今「世界を動かす巨人たち」[池上彰著]集英社新書を読んでいます。
この本の二人目に登場するのが、ヨーロッパで「第二の鉄の女」と噂されているメルケルさんで、実に魅力的な政治家です。
彼女のご専門は何と理論物理学で超難関大学のご卒業で東ドイツのご出身。
東ドイツが社会主義の国だったころ成績優秀な彼女は共産主義青年同盟のような政治団体に入られ瞬く間にリーダーになったのが政治との出会いになりました。しかし、彼女はソ連の様子を知るや「これはダメだ」と思うようになりベルリンの壁が崩壊した頃には、
東ドイツにいて西ドイツから支持される若き政治家として頭角を現し、EUでも各国代表者から注目されるリーダーになります。ギリシャが債務不履行に陥り、それをどうするか意見が分かれたときも、ギリシャが誠実に取り組まないのなら、救済よりも制裁すべきだと原則論を展開して結果的にこれによってEUを護りギリシャを救いました。
日本の福島原発で事故が起こったときも「日本ほどキチンとした国でも事故が起きた。他の国で不測の事態が起きる可能性が高いと宣言し、自分が薦めてきた原発推進政策を撤回して9基有った原発をすべて廃炉にした。こうした誠実で正直な政治家をドイツ国民は支持しているところも注目しなければならない。
「国民が政治家を育てるのか政治家が国民を育てるのか」よく考えてみる必要がある。我が国は偉大な政治家を育てていない。(T)
散歩道で。 どうだんツツジ
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