鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4052回】 ブランディング・商品・マーケティング・接客に一貫性を

2022年02月02日 | 住宅コンサルタントとして

いろんなノウハウを買い漁り、

いろんなセミナーを受けたり学んだりして、

成功している会社の良いところを取り入れている、

一見勉強好きに見える住宅会社も、

結構存在したりしていますが、

そういう会社の業績はイマイチだったりします。

 

その最大の理由は、

その会社やお店のブランドイメージに対し、

商品やマーケティング、接客のどれかが、

もしくは大半が合っていないからだと個人的に思っています。

 

これらには一貫性を持たせなければ、

お客様の頭や心の中でしっくりこなくなってしまい、

居心地が悪くなったりするのですね。

 

例えば、高級ホテルや旅館に宿泊して、

部屋に飾っている絵やベッドなども一流なのに、

部屋にあるティッシュペーパーが、

量販店で買ったティッシュが箱ごとむき出して

置かれていると、気持ち悪いですよね?

(実際に、山口県の評判の良い宿で、体感しました)

 

メチャかっこいい家を建て、

スタッフさんもすごく素敵な住宅会社の担当者が

取り出した名刺やメチャダサいと、しっくりこないですよね?

 

ワクワク系の住宅を売っている住宅会社が、

紺のスーツと白いシャツを着ていても変だし、

ワクワク系の会社の接客がやたらロジックを組み立てた、

理屈っぽすぎても、やっぱり気持ち悪いのです。

 

 

このあたりの感性は、

やはり自分がお客様の立場で、

いろんなところでいろんな接客を受けたり、

消費者としても体験量を増やす中で、

自分なりのルールを見出していくしかないのです。

 

だから経営者やマーケティング担当者は、

いろんなところに行って、

いろんな経験を積む必要があるのです。

 

その自身の経験から、

何が心地よくて、何に共感し、

どうすればお客様は欲しくなるのか?

 

その逆に何が心地よくなくて、

何が気持ち悪く感じ、

どうされれば、二度と利用したくなくなるのか?

 

この経験が自社の商品やマーケティング、接客の

戦略を決めるヒントとなるのです。

 

いつも同じメンバーで、ゴルフをしたり、

接待を受けたりしているようでは、

こうした感性が身につく訳もない。

 

だから、オッサンが経営する住宅会社が

今、苦戦しているのです。


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