かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

ある冬の日

2015-12-21 | 気ままなる日々の記録

  一昨日は気温12度C、風なし,快晴と云う好条件の中近くのコンビニへ大事な振り込みの用事で出かけた。最近は、ATMを使うときよくミスをする。だが今回ばかりはそうはいかない。慎重に、慎重にと言い聞かせながら操作した。予想外にスムースにいきはればれとした気分で帰路につく。

 ほッとしたせいか気持ちも軽やかに遠回りすることに決めた。ふと道のわきを見ると散り残った満天星(どうだん)寒さに当たったせいか葉の色の綺麗なこと、万両の実が真っ赤になったこと、新たに見つけた千両など季節の移ろいを感じさせる小さな出来事が一杯あった。

 そういえば、長い間散歩に出かけなかったと気付く。体調不良と心に余裕がなかったせいである。

 一番私を喜ばせたのは落ち葉炊きの匂いである。何とも言えぬ懐かしい匂いがする。郷愁すら感じる。何処から来るのかと訝しみながら歩いていくと民家を過ぎ, 田の広がりを感じる辺りにたき火をしているお爺さんの姿が見えた。庭の剪定をした枝葉をもやしているようだ。

 小学生の頃、落ち葉を集めて焼き芋を焼いた。栗も焼いた。登校前の寒い朝,隣のたき火で体を温めたなど、いろいろなことを思い出す。

 マンションに住む孫たちにも経験させてやりたいが、到底叶わぬ夢だ。でもひょっとして焚火の匂いは好きでないというかもしれない。(E)


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