旅の報告が続きましが、その直後に動きの遅い台風12号が、四国・中国・近畿・東海を襲ったりして、慌ただしい毎日が続きました。その間も耐震補強の職人さんは、工程表通りの来られましたが、(屋根の葺き替えは終わっていて本当に良かった)、夜中に激しい雷にビックリして起こされたり、9月としては異例の猛暑だったりと、それぞれに大変でした。(お陰さまで、当地は、これといった被害はありませんでした。)
でも、台風が通り過ぎれば、やはり、何食わぬ顔でドーンと秋がやってきて、秋もの野菜の蒔きつけに追われました。下の写真は、9月4日に蒔きつけたハクサイが発芽したところで、撮影は9月7日です。
昨年、みよう見真似で“種まきシート”に挑戦、ハクサイの苗を育てたとところ、予想外に良い苗が育ち、師匠や兄にも貰ってもらいました。そうしましたら、何と、今年は最初から「ハクサイの苗を頼むよ!」と言われてしまいました。もう天にも昇る気持ち、ここで張りきらなければ男ではない。種まき用の土に15%ほど普通の畑土を混ぜ、種まきシートに流し込みトントンと振動を与えてよく沈みこませます。そこからが大変です。幸い私はまだアル中の症状は出ていません。ハガキを二つ折りにした谷底へハクサイの種を少し落とし、細めのドライバーの先を使って、0.3ミリ程の種をシートの枠の中央に一粒ずつ落として行くのです。息を殺しての作業です。ちなみに、上の発芽が、見事にマスの中央に揃っているところをご注目頂きたいのです。これが得意の「自画自賛」です。全部で160粒ほど蒔きました。蒔いた種は、「タキイ交配 “寒さに強く太りのよい年内~冬どり種 ハクサイ『王将』」です。これからしばらく毎日目がはなせません。なお蛇足ながら、自家用は30粒ほどで十分です。
今年も、力持ちの兄が、瀬戸の乳牛牧場から「醗酵敷き藁の堆肥」を1トン車一台分運び込んで呉れました。これは、野菜作りの畑にとって大変有難いことで、土は柔らかくなり、野菜の実りもふくよかになります。昨年同様壱輪車で畑に運び込み、この後一面に広げて耕運機をかけます。合わせて有機石灰も梳き込みます。
本来なら、上記の作業は、最低でも播種の2週間前には終わり、その後土を休ませてから種まきに入りたいところですが、今年は猛暑のため私が怠けて、作業が少し遅れています。従って、上の場所は2回目の種まき用地とします。
だからといって、壱回目の播種をパスするわけにはいきません。上の場所だけ高価な醗酵鶏糞を使いました。昨日と今日で大根と小松菜の第1回目の種まきを終わりました。大根もタキイの「耐病総太りダイコン」、小松菜もタキイの「小松菜」です。手前はネギの植え替えをしたところ。大根、小松菜、ネギのいづれも0.5畝×2列で、大根と小松菜にはネットをかけました。
気がつけば、あれほどうるさかった蝉の声がピタリと止んで、夕方ともなれば、涼しい秋風ともの哀しげな虫の声に代わっています。裏庭では夏中みごとな花を咲かせていた槿(むくげ)が最後の力を振絞って咲いています。