長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

あ、かっぽれかっぽれ お酒でかっぽれ!

2011-06-02 08:44:42 | Weblog
昨日は「かっぽれ」だったので、朝早く起きて、車を走らせ
奥多摩の山の中で湧き水を汲んで、温泉につかり、山菜のてんぷらを
酒肴に地酒を飲み、ほとんど車中では寝ながらかえってきた。
(もちろん、ぼくは運転しない。素面の時も運転しない)

山の中の小さなお店の軒先に、「野ふきあります」と
手書きで書かれた紙があった。「野蕗」・・大好物だ。さっそく一束420円で買って
帰った。かっぽれの連中には悪いが、そのままだすわけにはいかず、
帰り際に水に浸しておいた。(ケバをとるのにそうする)
今朝お店にいって、それを佃煮にした。なーに、難しいことはない。
片目でけんけんしながらでもできる料理だ。
蕗を沸騰させた湯に投げ入れ、その後冷水にさらす。ほうれんそうとか、
蕗みたいに地面から直接でている植物は、水を流しながらさらす。
パリの「YEN」の料理長をやっている長屋くんにそう教わった。

さて、その蕗を適当な長さにきり、雪平鍋に投じて、そこにお酒を
少し入れて空たきにする。人間も温泉につかった後、金冷法よろしく
冷水につかり、その後に酒が飲めると幸せなように、蕗の表情が
「幸せ」と言っている。そこで醤油と砂糖を入れる。「さしすせそ」
とかいうけど、醤油、そばやには「かえし」という「万能の醤油」があるので
酒とかえしと砂糖で、味を調整する。
これを「まずい」とかいわれたら、蕎麦包丁で刺し殺したい。(蕎麦包丁では
刺せないけど・・・)

今日の我が家の朝ごはんは、白い炊き立てのごはんに「野蕗の佃煮」をのせて
、食べた。ごはんにのせてよし、酒のつまみにしても最高。春の野のごちそう
は、ほんとうに最高のごちそうだ。午後から煎茶のお稽古があるので、準備を
しなくてはいけないが、できれば、野蕗を酒肴にして、酒を飲みたい気分。
今日は愛媛の「山丹正宗」を燗にして、飲(や)ろう、っと。