方から始めたものの、30ページほど見たところでもう見る気がしなくなってしまって、今日はおしまい。
微熱の始まりは先週だった気がするんだけど、なんでこんなにしつこいんだろう…。
風邪らしい症状は特になく、熱と頭痛だけが続いている。
娘、作文の練習を今日もしていた様子。
「途中から、何を書きたいのかわからなくなっちゃった」と言っていた。
体調が悪いせいか、なんだか心細い気分でいる。
寂しい。
リビングで毛布にくるまって寝ていると、もうこのまま目が覚めなければいいのにと思ってしまう。
それでも明日も起きて、食べて、仕事をすると思う。
いろんな人と、いろんな約束をしているから、それを破ることはできないのだ。
明日は熱が下がっていますように。お風呂も入らなくちゃ。
じゃあまた明日ね。
おやすみなさい。
ようこそ、卯月です。
朝、熱を測ったら37.5℃で、だるくて頭も痛かったので、今日は何もしないことにして、一日寝ていました。
薬も飲まないでよくこんなに眠れるなと自分で不思議になるぐらい、眠った。
仕事は明日明後日でやることにしようと思ってる。
洗濯物もたまってるんだけど、明日もお天気はよくないみたいだね。
娘、作文の練習をしているらしい。思うようにいかないと言っている。見てあげようか?と言うと、恥ずかしいからヤダと言う。
学校行ってた頃は、作文が上手と褒められていたものだけど、、あれってもう10年ぐらい前だよな。
コピーライターの父親と、雑文書き魔の母親のどちらに似ても、作文は得意分野と思うんだけどな。本人はそうでもないと言っている。
それでもその場になったらなんとかなるよ、と根拠のないなだめ方をしている。
入試は作文が23日、面接が24日。どうなることやら。
まず、朝起きれるのかどうか、そこから心配だよ。
夕ご飯はまたお雑煮だった。
今日はおやつをなんにも食べなかったから、明日の体重が減ってるかな。
半月で2.2kgぐらい減ったところで、ここ何日かは横ばいだよ。
でも、忘れずに体重は量ってるし、グラフにつけている。感心。
鬱のときの娘の口癖に、「無人島に行ってひっそり眠るように死にたい」っていうのがあるんだけど、今の私もそんな気分だ。
「生きていこうね」と言った先生の顔と声を、思い出している。
ようこそ、卯月です。
昨日はお休みしちゃってごめんなさい。
ずっと仕事していました。
今朝、身体がすごく重いので熱をはかったら、また37.3℃。上がったり下がったりしています。
でも、今日は納品に行かなくちゃならなかったので、お昼過ぎに出かけました。今日は暖かかったね。コートの中が汗ばんでいました。
体調が悪いと言えず、次の仕事をもらってしまった。おまけに夕方、事務所から電話が入って、来週その仕事を納めたら、入れ替わりで2日間でやってほしい仕事があるのだけどスケジュールを入れていいかどうかと聞かれて、受けてしまった。
「仕事があったほうがいい」とは言ったけど、こんなに忙しくなるとは。
子どもたちが夕方、アニメを観ていた。
R子さんが大好きだった「ピングー」。録画して観ていると前に言ってたのを思い出した。生きてたら、今日のお話も観られたのに。
電車の中でふと、死にたいと思った。どんどん引きずられていく感じがして、バッグの中にいつも入れてるナイフを出しそうになったのを抑えて、代わりに薬(安定剤)を出して、急いで飲んだ。
電車の中で刃物なんて出したら、おまわりさんに捕まっちゃうよ、と自分に言い聞かせた。
そのうち薬が効いてきて、とろ~んとしながら帰った。
帰ってから少し眠ろうかと思ったのだけど、眠るまではいかなかった。
ぼんやりしているうちに夜になった。
悲しいと100回言っても、悲しみは薄れない。
泣いても泣いても、気持ちは休まらない。
今年がいい年になるようにと祈ったばかりだったのに。
R子さんのバースデイカードに、「素敵な1年になりますように!」と書いたのが、ついこの間だったのに。
そのカードを見たときには、もう彼女は死を決めていたのだろうか。この世に彼女をつなぎとめる言葉を、何もかけてあげられなかった自分が悔しい。
ようこそ、卯月です。
友達と集まるという息子を送り出して洗濯したら、お昼まで眠ってしまった。
慌てて起きて、仕事に取り掛かりました。
夕方5時頃まで、途中アイスなど食べながら、ずっと仕事。
没頭している間は楽だ。
その後、お風呂に入ったら、急に現実が迫ってきて、つらくなった。
自分の心が見えるとしたら、きっとそれはずたずたになっていると思う。
血だらけになっていると思う。
傷が癒えないまま、次の傷が増える。
生きるって、こんなことばっかりじゃないはずだ。
だけど今は、傷しか見えないよ。痛みしか感じないよ。
ようこそ、卯月です。
朝、熱が下がってたので、クリニックで風邪薬もらわなかったんだけど、夜になってまた37℃を行ったり来たりしています。
でも仕事もしないと間に合わないので、夕方から50ページほど見ました。
カウンセリングでは、今日は話らしい話はほとんどできなかったの。
泣くばかりで、言葉にならなくて。接し方によってはギャーッて爆発してパニックになりそうな、危ない精神状態で。
先生はそんな状態をわかってかどうか、この1週間の様子をおおまかに質問したら、あとは刺激にならないように、ただ泣いている私を黙って見守っていてくれた。
そして、終わりの時間になったところで、「つらくて悲しいんだということはわかりました。つらくて悲しくても、生きてくださいね」と言いました。
「先生は助けてくれる? 支えてくれる?」と泣きながら聞いたら、「はい。だから、生きていきましょう。へこたれてもいい、生きてくださいね」と念を押すように言いました。
クリニックのある街は、R子さんとよく待ち合わせしてゴハン食べたりお茶したりした街。
歩いているだけで、涙が出る。
ただ景色を見ているだけで、悲しくなる。
「背負ってる荷物がまた増えちゃったよ。もう持ちきれないよ」と私は先生に言った。もう持ちきれないよ。こんなのってあんまりじゃないか。
あんまりじゃないか。
こんな人生に、どんな価値があるのかわからない。
どうしてR子さんが死んで、私が生きているのか、わからない。
それでも、私は来週の約束をしてきた。
仕事も火曜に予定通り納品するつもりで進めている。
「今の生活が結構幸せだと思ってる。ずっとこうやって3人で仲良くしていきたい。お母さんはだから、長生きしてほしい」と息子が言っていた。
とりあえず、死なないで踏みとどまる。
失うばかりではないことを信じたい。