徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■写真講座 8日目 新たな写真世界を創造する 

2012年07月22日 | 銀塩写真講座


これまでに
暗室でのプリント作業を体験しました。
その後は
丁寧に写真を仕上げる経験を重ねていただきます。
あとは
受講生のペースにお任せするとして



今回は
視点をかえたプリント作業に取り組みました。

UELSMANNさんの暗室作業による
神業的な写真作品をお手本として
2パターンの取り組みをおこないました。



写真右下がUELSMANNさんの作品集です。



まず、一つ目は
写真画面を3つに区切って時間差露光。



この手法
簡単なわりに魅力的な画面に仕上がります。
まるで魔法を使ったようです。











二つ目は多重露光です。
白いノートの画像を焼き付けた後
別の画像を重ねます。

下のGIFアニメは
過去の受講生作品に今年分を加えてまとめた画像です。



思い出を描くように仕上げました。

 毎年
少しずつページが増えていきます。
今後
どのような物語を綴ってゆけるのか
楽しみにしています。 

* 

以上
暗室作業による
創造的写真制作に取り組む一日でした。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

■ シルクスクリーン講座 7日目 作品制作を進める3・講評・まとめ

2012年07月14日 | シルクスクリーンプリント講座


本日、最終日。

講評が始まるまでの数時間
集中して残る作業に取り組みました。





シルクスクリーンプリント技法に対する
興味を具現化していく過程は
皆さんそれぞれ。
自分自身の目標を掲げ
制作に取り組みました。

では
講評の様子を紹介します。



まず最初は本講座を複数年
継続して受講されている方の作品です。



パソコン上で配色の計画を立ててから
刷り作業に着手するスタイルでの制作です。
色の濃淡、刷り順、インクの種類を変えるなど
たくさんの実験をされました。



最終的に上の図版が仕上がりました。
モニターを通しては微細な魅力が見えませんが
丁寧に作り込まれた作品です。



後に続く取り組みは
初受講の皆さんによる作品です。



グラデーションの魅力に挑戦した制作です。
上段・犬の図版は1版のみですが
豊かな色味に仕上がりました。
下段・パンジーの図版は
カッティング技法と写真製版法との併用。
花の図をどのように分版するべきか
試行錯誤した跡が見受けられます。



オプション制作として
直筆のイラストをTシャツに刷りました。
かわゆく仕上がっています。





猫をモチーフとして
何が仕上がるのだろうと思っていたところ





ボックスフレームに入れる形で完成。
ダンボールの素材感を活かした仕上がりとなりました。
コラージュ的魅力も付加された作品です。



こちらは
写真での作品制作を専門とする方の
初めてのシルク作品です。



写真をシルクスクリーンプリント技法を通して
どのように展開できるか?
その可能性を意欲的に探った取り組みでした。



コンセプトと画面の魅力との兼ね合いが
次の課題となります。
この後が
本当の意味での作品制作です。



多忙かつ諸事情にて
刷り作業に着手できなかった方の製版原稿です。



作品の意図を示唆する記号が散りばめられています。
原稿を見るだけでも
制作に対する情熱が伝わります。
講座中には
シルク作品として完成しませんでしたが
環境が整った段階で
ぜひ、刷り上げていただきたいと思います。






講評後は
講師・清田もえ子さんによる
まとめのレクチャー。
今回の講座では紹介できなかった
シルクスクリーンプリント技法の魅力を
幾つかのサンプル作品を見ながら
語って下さいました。

* 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
にほんブログ村 写真ブログへ 人気ブログランキングへ




■ 写真講座 7日目 メルカトル写真制作

2012年07月08日 | 銀塩写真講座


ある規則に従った撮影課題に取り組みました。
この日はその課題のフィルム現像です。



モノクロフィルム現像は2回目。
一連の作業の復習も兼ね
各工程を確実にこなしました。

どのような規則に従った撮影課題かと言うと



こんな感じです。



35mmフィルム1本分
36カットで一画面となる撮影です。
スケッチをしながら撮影します。
途中で記憶にズレが生じる事もあります。
また
レンズの歪みのため
繋げようとしても繋がりません。
この意図しないズレが魅力となる撮影課題です。

題して“メルカトル写真制作”とTIPAでは呼んでします。
海図のメルカトルから引用しています。



講座後半は
前回に撮影したフィルムから
気になる写真のプリント作業をおこないました。



多階調フィルターを駆使しながら
コントラストを微妙に調整することに取り組みました。

この微調整こそ
自分の手でおこなうプリントの醍醐味です。


記:徳永好恵



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・