徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

サイアノタイプ×シルクスクリーン講座 / 2日目 デジタルネガフィルムを使うサイアノ露光

2014年06月29日 | 古典印画技法講座


前回は太陽光での露光で
光と影を操る画像作りに取り組みましたが
今回はデジタルネガフィルムを作成し
露光機で焼き付けます。



デジタルネガフィルムの作成には
予め露光データをとっておくことが大切。



事前に
ネガ濃度、露光時間、発色具合を把握してから
データ加工に着手します。



フィルムの作成においては
デジタルカメラで撮影した写真データを
フォトショップで加工します。

フォトショップ初心者の方にとっては
少し難しく感じるかもしれませんが
使用する機能は多くはありません。
テキストに従い加工すれば仕上がります。



各自1,2枚のフィルムを作成&出力した後は
露光データチャートに基づき
既定の露光時間で焼き付けします。



上の写真は、六切サイズの写真を4枚同時に焼く事ができるTIPA特製露光機です。

その後の作業は失敗する事無く
殆どの皆さんは
予定通りの結果が得られました。



次回は
この美しい青色の色調を変化させる事に取り組みます。

記:徳永好恵

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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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作品制作研究講座1 / 6日目 ポートフォリオ

2014年06月28日 | 研究講座


徳永写真美術研究所は
昭和の街並みに位置しています。

2階の窓からの眺めです。



上の写真のように
かなりの頻度で
向かいの屋根に猫が居ます。



夏場は
窓を開け放っているので
コチラの様子を観察したり
屋外実習には付き添ってくれたりします。
この猫
TIPAスタッフの一員だと思っているはず。
たぶん。



以下
作品制作研究講座の報告です。

この日は
ポートフォリオについて。

作品制作がある程度進むと
ポートフォリオとしてまとめる事をおすすめします。
まだ、完成していなくとも
現状でいったんまとめる事は有効です。
この作業は
第三者に見せる準備であるものの
自作を俯瞰する機会にもなります。

近年ではウェブ上で
ポートフォリオサイトを作るケースも多く見受けられますが
講座では
プレゼンテーション用の
ポートフォリオブックを紹介しました。



様々な種類のファイルの見ながら
文具用品としてのファイルと
プレゼンテーション用とは異なる事や
そのまとめ方について





また
自分の制作をまとめた印刷物など
二次的な作品の紹介方法を
幾つかの具体例を示しながら解説しました。



講座後半は前回に引き続き
書き直したステイトメントと作品との照合をおこないました。

制作物を通して何を伝えようとするのか?

この照合作業を繰り返す中で
作品内容が深まっていくはずです。

記:徳永好恵


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写真講座1/ 6日目 モノクロプリント1 引伸機の使い方を学ぶ

2014年06月22日 | 銀塩写真講座


徳永写真美術研究所の暗室にはシンクが二つあります。

奥のシンクは家庭用シンク。
プリント作業とフィルム現像作業が重なる場合は
奥でフィルムの現像作業をおこないます。



手前のシンクは銀一製で
主にプリント作業用シンクとして使っています。



この日は
前回に現像したフィルムの
コンタクトプリントを作成する事からスタート。
その後
各自、六つ切りサイズの写真を
1、2枚、プリントしました。



暗室作業を終えた後は
この日の成果物を見直し



次回のプリント計画を立てて
講座を終了しました。

はじめてのプリント体験では
おぼつかない部分もあったと思いますが
作業を重ねる毎に
自分の手でプリントする魅力を感じるはず。

この後も自主的に
フィルム現像、プリント作業を繰り返し
暗室作業を習得していただきます。


記:徳永好恵


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サイアノタイプ×シルクスクリーン講座 / 1日目 フォトグラムとしてのサイアノ露光

2014年06月15日 | 古典印画技法講座


毎年
徳永写真美術研究所で開催している
サイアノタイププリント体験。

しかし
講座内容は
常に異なる視点を加えて開催しています。

今回は
技法の掛け合わせという視点で
シルクスクリーンプリント技法を併用した
サイアノの表現研究をおこないます。

講座初日は
サイアノタイププリントとは
どのようなプリント技法であるのかを
知ることから始めました。



この技法を発明したのは
イギリス人のジョン・ハーシェル。
ハーシェル一族は天文学者の家系で
彼の父は天王星を発見したウイリアム・ハーシェルです。
ジョン・ハーシェルをウィキペディアで検索すると
写真術の研究については
ページ後半に数行の記載があるだけで
天文学者・数学者として紹介されています。





この日は快晴。
サイアノの青は宇宙に繋がる青だと連想しながら
露光機を使わず、太陽光での露光に取り組みました。

次回は
デジタルネガフィルムでの原稿作成と
露光機でのプリント作業をおこないます。

記:徳永好恵


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作品制作研究講座1 / 5日目 ステイトメントの検証

2014年06月14日 | 研究講座


前回の講座では
ステイトメントについて学びました。

ステイトメントとは何か、その重要性を理解しても
自分の制作に対して
学んだ事をすぐには消化できないもの。
しかし
その事をわかっていながらも
作品制作研究講座では、即、実践。

ステイトメント作成を宿題として
文章を用意いただきました。



この日の講座では
ステイトメントを皆に配布、テーブルに作品を並べて
その内容を検証しました。

以下、検証中の様子です。









自分は何を制作しているのかと
自問自答する時間であったと思います。
今後、ステイトメントは
制作が進む度に内容を精査し
何度も書き換えながら仕上げていきます。


記:徳永好恵


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写真講座1 / 5日目 はじめてのモノクロフィルム現像

2014年06月08日 | 銀塩写真講座


モノクロフィルム現像に取り組みました。
受講生の皆さんにとっては、はじめての体験。



最も難しいポイントはフィルムをリールに巻く事です。



光のない環境での作業ゆえ
目を閉じながら念入りに練習をしてから
フィルム巻きに取り組みました。



その後は
現像に必要な薬品を準備し
指定の処方で現像作業を進めました。



フィルムを乾燥した後は仕上がり具合を確認。



ルーペを使い
ネガ濃度等、フィルムのコンディションを調べました。

はじめての体験であったため
パーフェクトな仕上がりではありませんでしたが
フィルム現像の流れは理解いただけたと思います。

次回は成功するよう、問題点を確認して講座を終えました。

記:徳永好恵

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シルクスクリーンプリント講座1 / 5日目 自身のツールでシルク表現に取り組む

2014年06月01日 | シルクスクリーンプリント講座


基礎的な体験を終え
この日は
自身のツールを用いて
シルク表現に取り組みました。

本講座ブログでは
その一端を報告します。
 






穴開け機を持参してカッティング原紙に・・・



穴をあけ、版を作りました。

写真製版による画像を刷った後
手描き版を刷り
更に・・・
穴開け機で作った版を刷り重ねた結果は



こんな感じで



赤色がアクセントとなって仕上がりました。



コチラは
和紙を支持体として刷りました。



薄色で刷った画像のため
お札の透かしのような効果が表れました。
その後
薄色から濃色へと濃度を変えながらの重ね刷りを終え
次なる展開は・・・



墨汁を用いて
念入りににじみ効果の確認

そして





2諧調のシルク画像に
ゆるやかな墨の滲みが加わり
奥行きのある画面に仕上がりました。




今後
これらの実験を基に
各自の表現へと
展開させていただきたいと思います。


記:徳永好恵

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