かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

台風12号被害の修復完成

2011-09-09 | 気ままなる日々の記録

 台風12号による我が家の被害、不注意による恥ずべき被害、被害と呼べないほどの小さな被害、それでもどうしても復旧させたい被害でした。

 大事に育てていた枝垂れ柳が南風にあおられて倒れました。倒れたのは3日の夜、発見にたには4日の朝でした。4日の午前中にとりあえず枝を払い、復旧を試み、人力で精いっぱい起こしたところに梯子を噛ませて、さあ、どうするか。

 5日から仕事の合間を見て試行錯誤、自動車のパンク修理に使うジャッキを取り出し、補助棒を一杯付けてじわじわとハンドルを回し、80%ほど起こしましたが、それから先どうしても起きてくれません。その間、南側の土を掘り起こして跳ね上がった部分が収まりやすくしたり、水を一杯かけて北側の根が動きやすくしたりもしましたが、残り20%がビクともしません。そんなとき「そうだ!」と、突飛もないことを思いつくのが田舎育ちの年寄りの特徴。今は亡き妹の同級生で、一時手広く庭師をしておられたが、最近は引退した人の顔を思い出し、思いついたのが「彼に見せて相談しよう!」ということ。すぐに彼を訪ね、私の車に乗せて連れてきてしまいました。

 彼が提案してくれたのが写真の穴あき鉄パイプ。これが優れもので中央に見える取っ手を起こして回すと目ねじになっている刻みによって穴があいている部分が押し出され幹を南に押してくれる。その力たるや目ねじ梃子の原理で千人力。幹は少しずつ南に押されます。この優れもの道具は、庭師の必須アイテムだそうですが、彼がいうには「廃業したので使うこともないので、返却の必要なし。つまり贈呈する」とのこと。これには再度感謝感激。
 なお、
念のため申し添えますが、幹の根元に水道のホースが来ていて、あたり一帯が水浸しになっているところをお見逃しなく。これによって根の部分も動きやすくなっているはずです。

 上の写真が工事完成図です。120度の開きにはなっていませんが、最大限安定を護れる位置に虎ロープを張りました。ロープの根元には長さ60センチの鉄棒を打ちこみ、そこにロープを縛り付けました。

 これで秋のお彼岸ごろには枝垂れ柳の芽が出て来るものと確信しています。9月8日(昨日)の朝焼けは見事な鰯雲(いわしぐも)でした。これも秋に風物誌とか、この写真を撮ったのは5時30分ごろだったでしょうか。いよいよ秋です。