今手元に「旬を楽しむ”日めくり七十ニ候”」という文春文庫があります。
この本によると、1月14日は「寒九の水汲み」といって、小寒から数えて九日目に雨が降るとその年は豊作になるという縁起のいい雨が「寒九の雨」そして、
寒九に汲んだ水は清く澄んでいて飲めば薬になると云われ、日本酒の仕込みや化粧水や紙すきに用いられてきたといいます。
これらは、多分江戸時代に生まれた農村の伝承文化でしょうが、こんな言い伝えに一喜一憂して励まし合い笑い合って暮らしてきた江戸時代の農家の人々の生活の知恵に敬意をはらうことなく、
「野蛮な迷信を信じて」などと切り捨てる資格が現代のわれわれにあるのだろうか?と思われます。
「寒太郎(寒の初日)に寒いと夏は日照りになる。「寒四郎(寒の四日目)に晴れると豊作になる」と云い伝えはさまざまでした。
これらを、「迷信」と切り捨てるのは簡単ですが、過酷な条件の中で、何かと理由をつけて、豊作を祈り日々に希望を繋ぎ努力してきた、農民たちに思いを寄せたいものです。
以上参考文献は文春文庫旬を楽しむ「日めくり七十ニ候」白井明大著です。失礼しました。(T)
コメントを下さったT・Sさま、
日本もアメリカも、都会の中にもっと豊かな自然を感じさせる公園を作るべきだと思いますが如何でしょうか。
勿論公費で、都市計画の骨としての公園です。
赤外線カメラを至る所に設置し犯罪を未然に防ぐ設備を有する公園です。
勿論費用は高額ですが、そうした設備のある都市は人気が出て地価も上がり十分ソロバンが遭うとおもわれます。
問題は行政と住民に豊かな発想力があるかどうかだと思います。
公園のあちこちに小さなアンテナを立てて、散策する市民に向けてBGMを流すサーヴィスもあるといいですね。
市民が健康になって、健康保険の自治体負担額が減少し八方よしだ、と思われますがいかがでしょうか?(T)