このお話は11月26日号の読売新聞で見たものである。あるお 医者さんが痛みを訴えるお嬢さんにいいました。「チョットメスを使っておケツをノゾキます」と。御嬢さんはびっくりして逃げだしたくなったそうです。正しくは「オケツ」は「汚血」のことで、「ノゾク」は「覗く」ではなく「除く」のこと。
このエピソードはNHKの名アナウンサーだった青木一雄さんの随筆集にでているそうである。お嬢さんの体のどこかに化膿した所があったのでしょう。そこにメス入れて膿交じりの血液を絞り出せばすぐに痛みが取れるという治療法を述べたのでしょう。
こうした同音異語の多いのが日本語の欠点でこれを耳言葉ではなく、目言葉=漢字を思い浮かべながら意味を受け取る言葉と云えるようです。
さらに、「あらたし」が「あたらし」=「新しい」になったり、「さんさか」つまり[山茶花」が「さざんか」になったりといろいろ変化したようで言葉の歴史も難しいようだ。それにしても「読売」が「編集手帳」朝日が「天声人語」毎日が「余録」産経が「惷秋」と担当者は毎日これだけのエッセーを書かなければならない。大勢の読者が連日優劣を決めている中で。これは相当のプレッシャーだと思われます。さらに、ビル建設の杭打ちが話題の時は,杭に関するネタがいいわけだし、理想を云えばきりがない、そうした中でのご執筆頭が下がります。(T)
晩秋の散歩道で。
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