12月20日
シルクスクリーン専科は最終日を迎えました。
本講座は3ヶ月間・全6回という期間で
開講いたしました。
そして、最終日。
制作物を披露する場で
その成果の大きさに驚きました。
特筆するべき点は
6人の受講生、それぞれの展開が異なる事。
これまでの塾日誌にて
成果の一部を既に紹介しておりますが
改めて紹介させて頂きます。
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下6作は動物園の動物をモチーフとした作品です。
動物が生息する空間を意味深く表現しています。
写真を元に作者の意図を表すために
グラデーションの効果をうまく採り入れた作品に仕上がっています。
シルクスクリーンという技法の歴史を
作品内容に含めた取り組みです。
上の写真の作品は壮大な構想の一部で、
今後の展開が楽しみです!
既に写真作品として成立している写真を原稿にした作品です。
元の写真の魅力にとらわれることなく
技法の可能性を探求した取り組みです。
大作が仕上がりました。
シルクスクリーン技法を使ったコラージュです。
私のシルクスクリーンという概念から
逸脱した取り組み方に驚きました。
独特な色彩とマルチプルな構図が魅力の作品です。
表面の質感について研究した作品です。
白地に白色の像、黒地に黒色の像を刷ったり
インクの上に金粉・銀粉を刷り込んでいます。
様々な質感の表現を発見できました。
テキスタイル図案として
縦方向・横方向へとエンドレスに繋がる作品です。
布地に刷った風合いは
紙と違う魅力が感じられました。
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以上、徳永写真美術研究所においての
シルクスクリーン専科、初年度の成果でした。
現在
次年度に向けて魅力ある講座を計画中です。
皆様の参加をお待ちしております!
一般的に写真作品として存在させるには
バライタ紙という印画紙にプリントすることが前提とされています。
バライタ紙を使ったプリントは
深みのある黒を表現でき
階調豊かな画面を仕上げることができます。
今回の暗室実習では
そのバライタプリントを学びました。
作業工程はRCペーパーと大きく変わりませんが
処理時間が長く
特に水洗と乾燥に時間がかかります。
アーカイバルプリントウォッシャーで、しっかり水洗。
乾燥棚でゆっくり乾燥。
乾燥後はドライマウントプレス機でプレスして完成。
RCペーパーよりも手間がかかりますが
納得できるプリントが仕上がった時の
喜びは格別です!
シルクスクリーン講座も後半となり、
いよいよ本格的に作品制作に着手する段階となりました。
みなさん、個々に取り組み方が違い
多種多様な判表現が生まれています。
その一部をご紹介。
前回のブログにて、
何がモチーフでしょうか? ヒント:動物です。
・・・と記した完成作品です。
ゴリラ・フラミンゴ・サイがモチーフです。
グラデーションの効果を上手く利用して仕上げられています。
何種類かの判を使い
コラージュとして構成した作品です。
色の重なりが美しい画面となりました。
テキスタイル図案としてリピートする図柄です。
事前にパソコン上で、
様々な色の組み合わせをシュミレートされていました。
フランス製の高級版画用紙、
アルシュ88を用意して大型作品を仕上げました。
紙の高級さに圧倒されず、迫力ある作品が完成。
皆さんの作業を見守りながら、私はTIPAのロゴを刷りました。
これは何かというと・・・
TIPA黒板です!
愛着を感じる存在となりました。