昨日
大阪・上町台地をめぐる現代美術展
<オルタナティブ・ロマン>
の
会場を巡りました。
上町台地には
あべのハルカスが美しく存在します。
対面には重厚な建築の美術館。
上町台地が今も繁栄を続ける
歴史的文化ゾーンである事が伺えます。
このイベントは名前の通り
「上町台地をめぐる」部分がポイント。
私が通った高校が上町台地にあったので
台地エリアは詳しいはずですが
展示会場は
知っているけれど知らない場所ばかり。
例えば
大阪市立美術館の玄関的存在である
黒田藩の門
子供の頃から何度も通っている門ですが、
門そのものに意識を向けた事がない・・・
実は、この門の中に
私の制作物が1点展示されています。
薄暗く厳かな空間では、
「フォトめくり俊徳道」という
フィールドワークを伴う
ワークショップでの制作物が
展示されています。
ワークショップは
9月に四天王寺の本坊で開催されました。
下の写真の3点は
左:ワークショップ主宰者の兼子裕代さん
中央:私
右:TIPAメンバーのYoshikoさん
による制作物です。
このワークショップでは
兼子裕代さんのナビゲートのもと
後藤明生さんが
『俊徳丸伝説』を題材に執筆した
『しんとく問答』に記される場所を
今回、私たちが撮影して
その写真を再構成しました。
俊徳丸伝説の時代
後藤明生が歩いた時代
私たちが今回歩いた時代
3つの時間軸が交錯する画面となり
仕上がっています。
もう少し私的な解説を加えると・・・
俊徳丸の故郷とされる場所
俊徳丸鏡塚は
私の家から徒歩5分の場所にあります。
これまで、自宅の近所に
このような名所がある事を知らず
近鉄・俊徳道駅が
俊徳丸に由来する事も知らず
地元に絡むこれらの事に驚くばかり・・・
加えて、アメリカ在住の旧友と
ワークショップを主宰された兼子さんとは
日常生活において懇意の仲との事。
私にとって
諸々が繋がるアートプロジェクトでした。
会期は10月23日まで。
詳細情報はコチラ
↓
https://uemachiartworks.dcmnt.net/
その他
このプロジェクトでの見どころを・・・
メイン会場となる阪口楼は元料亭であり
建物が素晴らしかったです。
展示作品と共に
建物探訪の楽しみがありました。
*
最後に・・・
下の写真は大阪市立美術館の
奥にある会場入口です。
会場は
旧住友吉左衛門茶臼山本邸土蔵
人の出入りのない建物のため道がなく
展示会場への通路と分かるように
落ち葉で線引きされているのです!
お立ち寄りの際は
ぜひ
アースワークとして鑑賞ください。
会期中に
強風が吹かない事をお祈りします。
以上。
記:徳永好恵
追記
TIPAは上町台地の中心部から
東に降りたところに位置します。
(台地に乗っていない、ザンネン)
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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