TIPA制作展が終了し
搬出作業にとりかかる前に
会場で撮影実習をおこないました。
まずは
展示会場を記録する意味から。
次に
色調補正について。
作品を複写する時に
よく問題になるのが色の再現です。
微妙に色調がずれるだけでも
作者の意図する表現でなくなる場合があります。
可能な限り実物通りの色になるよう
色調補正を学びました。
それから
実際に撮影を始めると
額のガラスやアクリルへの写り込みに
苦労する場合が多く
その対処策を実践しました。
今回は
大がかりな機材を使わずに
コンディションの良い会場写真を
仕上げるポイントを紹介。
カメラの両脇に布を添えます。
前から見るとこのような状態。
黒布でカメラの周囲を覆うことで
反射を防ぐのです。
では
その効果を検証してみましょう。
before
画面に人物や作品が写り込んでいます。
黒布を使うと
・
・
・
after
写り込みを消去できました!
*
環境の整ったスタジオで撮影すると
完璧な状態で仕上げる事ができますが
実際に展示をしている様子を記録する場合は
与えられた環境のもと
最良の結果を出さねばなりません。
この対処法を参考に
今後
それぞれの現場で
活かしていただければと思います。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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TIPA制作展の搬入日。
展示作品が会場に持ち込まれた時
スペースに対して作品が多いのではと感じるほど
存在感のある作品がそろいました。
*
展示にとりかかる前に
展示形態や額の種類についての
講義をおこないました。
低反射アクリルを入れた額の反射の様子と
通常のガラスやアクリルの反射を見比べたり
会場構成について、作品の間隔や高さの決め方など
展示のノウハウを紹介。
*
講義終了後は展示作業です。
互いに手伝いながら
手際よく作業が進みました。
作品タイトル、作家名、コンセプトを記したキャプションは
ピンが見えない仕組みで用意しました。
最後はライティング。
作品に照明をあてる作業ですが
ライティングの効果を確認しながら
微調整をおこなう事で
展示空間に緊張感を生み出します。
*
バライタプリントによる写真作品
写真を原稿にしたシルクスクリーンプリント作品
自作カメラを使い熱現像感光紙にプリントした作品
と
写真技術を用いた多様な作品群の
展示となりました。
ご高覧いただけると幸いです。
2月19日、20日は在廊しております。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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