新年に入り、此処のところBGMはズーット筝の演奏曲が流れている。新年らしい雰囲気があって、まことにいいものである。
2日の午後は本物の筝と尺八の演奏会があった。「春の海」から始まって「キヨシのズンドコ節」まで演奏者も10歳ぐらいから94歳までとバラエティーに富んでいた。
圧巻はやはり「春の海」で筝の演奏者は迫力があり珍しい音色や技法もたくさん聞いたり見たりした。尺八の奏者も古典から軽い曲まで渋い音色で対応され自信を持って演奏されているように見えた。小学校高学年と思しき少年も独奏で将来有望な何かを感じさせるなど、近頃にない良いコンサートであった。
筝の演奏と云うと決まって思いだすのがさる知人から招待された筝とフルートのコラボコンサートのこと。会場は何と名古屋城近くの能楽堂。杉本画伯の若松の絵も初めて目にすることができると少しおしゃれをしていそいそと出かけた。名古屋駅から能楽堂までは見栄を張ってタクシーにした。観客も礼儀正しいし、演奏者も超一流だったと思う。ステージには数台の筝が置いてあり、数人のフルート奏者が現れた。和楽器と洋楽器と云う斬新な組み合わせ。悪くはないが、何と言っても私の中には筝と尺八と云うイメージが強すぎてとても感動とまでいかなかったと思う。
もう一つ残念なことがある。終了は9時ごろだったと思うが、家への終バスには十分間に合うと考え急いで帰宅の途に就いたのだ。だぜ余韻を楽しみながら名古屋のホテルで一泊しなかったのか。60歳前後と云う年齢のせいか、9時10時と云うのは今と違ってまだ宵の口と思っていたのだろうか。返す返すも残念ことをしたと今になって思う。(E)(註;1月3日「琴」を「筝」に改めました)、
コピーして貼り付けしました。御免ね
皆さんがコトと聞いて想像する楽器は「琴」ではなくって、実は「箏」なんです!
「琴」と「箏」って、まったく違う楽器なんですよ!
大きな違いは「柱(じ)」と呼ばれる、まん中にたくさん立っているブリッジがあるか、ないか。
「琴」は柱がなく、絃を押さえる指のポジションを変えることで音の高さが変わる楽器。 つまりスチールギターのような感じです。 一絃琴・二絃琴・七絃琴・大正琴というのは、まさにこれにあたります。
これに対して、柱を動かすことで音の高さを変えるのが、「箏」です。
そもそもは「琴」というのは、昔は絃楽器の総称でした。 実際、源氏物語の中では「箏(ソウ)のコト」「琴(キン)のコト」「琵琶(ビワ)のコト」という記述があります。
そのうち「箏のコト」が1番ポピュラーになってそれが独立して、結果的に今の箏のことを「コト」って呼ぶようになったみたいです。
ちなみに「琵琶のコト」もちゃんと1人で独立して「琵琶」になりました。
でも、どうしてこの「琴」っていう漢字が、正式には正しくないのに、使われるようになってしまったのか・・・?
これはただ単に、常用漢字に「箏」という字が含まれていなかったからなんです。
今では、「箏」も常用漢字の仲間入りをして、ワープロでも変換できるようになりましたが、まだまだ世の中では「琴」だと思って疑わない人も多いんです。