前回に引き続き、刷り作業に専念します。
3段階の淡いグレートーンを刷り重ね・・・
刷り上り具合を確認し・・・
画面にアイロンで熱を加えると・・・
発泡バインダーを混入しているため
インクが膨らみ、質感も変化します。
その後
完成したプリントにサインを入れて
作品を交換しあいました。
*
以下、完成作品の紹介です。
今回の講座を担当した清田もえ子先生の鍵束。
こちらはレースの手袋。
作業途中は軍手?と不安視されましたが
レースの質感が素敵な仕上がりとなりました。
遺跡で発見された十字架のような画像となりました。
ハンドクリームのチューブをモチーフに制作。
版ズレした画像もなかなか魅力的でした。
*
以上
シルクスクリーンプリント応用講座4回の報告を終ります。
作品制作研究講座、最終日。
箇条書きした資料を配布し
制作活動を継続するうえで
役立つ情報をお伝えしました。
そのほか
写真を専門とする展示施設も紹介。
私たちがこれまでに必要だと実感した事柄を
総まとめしたレクチャーを2時間程おこない
いったん、講座は終了。
その後、皆で京都へ移動して・・・
ニューヨーク在住の写真家・比嘉良治氏の
レクチャーに参加しました。
ご自身のアメリカ留学時のお話や
ニューヨークのアート情報などを伺いました。
レクチャー後は夜遅くまで
氏と共にご飯もご一緒させていただきました!
講座最終日は
大阪で通常授業、京都で特別講義、夜のご飯&飲み会
と
盛りたくさんの一日でした。
記:徳永好恵
比嘉良治氏が関係する最近の記事です。
https://readyfor.jp/projects/ourplace
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まずは
スクリーンに感光乳剤を塗ることからスタート。
乳剤は
液状時は感光性が低いため
通常の蛍光灯下で作業をおこなえます。
少し斜めに版を持ち、バケットに流し込んだ乳剤を引き上げながら塗布します。
泡が出来ないように、ムラにならないように、厚塗りにならないよう注意します。
デモンストレーション後
各自、塗布作業に取り組みました。
しかし
慣れないうちは、なかなか難しく
助け合いながら塗布作業を終えました。
その後、暗室で版を乾燥。
*
製版作業では
スクリーンがきちんと乾燥していなければ
膜面が剥がれてしまいます。
また
乳剤が厚塗りの場合は感光しきれず
これもまた剥がれてしまいます。
市販の感光フィルムのように
確実に製版できない場面もありましたが
一連の作業に慣れると
経済効率とともに作業効率も上がるはずです。
*
ひとり3枚の版を完成させ
いよいよ刷り作業にとりかかります。
上の写真のように
モチーフのベタ面
2階調画像
ハイライト部を抽出した画像
の
3枚の画像を刷り重ねて完成させる予定です。
この実習では
通常よりも紙にインクを厚く盛ることがポイントです。
スキージーを2回往復させるなかで
1回目はスキージーをねかせ
2回目でインクを落とすようにスキージーを立てて刷ります。
*
本日の皆さんの制作物はコチラ
↓
白い紙に薄いグレーで刷っているため
よく見えませんが・・・
次回は、さらにインクを盛って
画面に凹凸感を出していきます!
記:清田もえ子
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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この日は
自分が作るモノは何であるかを語り
その展開を考えました。
まずは
写真以外の資料も含め
様々な展開を紹介しました。
講座後半は
具体的に個々の制作についての
検証をおこないました。
新たに取り組んだ制作物から
何が読み取れるか
また、この後
どのように進めるべきかなど
皆でディスカッション。
アウトプットする段階ではない方は
自身が目指すイメージを
スマートフォンのモニター画面で
説明するシーンもありました。
*
この日の講座では
シミュレーションとしての検証でしたが
表現活動をおこなう中では
内容に適する展開を
技法の枠にとらわれず
しっかり模索する事が
大切であると思います。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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徳永写真美術研究所は
年間を通して
写真表現にまつわる講座を開催しています。
通常は研究所が準備した講座を
受講いただく事になります。
しかし
今回は初めて
オーダーによる講座を開催しました。
しかも
東京の学校で学ぶ5人の皆さんに
2日連続の講座を受講いただきました。
講座内容は
大型カメラによる撮影と暗室体験。
全員、写真を学ばれている皆さんですが
デジタルカメラでの制作のため
カメラの仕組み
フィルムの装てん
露出計の扱い方から説明を始めました。
研究所に隣接する公園に場所を移し
テキストを見ながら4×5カメラでの操作手順を確認。
暖かな陽射の中、約2時間
1人4枚の撮影実習に取り組みました。
*
講座2日目
全暗の中でのシートフィルム現像
と
コンタクトプリントを作成するところまでをおこないます。
シートフィルム現像は
全く光のない環境での作業のため
工程をしっかり頭に入れてから暗室に入りました。
現像液・停止液・定着液・水洗促進剤・水滴防止剤と
皆で分担して、それぞれの液を作り
フィルム現像に取り組みました。
<全暗作業のため記録写真はありません>
水洗中の様子です。
フィルムドライヤーで乾燥させた後は
各フィルムのコンタクトプリントを作成。
研究所がある大阪・鶴橋は風情のある下町です。
この町の特徴を捉えた写真が多く仕上がりました。
デジタル写真が主流となった現在において
フィルムカメラや暗室作業に触れる今回の体験は
別角度から写真の魅力を知る機会となったと思います。
遠くからのご参加に感謝!
*
現在、徳永写真美術研究所では
フィルムカメラを使い、暗室作業の魅力を知る講座の
受講をお受けしております。
詳しくは http://www.tokunaga-photo.com/class#3
お問合せ http://www.tokunaga-photo.com/contact
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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