NewsPicksのニュースクールという番組で、
ナレッジワークさんという会社の方たちが講師となって、
B2B営業の極意について、お話されています。
その番組の中で、営業の歴史が語られていて、
大昔はプロダクト営業(商品の特徴や性能を説明するスタイル)。
その次はソリューション営業(顧客の問題を解決する提案するスタイル)、
という流れだったが、近年、このソリューション営業が、
うまくはならないケースが増えているとのこと。
そこで今の時代、
営業で結果を出している人を調査分析した結果、
結果を出している人のやり方には共通点があり、
そのポイントは7つに集約されるそうです。
それをニューセールスと名付けられているのですが、
その中の1丁目1番地が、ストーリー営業なのだそう。
ストーリー営業とは、顧客の課題をヒヤリングするのではなく、
顧客の課題や願望の仮説を提示していく手法なのですが、
その際に重要なのは、顧客事例である、と
ナレッジワーク代表の麻野さんはおっしゃっていました。
この顧客事例の紹介は、今の時代、本当に有効ですが、
私、その重要性に関しては、
20年以上前から実感しておりました。
当時、建築資材メーカーの営業をやっておりましたが
会社の研修も充実していて、
多くのことを学ばせていただきました。
会社の研修では、商品の特徴をお客様にお伝えし、
かつ自社の商品を使うことで
お客様にこんなメリットがあります、という
メリット訴求をすることが重要だと教えていただきました。
それをお客様のところで実践するのですが、
メリット訴求がそんなにお客様に刺さっていない、
ということを感じておりました。
更にはお客様に
「御社の今の問題点は何ですか?」
と質問しても、
「商品を安く仕入れたい。安くして!」
というような回答が多く、
メリット訴求や提案営業がうまく回らないなぁ、と感じていたのです。
ラッキーだったのは当時、
私は新規開拓を専門に行う部署だったので、
毎月、札幌でその部署の営業マンだけが参加できる会議があって、
そこでいろんな地域の営業マンの事例発表を聞けたのです。
そこでいろんな先輩の成功事例を教えてもらって、
学んだことを実践することをやっていたのですが、
ある日、自分のお客様に、
「苫小牧の工務店さんなんですが、
こういうツールを使って施主様と仕様打合せをしたら、
仕様確定までの時間が50%前後となり、
非常に業務効率化につながったらしいです」
とご提案したところ、お客様の食いつきが全く違ったのですね。
ちなみにそれ以前は、
「こういうツールを使って、打合せしてみませんか?
おそらくかなり業務効率化につながりますよ」
という説明をやっていました。
具体的な事例を伝えると、お客様の食いつきが違う、
ということを26歳の頃に気づくことができました。
そこから、いろんなお客様で
他のお客様のうまくいった事例や
うまくいかなかった事例をお伝えして、
そこから商品提案をすると、
商談が上手に進むことが分かり、
事例紹介ばかりやっていくうちに、
情報収集力と事例紹介力が高まっていったような気がします。
そしてこれは、コンサルタントに転職してからも
非常に役立ってくれました。
大半のお客様は、他の事例を求めている。
なので事例紹介がうまくいけば、
商談を上手に進める確率が上がるのです。