徳永写真美術研究所における
2018年度の最初の講座はサイアノタイプから。
別名、日光写真。
日光の恵みを実感したいところでしたが
あいにく午前中は大雨。
講座が始まる時刻には雨はやみましたが
厚い雲に覆われ陽さすことはなく
・・・という天候でした。
まずは基礎講義。
サイアノタイプを発明したジョン・ハーシェル一族の
天文学・写真・音楽 etc.
多岐にわたる研究も紹介しました。
私はサイアノの青は宇宙に繋がる色と認識しています。
参考までに
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関係資料を見るだけではなく
この日は感光液の調合から・・・
印画紙作りも・・・
そして
TIPAにあるフォトグラム体験用素材を選び
曇天のなかで露光もおこないました。
全く陽が射さない状況でしたが
印画紙の色は変化していきます。
現像中には
微かだったモチーフの痕跡が浮かび上がり・・・
鮮やかな青が発色しました。
この日の実習から
太陽が雲間に隠れていても
紫外線は相当量出ている事を確認しました。
とは言え・・・
やはり
青空の下で青色を発色させたいです。
2週間後は快晴となる事を願って講座を終えました。
次回はデジタルネガフィルム作成を含むサイアノ実習です。
記:徳永好恵
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。