鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4299回】 若かりし頃の成功体験

2022年10月07日 | 住宅コンサルタントとして

コンサルタントの世界に飛び込んだのが、

33歳になる年齢でした。

 

当時は、クライアント様の経営者は皆、

私よりも当然、年齢が上で、

スタッフさんも幹部の方たちは年上でした。

 

ありがたいことに17年、続けさせていただいて、

50歳となった今、クライアント様の経営者も、

それから幹部やスタッフの皆様も、大半が年下となりました。

 

この17年で、本当にいろんな経験をさせていただいた訳ですが、

その中で感じたこととして、

 

「若かりし頃の成功体験が勘違いを生む」

「若くして成功すると、人のアドバイスを

素直に受け入れられなくなる」

 

というものがあります。

 

経営者のご子息で、20代から30代の頃に

ある1つの事業を任せられ、

ご本人の努力の結果、

見事に成功をおさめられた。

 

それは120%、ご本人の努力と、

ついてきて下さったスタッフさんの賜物なのですが、

自尊心が強かったり、ナルシスト系の方の場合、

かなりの勘違いをしてしまうケースが多いかと思います。

 

まあ、経営者として成功する上で、

自尊心であったり自己肯定感が強いことも不可欠なので、

経営者として大成する上で必要なプロセス、

とも言えるのですが・・・。

 

そして耳の痛いことを言ってくる人を煙たがる、

というようになっていき、

当然ながら私の提言も受け入れて下さらなくなる、

ということも多々、経験してきました。

(今もその真っ最中、というクライアント様もいます)

 

これは20代から30代にかけて、

仕事ができる方がかかる病、と言えるかもしれません。

 

私自身、自分が提言していることに100%、

自信を持っていますし、

 

「なぜ今、こういうことに取り組まなければならないか?」

 

ということをロジックで固めて説得することもできますが、

そんなことをしたところで、

こちらに対して面従腹背になるだけで、

根本的な問題解決とならないのです。

 

ゆえにクライアント様のご子息の意見を尊重し、

会社に危機的なダメージを与えないのであれば、

ご本人がやりたいことをやっていただく、

ということを選択することが多いです。

 

若かりし頃の成功体験により、

謙虚さとすなおさが欠けてしまい、

結果が出なくなったり、スタッフさんが離れていったり・・・。

 

その挫折感を経て、再度、

すなおさと謙虚さの重要性に気づくのです。

(ここで気づけない場合は、ガチでヤバイです)

 

この謙虚さとすなおさを取り戻した時から、

再度、成長がはじまるのです。

 

成功し続けている経営者に共通するのは、

謙虚さとすなおさ。

 

勘違いすることなく、

それらを常に持っておきたいものです。

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