かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

宇奈月~黒部渓谷

2012-10-04 | 気ままなる日々の記録

 多度山から帰った翌日、今度は黒部→宇奈月→五箇山へのバスツアーに参加しました。平成17年に、同じような町内会の仕事をした云わば同窓会のような会の親睦旅行です。

 

 「カッコーツアー」と呼ばれている一泊二日の旅で、7:20AMまでに駅前集合。私は、奥さんの運転で駅へ出かける友人に便乗させてもらった。犬山→江南→木曽川→一宮、と客を拾い、東海・北陸道に乗った時にはほぼ満席。もちろん高齢者ばかりとお見受けしました。ガイドさんの紹介では、何と88歳のご婦人が友人と参加しておられた。
 我々のグループは幹事の気配りで早速缶ビールが配られました。13時10分のトロッコ列車が予約してあるとのことで、昼食もバスの中でのお弁当。ひたすら宇奈月へ向かいました。ただ、高齢者に配慮してか、トイレ休憩は頻繁で、腰が痛くなるようなことはありませんでした。

                     

 切り立った渓谷でもある黒部川は、水量も多く、水力発電には持ってこいの川で、明治後半からまずダムが造られ、続いて発電所が造られてきました。工事の難易、技術力の高低によって必然的に古いダムほど下流にあり、現在宇奈月から入る発電所は第三発電所まで。第四発電所(クロヨン)は長野県の扇沢から長いトンネルを抜けて入ります。

                      

 シーズンの始まりでしょうか、我々のトロッコはフル装備の13両連結でした。10月に入ると紅葉シーズンということで、臨時列車が増発されるそうです。左は「黒部川第二発電所」です。

  

 ドイツのライン川沿いに点在する「中世ヨーロッパの古城」を思わせるこの建物は第一発電所の付属施設とか、明治の終わりか大正か、ドイツ人の設計に依ったものかもしれません。

 ここを訪ねるのは四度目か。以前はもっとワクワクして眺めた深い渓谷のスリルに富んだこの風景も、今回は何故か胸躍ることもなく、キイキイと軋む車輪の音が気になり、以前もこんなにキイキイいっていたかなあ、と思う始末。これも加齢の性だろうか、と考え込みました。