徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 表現研究講座 4日目 出力研究

2010年05月30日 | 表現研究講座


前回の手作業によるコラージュ作品を
複写してデーター化することからスタート。
その後
パソコン上で再度、コラージュをおこないます。



TIPA写真塾では体を動かす作業が多いですが
今回はモニターをじっと見続けるデスクワークです。



MACとWINが入り混じった環境に
パソコンでの作業を紹介する私は
しばしば手が硬直・・・。
ちなみに私はWINユーザーです。



このカリキュラムは出力方法を
研究することを主旨としています。
通常の出力法ではないので
その効果が表れやすい画像作りがポイントです。



しかし
出力研究が主旨ではあるものの



実は
思考と実践を交互に繰り返す中で
制作を進める体験が本当の目的です。





作業に集中するあまり
出力紙の裏表を間違えてしまうこともありました。
しかし
裏だからといって、それは失敗ではなく
質感が異なる画面として、大切な成果物です。



本番プリントの出力時には
高画質を求めて
双方向印刷をオフにして印刷。



すると
出力スピードがあまりに遅く
ワクワクしながらも待ってられない状態・・・。

まだ?






重ね刷りを繰り返し、出力を終えた時には
達成感を味わう事ができます。


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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ 写真講座 4日目 ピンホール写真 2

2010年05月23日 | 銀塩写真講座


“ピンホール写真の魅力に触れる”
2日目。

当日はあいにくの天気、しかも大雨です。

はて、どうしたものかと考えた結果
このような授業風景となりました。



十数年、様々な場で写真の授業を担当してきましたが
初の試みです。

題して
「箱庭撮影」

写真集で囲った空間は個人のミニスタジオなのです!



前回、屋外でおこなった撮影では30秒前後の撮影時間が
今回は1時間。

かなりスローな撮影テンポでしたが
皆さん、なんとか反転作業まで体験できました。






今回の取り組みの中で2作品、紹介します。

【紹介作品その1】



雪景色の写真を背景に
エッフェル塔、飛行機、マンモス
のモチーフを構成して撮影しました。

撮影結果はコチラ



諧調の反転作業をする時間がなく
ネガ像でわかり辛いですが
大胆な構図で摩訶不思議な画像を得る事ができました。

【紹介作品その2】



月の写真を背景に
作者持参のこだわりモチーフを配置しました。
撮影以前から
既に独特な魅力を放つ舞台が完成。

これをピンホール写真に変換すると





ホラーな世界が誕生しました。
ピンホールカメラ特有の歪みと
モノクロ画像になった事で
元の世界観が一転。

作者の意図する魅力ではなかったようですが
力強い写真が仕上がりました。



苦肉の策としての作業でしたが
私にとって新たな発見があった一日でした。

「箱庭撮影」
なかなか面白いです。


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■ 表現研究講座 3日目 フォトコラージュ

2010年05月16日 | 表現研究講座


2回にわたってフォトコラージュに取り組みます。
初日は手作業で、2日目はパソコン上でおこないます。

***

まずは
前回の手作りカメラでの撮影課題の発表から。









などなど・・・
ゴールデンウィークを挟む期間の宿題だったため
旅行先で撮影された方もおられました。

番外編として
驚いた取り組みがありました。



パソコンのモニターに感光紙を接着して露光した画像です。
想定外の露光方法に驚きました。


***


本日の取り組み
“フォトコラージュ”を紹介します。

コラージュについてのレクチャーと参考作品を見た後
実作業に着手。



まずは
持ち寄った雑誌を解体することから。



次に各自の表現世界に適する素材を集め



集めた素材を
コピー機を使用して加工するなど
貼り込み素材の準備を進めます。



一方、次回のパソコン上でのコラージュ用に
素材のデータ化も同時進行。
TIPAでおこなうコラージュはこの部分がポイントです。



今回は手作業でのコラージュ作品を完成させるところで終了。



次回は
このコラージュを元に
画像ソフトを利用して更にコラージュ。

デジタルデータに置き換え
その特性を活かした表現世界を構築します。


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■ シルクスクリーン研究科 3日目 加飾法を学ぶ

2010年05月15日 | シルクスクリーンプリント講座


今回は加飾法を学びます。



具体的には
金彩加工を施すことに取り組みました。



金属の箔やフィルムを使用すると
画面の物質感が変わります。
その変化を効果として
上手く表現できると
高級感漂う作品となるはず・・・です。



金彩フィルムのサンプル制作です。
メタリックな風合いとなり
前回とは全く異なる印象です。



こちらは
玉虫色の箔を画面に貼り込みました。



部分的に金彩加工を施す事により
象徴としての存在意味を表現できました。

今回はサンプル制作でしたが
後期からの作品制作において
魅力ある画面作りに活かして頂きたいと思います。



前回に引き続き
色彩を活かした制作をおこなった方の
取り組みを紹介します。



アンディ・ウォーホールの作品を参考に
色の組み合わせを検討。



何通りもの刷り方を実践して
最終的に仕上がった作品は
コチラ



この日は、まだ実験途中との事。

次回
更なる展開が期待できそうです。


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■ 写真講座 3日目 ピンホール写真 1

2010年05月09日 | 銀塩写真講座


2日間にわたってピンホール写真の
魅力に触れる講座をおこないます。
しかし
ピンホール写真についてだけでなく
暗室での作業に慣れることも含みます。

***

まずは、カメラ作りです。
今回は女の子仕様のデザインとなりました。



撮影は、いつもの公園付近にて。



鶴橋の下町情緒が漂う風景を捉えるため
車が行き交う道路端にて撮影しています。



暗室で現像作業を体験。
じわっと画像が浮かび上がってくる瞬間は感動します。



撮影しやすい天候だったため
皆さん、適正な露光で撮影できました。



撮影途中に画面内にお邪魔しました。
左の足は私(Yoshie)です。
背景にうっすらと重なる人物像が面白いです。



実習後は成果物の記録撮影をおこないました。
よく見ると、少し変な様子ですね?!

***

次回は
今回作成したネガ像の諧調を反転させ
ピンホール写真を完成させます。
また、撮影内容についても
工夫して作品として仕上げる事が目標です。


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■ 表現研究講座 2日目 カメラの原理を学ぶ

2010年05月02日 | 表現研究講座


TIPAオリジナル・カメラオブスクラを作成し
カメラの原理を学びました。

カメラオブスクラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。
絵の下図を描くために使われた光学装置です。



虫メガネのレンズを利用し
プラモデルを組み立てる要領で作ります。



完成後は像を結ぶ様子を観察するために公園へ



虫メガネのレンズではありますが



はっきりと画像を認識できます。



投影板のカバーを閉じ
内部に印画紙を取り付けると
この装置はカメラとしても機能します。
(前回に使用した熱で現像する印画紙を用いました。)



撮影風景です。撮影時間は15分。



そこに座らないで・・・という事態となったりしましたが
何とか皆さん、撮影できました。



次回までに、この装置を利用した撮影を宿題としました。
皆さん、何をどのように撮影してこられるのか
楽しみです!



実習後は
なぜ像を結ぶのかを解説。
そして
現在のカメラの形となるまでの変遷を
紹介して授業を終了しました。


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■ シルクスクリーン研究科 2日目 色彩を活かした刷り

2010年05月01日 | シルクスクリーンプリント講座


この日は製版作業からです。

シルクスクリーン研究科の皆さんは
既に一通りの作業を経験済みなので
手際よく製版作業を終えました。



すぐさま、今日の本題
“色彩を活かした刷りを学ぶ”ことに取り組みました。



まず最初に色彩についての講義により
色の概念や性質を学びました。

講義では
TIPAスタッフが作った自家製テキストを使用。



テキストには混色についての解説もあり
直ちに刷り作業で活用しました。



今回は
普段あまり使用しない色の組み合わせに挑戦。



補色の関係にある色を組み合わせると
どのような効果を得られるかなどを
考えながら刷り作業をおこないました。



蛍光オレンジとスカイブルーを使用した2色刷りです。
2色が重なった部分はモスグリーンとなり3色の表現ができました。
また、故意に版をずらす事で
浮遊感が出たような気がします。



補色をワンポイント刷る事で
象徴化させる効果がありました。



講義で学んだ知識を
実践してみると意外な発見もあり
多くの収穫があった授業でした。

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