徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

2012年 サイアノタイププリント研究&ワークショップ報告

2012年08月25日 | ワークショップ

徳永写真美術研究所では
通常の講座とは別枠で
夏に一日で完結する
ワークショップを開催しています。

これまでに
シルクスクリーンプリント
ピンホール写真のワークショップを開催。

今年はリクエストを受けて
サイアノタイププリントとし
2日間のワークショップを企画しました。



サイアノと言えば日光写真。
屋外での露光は魅力的な体験ですが
大勢のワークショップの場合
毎回、お天気が気になりドキドキものです。



今年は
本格的なサイアノ露光機を作ったので安心でした。



しかし
露光機を作った目的は天候対策ではなく
デジタルネガフィルム用い
厳密なサイアノタイププリントに取り組むためです。



今年の上半期は
サイアノに適するデジタルネガフィルムの
研究に取り組んでいました。



まだ研究の余地はありますが
ネガ作りの段階で
濃度、コントラストの調整が可能になりました。



今回のワークショップは
この研究成果の初お披露目でした。



今年の研究資料を綴じたファイルはかなりのボリューム。

私にとっては
カメラで撮影した画像表現に専念する夏でした。
いっぽう
太陽光でのサイアノフォトグラムで
素敵なシリーズが出来つつあるTIPAメンバーもいます。
こちらの魅力も忘れてはなりません。

このサイアノタイププリントは
ほんとうに多様な魅力があり
それぞれの表現に繋ぐ事ができる技法です。
機会があれば、ぜひ、体験ください。

上記のサイアノフォトグラムは
とても素敵な作品に仕上がりそうなので 
場をあらためて紹介したいと思います!

記:徳永好恵
 

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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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TIPA修学旅行 千葉県鴨川市への旅 実習編

2012年03月17日 | ワークショップ


徳永写真美術研究所、設立5年目にして
初の修学旅行を開催しました。
2泊3日の旅
東京での美術鑑賞と千葉県鴨川市での実習です。
鴨川では
写真家エドワード・レビンソン氏によるワークショップを受講。



開催場所はレビンソン氏の自宅兼アトリエです。
到着するとウェルカムドリンクを飲みながら
早速、レクチャーが始まりました。



こちらがレビンソン氏。
ワークショップの内容はピンホール写真です。



氏が実際に作品制作で使用するカメラの他
多種多様なカメラの紹介がありました。

レクチャーに続き、昼食をはさんで、午後から撮影を開始。



敷地にはフォトジェニックな場所がたくさんあります。



しかし・・・
この日は雨。しかも、終日の強い雨。
さいわい風はなく、撮影はなんとかできました。



窓越しの撮影では徐々に光が弱くなり
途中から照明をあてての撮影となりました。



私たちが実習で使用したカメラは
印画紙に露光するタイプのカメラです。
故に暗室での現像&プリント作業にも取り組みました。



暗室という場所は随所に写真家のこだわりがあります。
作業動線の工夫やTIPAにはない道具が存在したり・・・
暗室作業は興味津々、ワクワクしました。



上の写真は暗室の入口エリア。
いたるところに作品が展示されていました。
建物全体がギャラリーのよう。
氏の作品を鑑賞しながらのプリント乾燥です。



作業後はボードに成果物を貼り
仮展示した状態で合評がおこなわれました。
参加者全員に対して
レビンソン氏より丁寧なコメントをいただき
ワークショップを終えました。

1日ワークショップながらも充実した実習でした。

記:徳永好恵

追記
当研究所が運営している日常コラムにて
TIPA修学旅行 千葉県鴨川市への旅 おもてなし編」の記事があります。
ぜひ、あわせてご覧下さい。

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■1day ワークショップ ピンホール写真の魅力を研究する

2011年09月11日 | ワークショップ


これまでに数え切れないほど
ピンホール写真のワークショップをおこなってきましたが
徳永写真美術研究所での開催は初めて。

写真を学び始める時の体験的な実習はよくありますが
今回はピンホール写真の特性を理解し
その魅力を研究する事を主旨とするワークショップです。



ピンホール現象の解説からスタートし
アリストテレスの問答や葛飾北斎の「さい穴の不二」の絵なども紹介。



講義後は
インスタントフィルムに対応するカメラを作りました。



カメラ完成後は近所の公園に移動し



カメラを三脚に取り付けて撮影準備完了。



露出の計り方、撮影手順のデモンストレーションをおこなった後は
各自10枚のインスタントフィルムを用いて撮影研究に取り組みました。



撮影は野外だけでなく
ミニスタジオでの作り込んだ構図で撮影する事にも挑戦。



2時間ほどの撮影でしたが
試行錯誤した経過がうかがえるピンホール写真が仕上がりました。





記:徳永好恵


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■1day ワークショップ シルクスクリーンプリント体験

2011年07月24日 | ワークショップ


今年度、最初で最後の
1日体験型シルクスクリーンワークショップは
定員ちょうどのお申込みを受けました。



1日のワークショップとはいえ
工程を省略することなく製版作業からスタート。



製版後、スクリーン枠の乾燥中の図。



今回は
技法の魅力に触れていただく事が目的です。
担当講師より
各々が準備した図版から
最大限に魅力を引き出すアドバイスを受け
体験を深めました。



季節柄、Tシャツに刷れば
即、実用品として使える成果物となります。

逆に
一枚のスクリーン枠という条件ながら
どこまでの表現ができるのかと
版表現の研究に専念する方もおられました。



刷りムラはありますが・・・複雑な色面分割や



ゲルハルト・リヒターを想起させる刷実験など
意欲的な作業も見ることができました。



10月8日(土)よりシルクスクリーンプリント講座がスタートします。
体験にとどまらない講座内容となっています。
ご興味のある方、ご一緒しませんか。
詳しくはコチラ


記:徳永好恵


<お知らせ>

【TIPA写真塾10月スタート講座 受講生募集中】
写真講座 / 表現研究講座 / シルクスクリーンプリント講座
* 詳細についてはコチラ *

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■ シルクスクリーンプリント1dayワークショップ

2010年09月09日 | ワークショップ


徳永写真美術研究所において
初の特別企画・1dayワークショップを開催しました。

今回のプログラムは“シルクスクリーンプリント”。
7月と9月に同じ内容で2回おこないました。



当研究所ではシルクスクリーンプリントは
清田もえ子さんが講師を務めます。



技法の工程と魅力を
凝縮バージョンで解説。

実作業においては
原稿作りは割愛しましたが
その他の工程は一通り体験していただきました。





製版した版を乾燥させています。
仲良く並んで日向ぼっこをしているように見えます。



刷体験の様子。



紙・布兼用のインクを使用したのでTシャツに刷る事もできます。

4時間の体験実習ながら
シルクスクリーンプリントの魅力に触れていただけたと思います。

スクリーンを通した手刷りの味
インクの物質感
デジタル出力では表現できない魅力です。

今回は1枚の版を使用した体験でしたが
複数の版を組み合わせると
更に表現の可能性が広がります。



今月末からスタートする
「シルクスクリーンプリントの基礎を学ぶ」講座
現在、受講生募集中です。

申込締切日 9月18日(土)


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