徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真塾春講座 5日目 独創的出力研究

2009年05月31日 | 表現研究講座




前回のコラージュ作品をもとに出力研究に取り組みました。

手順
1) コラージュ作品を複写してデータ化
2) コンピューター内でさらにコラージュをおこなう
3) 同一画面にプリントアウトを繰り返すポイント

合成画像として1回のプリントアウトで完成させるのではなく
何度もプリントアウトを重ねる方法で作成。
毎回の出力ごとに次の一手を考える。
透明水彩絵の具を重ねるような感覚で画像を重ねる。
一連の作業はアナログ的思考回路で進める事が重要。

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前回に作成したコラージュを持ち寄り互いにアイディアを出し合い、



画像ソフトの扱いに慣れている人がヘルプしながら作業を進めました。



出力研究として実験結果を持ち帰る予定でしたが、
みなさん、実験以上のこだわりで作業を進め、
作品として成立するクオリティとなりました。


■ 写真塾春講座 4日目 コラージュ

2009年05月17日 | 表現研究講座


写真塾4日目、コラージュに取り組みました。

 

まず、持ち寄った雑誌を解体。この作業は想像以上に重労働です。
次に素材の選択。
“未来図”というテーマを設け、各自のイメージに合う素材を探します。
過去の情報を使って未来を表現するというトリッキーなテーマです。



今回、コピー機を講義室に持ち込み、
トレーシングペーパーやOHPフィルムにコピーして
透過する特製を活かした画面作りにも挑戦。
また、コピーのトナーを部分的に削ぎ落とすなど、
独自のマチエールを得ることもできました。



次回は完成したコラージュをデジタル画像として出力します。
普通に出力するのではなく、独創的出力法を試みます。


■ 写真塾春講座 3日目 写真から絵画へ変換

2009年05月03日 | 表現研究講座


写真塾3日目。

これまでは屋外での実習でしたが、
今日からは室内でじっくりと作業に取り組む内容です。

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18世紀のベネチアで活躍した画家・カナレットは、
カメラオブスクラという風景を投影板に写す装置を用いて下図を描きました。
彼がその装置を用いて描く絵は確かに絵画ですが、
写真と見間違うほど非常に写真的な遠近感のある図像です。

カナレット参考サイト
http://www.salvastyle.com/menu_rococo/canaletto.html


今回、TIPA写真塾では写真誕生以前の手法で、
カナレットのように風景を記録することを体験。
・・・とは言っても、
カメラオブスクラを屋外に持ち出して描くことはせず、
前回の手作りカメラで撮影した図像を
絵画へと変換する作業に取り組みました。



まず、予め撮影した写真の中から、
絵画に変換することで魅力が増しそうな画像を選択。



トレーシングペーパーを使い図像をトレースします。



描く紙にトレースした線を写しとります。



青白のイメージを払拭して、自分の世界へ変換。
パステル・色鉛筆・クレパスなどの画材を使い
イメージを膨らませます。



2時間ほどかけて写真から絵画への変換作業に取り組みました。