徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

創作実験クラブ / 3日目 磁力についての実験

2020年09月30日 | クラブ活動





上の写真、マジックではありません。

この日は
磁力についての実験に取り組みました。



子供の頃に誰しもが経験した
磁石遊びを再現しよう
そして
大人目線で楽しもうという
趣旨で取り組みました。



スライムに砂鉄を混ぜて・・・



変幻自在な変化を観察。



磁石を近づけると
スライム本体に飲み込まれたり・・・



まるで命を宿したかのような動きに
目を奪われました。

 




実習後はコロナ禍に
世間に浸透したZOOMにチャレンジ。



使い方は?
繋がるかな?
鏡像だよ!

・・・などと話しながら

至近距離で
あるクラブ員さんに
写真作品のプレゼンテーションを
おこなっていただきました。

ともかく何でも、やってみよう!
・・・と言う姿勢で
この日も
創作の源泉となる体験を重ねました。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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美術研究クラブ / 6月:レディメイドの研究

2020年09月28日 | クラブ活動

レディメイドの研究と題したこの日は
関係する資料文献の紹介から。



レディメイドというワードに
付随する資料はコレ!というものから
他の分野への派生も含めた
レクチャーをおこないました。



このクラブ活動は<講義+実習>形式
簡単な実習を含めて理解します。



平日夜間2時間の限られた時間ゆえ
テキパキ作業を進める事ができる
実習素材を用います。



台紙上に
それぞれの世界を構築し・・・



玩具の役割を脱した形で
新たな世界を誕生させました。



小さな世界ですが
視点を変えると建築物のごとく
そびえ立つ印象とする事もできました。



解体する事が前提の
ブロックエクササイズです。
最後は各自
記録写真の撮影に励みました。

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作品制作研究講座 / 2日目 それぞれの課題に対応して1

2020年09月25日 | 研究講座


作品制作研究講座
リピート受講バージョン
2日目の報告です。



昨年から拝見し続けている制作物
今回、始めて目にする制作物
制作時期が異なる作品を一堂にならべ
今一度見直し
自分は何を作っていたのか
・・・について記したレジュメを
提出いただきました。



レジュメへの画像挿入により
仕上がった書類と
第三者的に接する事ができたそうです。



写真作品の制作に
本腰を入れて取り組まれている方は
近年の制作は何であったのかを
まとめた文章と
今後
予定している取り組みについて
記した書類を提出いただきました。

過去を再検証することは
新たな一歩を踏み出すために
区切りとなるはずです。

新たな取り組みは「記憶」について。

まだおぼろげな状態ではあるものの
作者の意欲を感じる両書類でした。



2020年10月開始講座
受講受付中

*大型カメラ体験講座*
*美術研究クラブ*
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創作実験クラブ / 2日目 小さな世界の観察:無限に展開する観察

2020年09月23日 | クラブ活動



「小さな世界の観察」と題する
創作実験クラブ2日目の部活報告です。



この日の観察対象として
私が準備したものはコチラ



前回は顕微鏡を手作りして
観察することに取り組みました。

今回は
その観察結果を
どのように記録するか
このポイントに部員の意識が向き
予定になかった展開となりました。



前回の観察記録は
顕微鏡モードがある私の愛機
オリンパスTG4)で撮影しました。

今回は各自で記録を撮る方法として
スマホやタブレットの
カメラ機能で撮影が進みました。

上の写真のように
顕微鏡の向きを逆にし
カメラレンズに密着させ
撮影できることが判明し・・・



更なる工夫として
ある部員さんが持参した偏光板を用い
不要な反射を抑え・・・



ペンライトで
モチーフをライティングし・・・



観察物がより鮮明に
かつ
魅力的に見える工夫を施し撮影。



上のピンクのダルメシアン模様は
ミョウガの薄皮です。



次の展開は
ペットボトルのフードは不要ということで
ボトルキャップにガラス玉を付けただけの
シンプルな構造となりました。



更なる展開は
カラーフィルターを置き
画像に色付け・・・



最終的には
カメラレンズにガラス玉を貼り付け
モチーフを置くだけの
究極の観察となりました。



小さな世界の観察を終えた後は
見え方を変えることに興味が向き・・・



ガラス玉をレンズとして
湾曲する倒立像を観察する展開に・・・。

子供時代に夢中になった記憶が
よみがえったひと時でした。

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作品制作研究講座 / 1日目 制作を更に進めるための確認

2020年09月22日 | 研究講座


2020年度、作品制作研究講座
初日の報告です。

今年度は
これまでにない形式で
講座を進めることになりました。

その理由は
受講生お二人とも
2度目の受講であるためです。

本来は表現活動の土台を作るべく
「表現とは何か」について
学ぶことから始めますが
今期は
現状の制作を今一度見直し
更に深め進めることに集約します。

・・・という事で
昨年度からの継続受講となる方の
制作を紹介します。



昨年11月の受講修了以降の
自身の制作についての考えや
新たに進める制作についてなど



過去作の振り返りを含め
確認のための
ディスカッションをおこないました。



次は・・・
2015年に受講された方の取り組みです。
受講後の5年の期間に
取り組まれた数シリーズの制作を
提示いただきました。



シリーズごとに綴じられた写真群は
相当なボリュームであり
それぞれのシリーズについて
制作の経緯や手ごたえを
語っていただきました。



作品作りにおいて
正解や間違いは明確にありません。
まずは
作者が自作をどのように認識しているのか
また
どのように進化させていこうとするのか

今期の受講が実りあるものとなるよう
講座初日に
立ち位置と方向性の確認作業を
ていねいにおこないました。



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創作実験クラブ / 1日目 小さな世界の観察:顕微鏡を作ることから

2020年09月21日 | クラブ活動




創作実験クラブは
創ることに関心のある皆さんを
対象としたクラブ活動です。

様々な事情に意識を向けた
実験をおこないます。

この活動は
創作の源泉となる体験を
重ねる事となるはずです。
きっと。

2020年度の1日目は
小さな世界の観察に取り組みました。

導入として・・・
イームズ夫妻の映像作品を通して



マクロの宇宙からミクロの宇宙までを
いっきに駆け抜ける体験をしました。

その後は
ミクロの世界をのぞく実験に
取り組みました。



観察対象はタマネギなど。



タマネギを薄くスライスし
適宜、食紅で色付け。



小さな世界を観察するには
虫眼鏡や顕微鏡など
道具を介しての観察となりますが
本活動は創作実験ゆえ
観察する道具作りから始めました。



ペットボトルのキャップに
ガラス玉を取り付けただけの道具ですが



キャップの占め具合いの調節で
ピント位置を変えることができます。

この簡易さが曖昧さを生み出し
その曖昧さが豊かな視界を生み出します。









想像力を掻き立てられる
世界を見る事ができました。



実験後のコーヒータイムでは
コロナ禍での生活について等近況報告。

報告の中で
日常を撮影した写真を
ブック化されたものを拝見しました。



ブックはアイディアソースとして
活用できそうです。



ページをめくると・・・
昨年度の本クラブ活動での成果物
エリンギの藍染が!



それから・・・ある部員の方が
自家製の実えんどうと
ツタンカーメンえんどう
皆さんにプレゼントくださいました。
愛溢れるプレゼントに感激。



最後に記念撮影。


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美術研究クラブ / 5月:模倣と創造の研究

2020年09月19日 | クラブ活動

2020年のTIPA講座、新たに開設した
「美術研究クラブ」の報告です。

月イチ開催、木曜夜間の2時間
先人に学ぶ姿勢で
美術史にのこる作品を研究します。
研究にあたっては
資料文献をもとにしたレクチャーと
簡易な模写や模造等
模倣するなかで理解を深めます。



第一回目のお題は
「描く・写すの研究」でしたが・・・
題材として採り上げる予定の展覧会が
コロナ禍ゆえ開催しなかった理由により
機会を改める事にしました。

そのような事情で
今回は「模倣と創造の研究」に変更。

「模倣なくして、創造なし」と記す
科学の分野での著作
「模倣と創造―科学・教育における研究の作法 」と

【まなぶ】と【まねる】を
組み合わせた造語【まねぶ】として
美術家・森村泰昌さんが執筆した
「まねぶ美術史」を参考に
その他、幾つかの参考書とあわせて
模倣と創造について考えました。



この日は
すすり茶をすすりながらの活動。
最後はポン酢で茶葉も食しました。

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古典印画技法ブループリント講座 / 3日目 青の色調変換&サイアノ大判プリント

2020年09月14日 | 古典印画技法講座




初の3日間集中講座。

連続した日程での講座で
密度の濃い実習をと考え計画しました。

本記事は
最終日となる3日目の報告です。



3日間通して実習前に
デジタルネガフィルム作成に必要となる
画像編集作業を確実に習得できるよう
繰り返し学びました。



最終日のプリント実習では
大きいサイズの制作に取り組みました。



作業工程はこれまでと同じですが
サイズが大きくなる事で
難しくなる作業は感光紙作り。
ムラなく塗布するには
手際の良さが重要です。



露光時間は変わらず規定通り・・・



水現像では紙が折れないよう
扱いに細心の注意を払いながら



未露光部分の薬液を洗い落とします。



露光直後の黄緑から
徐々に青に変わり
乾燥中に深い青色に変化し
画像が引き締まります。




後半は
サイアノ技法の魅力的な青の色調を
変える実験に取り組みました。



色の変換では
まずは青の色素を脱色させ
テキストに記す溶液を通しながら
好みの色合いとなった時点で
作業を終えます。



この調色作業では
サイアノの青とは異なる
中間色のトーンとなり
新たな印象をまとう画像が生まれます。






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古典印画技法ブループリント講座 / 2日目 2種の光でサイアノ露光実験&デジネガプリント作成

2020年09月02日 | 古典印画技法講座




美しい青を発色するブループリント、
サイアノタイプ技法による
実習2日目のレポートです。



この日は太陽とライト、
2種の光での露光に取り組みました。



太陽光の場合
正午前後の晴天時の光が
効率よく露光できます。
ゆえに
13時スタートのTIPA講座では
まずは屋外実習からスタート。



露光直後の様子。
不思議な諧調で仕上がりますが・・・



水現像後は白から青への
グラデーションとなります。



続く屋内での露光では
紫外線を多く発する
ブラックライトを用います。
波長の短い光のため
青紫の光となります。



露光機での焼き付け中には
デジタルネガフィルム作成の復習。



A3ノビのフィルムに出力して
次回は大きなプリントにも挑戦。



露光を終えた様子です。



太陽光と同様に
露光量が少ない部分は緑となります。



現像を終えたプリントです。



次回は大きなサイズの
サイアノプリントに取り組みます。



古典印画技法講座
第2弾
ブラウンプリント講座

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