鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4953回】 HPやカタログ上の数値にだまされない

2024年07月22日 | 住宅コンサルタントとして
本当に素晴らしいクライアント様と
ご縁を頂戴できているおかげで、
日々、貴重な情報が入ってきます。

先日、教えていただいた情報は、
住宅業界で性能がダントツだと言っている、
とある大手メーカーが、
実はカタログ表記上の数値をクリアできていない、というもの。

実際のところ、
性能の高い家を建てようと思うのであれば、
大工さんはもちろん、電気屋さんや設備屋さん、
エアコンや換気システムを取付する職人さんたちとの
連携が不可欠な訳ですが、
大手は多棟数着工しているので、
そこまでの教育体制やチェックシステムが
機能していないようです。

ゆえにHP上でうたっている性能を
実際の現場ではクリアできていないこともあるのです。

これはこれで大問題だと思います。

またUA値を重視するお客様が増えていますが、
UA値とQ値の違いも改めて認識する必要がある、
ということを教えていただきました。

UA値だと優秀に見える家が、
Q値だと平均程度、もしくは平均以下の値になるケースもあるのです。

カタログ上でUA値○○、C値○○という目標を
宣言するのはどの会社でも可能ですが、
実際、それを全棟数で実現するということは、
非常に難しいのです。

自社のスタッフだけで家づくりが完結するのであれば、
それは可能かもしれませんが、
1つの現場で20近い業者さん、職人さんたちと
協力し合って家は完成するのです。

その中の大工さん・電気業者さん・設備業者さん・
換気工事屋さん・エアコンの取り付け業者さんの誰かが
気密処理を怠っただけで、数値がグッと下がってしまう。

カタログやHP上の数字をクリアできていない、
大手ハウスメーカーが存在することを理解しておきましょう。
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