大型カメラを使用するワークショップの報告を記します。
このワークショップは昨年からスタートし、今回で2回目。
<1日目:撮影>
撮影は鶴橋の研究所ではなく、主宰者宅でおこないました。
当日は雨時々曇りという天気予報でしたが
かろうじて雨に降られることなく
ほのかに光がまわる状態で撮影できました。
豊かな諧調の写真を目指すにはベストコンディションと言えます。
屋内では静物写真撮影として
持参した被写体の撮影もおこないました。
<2日目:フィルム現像>
このワークショップでは
カットフィルムホルダーにフィルムを入れる作業は
事前にTIPAで済ませました。
そのため
フィルムをホルダーから取り出す際、
初めてフィルムの物理的な重みを体感する事になります。
8×10フィルムはそうとうな重みです。
傷付けることのないよう慎重に扱い現像作業を進めました。
上の写真は水洗中の8×10フィルムです。
こちらは乾燥中の4×5フィルムです。
<3日目:プリント>
4×5フィルム2枚、8×10フィルム2枚の
現像を終えプリント作業に移ります。
8×10フィルムは密着プリント
4×5フィルムは8×10サイズに引伸ばして完成としました。
両サイズのフィルムとも最終的には
同じサイズの写真として完成しますが
画質にどのような差があるのか
ルーペを使い細部を観察して
3日間のワークショップを終えました。
追記
自宅でフィルムをスキャニングして
インクジェットプリントした写真を持参し
密着プリント・引伸ばしプリント・インクジェットプリント
3種の画像をじっくりと観察されていた方もいらっしゃいました。
*
報告は以上です。
4×5カメラを使用するワークショップはしばしば見かけますが
8×10カメラはあまりないのではないでしょうか。
本ワークショップでは
シャッターを切る重みを最大に感じ、丁寧に写真を仕上げる体験となった事と思います。
2017年度も同様のワークショップをおこなう予定です。
体験したいと思われる方は、ぜひ、ご参加ください。
記:徳永好恵
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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