私、昔からおそらく相当すなおで、
例えば信頼できる方がその著書やメルマガなどで
何か意見をおっしゃっていると、
「なるほど、そうかもしれない!」
とその意見をすなおに受け入れることができます。
そしてそれを即、行動に移して実行し、
効果を測定し、続けるべきか否かを判断します。
そしてもちろん、信頼する方がおっしゃっていた通りに実践し、
それで結果が出なかったとしても、
それは業界が違ったり、自分の実力が無かったり、
自分のクオリティが低かったり、
自分の段取りが悪かったりしたからうまくいかなかったのかもしれない、
と現実を受け止めます。
何が正解かは、やってみなくては分からない、
と自分自身、思っているからです。
「あの人の言う通りやったけれど
うまくいかなかった。
あの人のせいだ」
みたいな三流のビジネスパーソンのような考えは
絶対にしません。
こうした考え方って、誰でもできるのかなぁ、
と思っていたのですが、
世の中には、自分が心底納得したことでないと行動できない、
私などよりも思考が深い方が結構おられるのだなぁ、と
気づかせていただきました。
どちらが良い、ということではないのですが、
自分が心底、納得したことしかできない、
という考え方は、ビジネスの世界ではあまり合ってなく、
逆にアートの世界ではピッタリなのではないか、
と個人的に思っています。
ビジネスの世界では、
とにかくお客様の変化もライバルの変化も、
そのスピードがメチャ速くて、
そのスピードについていかなくてはならない。
ただその変化を正しく掴むことって、
特に実務をやっている経営者にとっては
非常に難しいのです。
そしてよくあるパターンが、
「過去、我が社はこのやり方で思考した。
原点回帰して、もう一度、あの時のやり方に戻す」
というもの。
それは、自分の成功体験であるので、
自分自身、納得できているからそういう決断ができるのです。
ただ、過去当たったことが、今、当たるかどうかは、
本当にその時の市場環境やお客様次第で、
時代が変わったのに過去のやり方が当たる、
と考えるのは、あまりにも安易な考えなのです。
自分が納得したことしか決断できない、
ということは、行動のスピードをメチャ遅くします。
自分自身の理解力なんて大したことない。
自分自身の感性なんて、低い。
こうした謙虚さを持っていれば、
「とりあえず、まずはやってみよう!」
「正解かどうかは、やってみないと分からない」
という判断ができるのですが・・・。
とりあえずやってみる、という謙虚さ、
皆さんの会社にはありますか?