コンサルタントの世界に飛び込んだのが、
33歳になる年齢でした。
当時は、クライアント様の経営者は皆、
私よりも当然、年齢が上で、
スタッフさんも幹部の方たちは年上でした。
ありがたいことに17年、続けさせていただいて、
50歳となった今、クライアント様の経営者も、
それから幹部やスタッフの皆様も、大半が年下となりました。
この17年で、本当にいろんな経験をさせていただいた訳ですが、
その中で感じたこととして、
「若かりし頃の成功体験が勘違いを生む」
「若くして成功すると、人のアドバイスを
素直に受け入れられなくなる」
というものがあります。
経営者のご子息で、20代から30代の頃に
ある1つの事業を任せられ、
ご本人の努力の結果、
見事に成功をおさめられた。
それは120%、ご本人の努力と、
ついてきて下さったスタッフさんの賜物なのですが、
自尊心が強かったり、ナルシスト系の方の場合、
かなりの勘違いをしてしまうケースが多いかと思います。
まあ、経営者として成功する上で、
自尊心であったり自己肯定感が強いことも不可欠なので、
経営者として大成する上で必要なプロセス、
とも言えるのですが・・・。
そして耳の痛いことを言ってくる人を煙たがる、
というようになっていき、
当然ながら私の提言も受け入れて下さらなくなる、
ということも多々、経験してきました。
(今もその真っ最中、というクライアント様もいます)
これは20代から30代にかけて、
仕事ができる方がかかる病、と言えるかもしれません。
私自身、自分が提言していることに100%、
自信を持っていますし、
「なぜ今、こういうことに取り組まなければならないか?」
ということをロジックで固めて説得することもできますが、
そんなことをしたところで、
こちらに対して面従腹背になるだけで、
根本的な問題解決とならないのです。
ゆえにクライアント様のご子息の意見を尊重し、
会社に危機的なダメージを与えないのであれば、
ご本人がやりたいことをやっていただく、
ということを選択することが多いです。
若かりし頃の成功体験により、
謙虚さとすなおさが欠けてしまい、
結果が出なくなったり、スタッフさんが離れていったり・・・。
その挫折感を経て、再度、
すなおさと謙虚さの重要性に気づくのです。
(ここで気づけない場合は、ガチでヤバイです)
この謙虚さとすなおさを取り戻した時から、
再度、成長がはじまるのです。
成功し続けている経営者に共通するのは、
謙虚さとすなおさ。
勘違いすることなく、
それらを常に持っておきたいものです。