元大阪府知事の橋下徹さんの著書、
「実行力」がメチャメチャ面白いです。
これは組織を動かしていく経営者や経営幹部、リーダーは
絶対に目を通した方が良いと思います。
その中で、イギリスのEU離脱のことに触れておられますが、
なぜイギリスがあんなに混乱しているか、
ということが、この「実行力」を読むと良く理解できます。
一般的に経営者は、我が社のあるべきビジョンを明確に示すことが重要、
と言われていますが、どれだけ立派なビジョンがあっても、
それを実行する実行プラン、
更にはそれを実行するチームをつくっておかなくては
ビジョンは絵に描いた餅になってしまう訳です。
今、まさにイギリスがそういう状況で
「EU離脱」
というビジョンを掲げ、
組織を動かす実行プランも無いままに国民投票をしてしまった。
結果、今の迷走につながっている訳です。
橋下さんが政治家だった頃、
大阪都構想を実現させようと住民投票までいきましたが、
実は詳細な実行プランをつくってから、住民に問いかけていたのです。
さすがです!
私自身、最初に勤めさせていただいた会社で、
やはりこの実行プラン(社内用語ではアクションプラン)が無いまま、
無責任に「○○に取り組みます!」と会議で発言したら、
矢のようなツッコミが上司から入るような会社でした。
ですから、方針を変える際には、実際に実行できるレベルで
自分の実行プランを考える癖づけが自然と出来るようになりました。
今、日本は憲法改正をどうするか、といった
結構大きなターニングポイントに来ていますが、
実行プランをつくってから国民投票すべきでしょう。
そしてこの進め方は、企業の改革も同じと言えるでしょう。
立派なビジョンだけでは、組織は変わらないのです。