徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

創作実験クラブ / 草木染実験:藍の生葉染 & 枇杷染

2022年01月30日 | ワークショップ






今年も
創作実験クラブの活動に
外部参加もお受けする形で
草木染実験をおこないました。

活動場所は主宰者自宅。

この日の為に
毎年3月に藍の種をまき
6年前に枇杷の苗を植えました。

枇杷については
今年初めて実がついた事で
念願の枇杷染に初挑戦。





TIPAでの藍の生葉染は
葉を摘むところからスタート。



葉に付着している汚れを洗い・・・



ミキサーで葉を砕き
その青汁を染液とします。

植物性繊維・動物性繊維と
処方が一部異なりますが
基本は染液に浸け込み
空気にさらし水洗という
工程を経て青が発色します。



仕上がり図を思い描き
紐で括ったり・・・
ビー玉で豆絞り・・・



枇杷染については
枇杷の木を一枝切り出し
葉を細かくカット。



葉を煮て染液が完成。
そして
染める布を染液に入れて煮ます。



その後
ミョウバン、草木灰、木酢酸鉄液
など
媒染剤を変えることで
黄・ピンク・クレー

色相を変化させます。

水洗









コチラは藍と枇杷の両方。
後に染めた枇杷が強く発色しています。



乾燥エリアは常に満席状態・・・



木々の緑を背景に
染め物が揺らぐ光景は
とても美しい・・・。



創作実験クラブの活動としては
コチラが最も実験的。



青魚の皮を藍で染めました。
「大空を泳ぐ魚の図」



日没後も
暗くなるまで作業が続きました。



デザインを施さず染めた布たちは
清楚な印象に。



コチラの服とストールは
鉄媒染で染めた枇杷染。
暖色系の灰黒となりました。



後日、参加下さった方より
送られてきた写真です。
日常生活に自身で染めたものが入ると
優しい気持ちになりませんか。



来年は更に種類を増やして
草木染会をおこなう予定です。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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恒例の出張講座:日光写真で植物画を描く

2022年01月21日 | ワークショップ

2016年よりお引き受けしている
毎年恒例の外部活動報告です。

・・・恒例ですが
昨年はコロナ禍ゆえ飛びました(涙)



植物園とも言える
奈良県営馬見丘陵公園にて
植物画を描く
日光写真講座。



この講座はリピーターさんが多く
初めての方もお隣をチラ見しながら
手際よく作業が進みます。



感光液を塗って・・・



日光で露光・・・

感光紙の上には
園内の植物を配置したり
持参したモチーフを用いたり



露光後は
水現像をおこない完成。



天候に恵まれたため
わずか2時間ほどの実習ですが
光で描く体験を十分に
楽しんでいただけたようでした。



<余談>



この日はテレビの取材が入り
講座後に
カメラに向かう場がありましたが
言葉が見つからずシドロモドロ・・・
ですが
放送は上手くまとめられていて
ホッ。

https://www.youtube.com/watch?v=OjtI-fy5wx4&t=558s
6:58~ 約3分間

お時間がありましたら
あわせて視聴ください。
本講座の様子が伺えます。

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