徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

プライベートレッスン報告:作品撮影&作家資料作成

2020年02月13日 | プライベートレッスン


徳永写真美術研究所の活動において
時おり
外部でのワークショップをお受けしたり

リクエストいただいた内容で
グループレッスン
プライベートレッスン

おこなうことがあります。

今回はプライベートレッスンのレポートです。



レッスン依頼者は
活動歴・受賞歴をお持ちの画家さん。

依頼内容は
作品を自身で撮影できるようになる事。
そして
ポートフォリオブックとサイトを作る事。

この依頼を
3日間のプライベートレッスンとして
おこないました。



作品の撮影に関しては
プロ仕様の撮影環境がないなかで
如何に撮影するか。

ベストな撮影はできなくとも
ベターな撮影ができるよう
その方法を
カメラやレンズなど撮影機材の準備から
お手伝いしました。



ポートフォリオブック・サイトの作成においては
アーティストステイトメント
作品のステイトメントの書き方をお伝えし

TIPAの既存講座
作品制作研究講座へ途中参加

その後
ポートフォリオ研究講座を
受講いただく事で対処しました。



<ご案内>
4月からの講座、受講受付中です。


http://tokunaga-photo.com/class/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


プライベートレッスン報告:ろうけつサイアノに挑戦

2019年02月19日 | プライベートレッスン


徳永写真美術研究所は
銀塩写真講座・プリント講座・作品制作研究講座・創作実験クラブ
これら4つの軸で運営しています。
この活動以外にもプライベートレッスンとして
ご要望の内容で個人レッスン、グループレッスンを随時開催しています。

今回のレポートでは
3日間にわたっておこなった
プライベートレッスンについて報告します。



レッスン依頼者は
インターネットで青く染める方法を検索するなかで
当研究所のサイアノタイププリントを発見したとのこと。
それゆえ
染色技法としてサイアノを紹介しました。



まずは定番の流れで
薬品の調合、感光液の塗布からスタート。
その後は屋外にて露光。



露光機を使用しない場合
同じ時間帯での露光が正確なデータを得ることに繋がります。
今回、正午の日光であることがポイントです。



布への染色が目的であっても
最初は扱いやすい紙を用いて
作業工程を確認していただきました。

*

2回目の実験はなんと!ろうけつサイアノ。
ろうで防染して染める方法です。
・・・そのような技法はなく初挑戦。



紙にろうを垂らして感光液を塗布、そして露光・・・
結果は





まずまずの感触を得ることができました。



3回目は自身で織った布を支持体としての実験



この実験もまずまずの結果でした。
紙と同様に美しい青の諧調を生み出せました。



露光時間を調節して
無限に青色の調子を変えることができます。

この実験を私以外にも見守る方がいらっしゃいました。




数時間、ずっと見守っていました。



織物でのサイアノろうけつ実験の結果はこのような感じです。

紙の実験では簡単にろうを外せましたが
織物では脱ろうの工程が必要となります。

この日は防染に木工用ボンドを用いるなどの実験もおこないました。

作業後は・・・



【光の染色】として20年ほど前にサイアノタイプ(シアノタイプ)技法で
制作されていた染色家・山口通恵氏の作品集も紹介しました。

以降は
自宅にて引き続き研究していただくということで
プライベートレッスン終了。



記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

にほんブログ村 写真ブログへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


プライベートレッスン報告:ヴァンダイク・ブラウンプリント

2018年04月06日 | プライベートレッスン





プライベートレッスンの報告をいたします。

今回のリクエストは
古典印画技法のヴァンダイク・ブラウンプリント。

お二人をお迎えして開催しました。



まずは、技法の概要説明から。
その後、暗室に移動して・・・



薬品を調合し感光液を作りました。

硝酸銀の扱いは注意が必要
精密ハカリの青い光が緊張感を高めます。



薄暗い環境のもと感光液を紙に塗布して
感光紙を作成。
塗ムラなく塗布するのは結構難しい・・・。



最初はスケール作りに取り組みました。
0~100パーセントのグレースケールをプリント。



仕上がったデータチャートを参照しながら
デジタル画像の濃度を確認してネガフィルムを作ります。



プリンターで出力したデジタルネガフィルムを
露光機にセットして露光開始。



現像・定着作業の工程を経て完成。



今回のプライベートレッスンでは
新たなアウトプットと家宝としての写真の試み
両方ともに
存在の重みを感じる仕上がりでした。

その後の展開が楽しみです。


記:徳永好恵


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

にほんブログ村 写真ブログへ 人気ブログランキングへ

 

プライベートレッスン報告:写真製版によるシルクスクリーンプリント1

2017年09月29日 | プライベートレッスン


徳永写真美術研究所は2008年秋より講座を開催し
今年の10月で10年目を迎えました。

小さな活動ですが
今後も必要とされる場であるよう運営致します。
引き続きよろしくお願いします。

なお、本ブログサイトは
主に講座の報告をメインとする内容ですが
研究所活動には
講座以外のご要望にお応えする活動もおこなってきました。

それらの活動を
プライベートレッスンというカテゴリーの中で
報告していこうと思います。



今年度は夏季休暇明けに
ふたつのプライベートレッスンのお申込みがありました。

ひとつは東京在住の方からのご要望でした。
シルクスクリーンを個人的に学びたいとの事。
基本的な技術は既に習得済で
今回は
写真製版での刷りに特化する内容で進める事になりました。



これまでにご自身で写真製版を試みた結果を幾つか拝見し
その問題点に対する解決案を提案する事からスタート。
ベストな制作方法ではなく
限られた制作環境でのベターな方法を紹介しました。



実習では
製版原稿作成の手順を学ぶことから。



TIPAシルクテキストの内容に従い実践していただきました。



仕上がった製版原稿の図版です。
2種の二階調の原稿を作りました。

次回は一ケ月後に二日連続で
製版・刷り作業に取り組みます。


記:徳永好恵


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

にほんブログ村 写真ブログへ 人気ブログランキングへ

 

初のオーダー企画:大型カメラ撮影&暗室実習講座

2014年02月01日 | プライベートレッスン

徳永写真美術研究所は
年間を通して
写真表現にまつわる講座を開催しています。

通常は研究所が準備した講座を
受講いただく事になります。

しかし
今回は初めて
オーダーによる講座を開催しました。
しかも
東京の学校で学ぶ5人の皆さんに
2日連続の講座を受講いただきました。



講座内容は
大型カメラによる撮影と暗室体験。



全員、写真を学ばれている皆さんですが
デジタルカメラでの制作のため
カメラの仕組み
フィルムの装てん
露出計の扱い方から説明を始めました。




研究所に隣接する公園に場所を移し
テキストを見ながら4×5カメラでの操作手順を確認。



暖かな陽射の中、約2時間
1人4枚の撮影実習に取り組みました。



講座2日目

全暗の中でのシートフィルム現像

コンタクトプリントを作成するところまでをおこないます。



シートフィルム現像は
全く光のない環境での作業のため
工程をしっかり頭に入れてから暗室に入りました。



現像液・停止液・定着液・水洗促進剤・水滴防止剤と
皆で分担して、それぞれの液を作り
フィルム現像に取り組みました。

<全暗作業のため記録写真はありません>



水洗中の様子です。



フィルムドライヤーで乾燥させた後は
各フィルムのコンタクトプリントを作成。



研究所がある大阪・鶴橋は風情のある下町です。
この町の特徴を捉えた写真が多く仕上がりました。



デジタル写真が主流となった現在において
フィルムカメラや暗室作業に触れる今回の体験は
別角度から写真の魅力を知る機会となったと思います。

遠くからのご参加に感謝!



現在、徳永写真美術研究所では
フィルムカメラを使い、暗室作業の魅力を知る講座の
受講をお受けしております。



詳しくは http://www.tokunaga-photo.com/class#3
お問合せ http://www.tokunaga-photo.com/contact

記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にほんブログ村 写真ブログへ 人気ブログランキングへ