精神科医の中井久夫先生のご著書です。
学生時代に精神科の病院で看護補助のアルバイトを2年半していた時、看護師さんに勧められたこともあり、大学の図書館で中井先生の論文や著書を探して読んだことがありました。当時の印象は「難解」という記憶がありました。
しかしこの本は、小学校高学年を対象に書かれた本で、とても分かりやすく「いじめ論」について書かれています。いじめられる本人は全く悪くなく問題もない。いじめる側をはじめとして傍観・観客となる側に原因がある「人間を奴隷にしてしまうプロセス」であるということ。
教師として「いじめ」の問題に立ち向かうためには必要となる考え方のエッセンスが散りばめられています。子ども達だけではなく、大人社会にも共通して言えることだと思います。
本日、セミナーに参加した後、書店へ行くと特別支援学校小学部・中学部新学習指導要領が店頭に並んでいたので購入しました。現行の空色よりもさらに濃いブルーの表紙でした。
世界自閉症啓発デーの Light it up blue も関係しているのかなぁ?
(畠山)