徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

銀塩写真講座 Step3 / 1日目 作品制作1:大型カメラでの撮影実習

2020年05月16日 | 銀塩写真講座



大型カメラを用いた作品制作をおこなう
銀塩写真講座 Step3初日の報告です。



4×5カメラを組み立てる事から始めます。
部品は少なく、カメラの構造を
再確認する作業ともなります。



その後
フィルムをフィルムホルダーに装てん。
フィルムを傷つけることなく
装てんできるよう練習も含めて
頑張りました。



ご自宅から持参されたタチハラカメラです。
まさに愛機という美しさ。




撮影は
庶民の街・鶴橋を撮影する方
室内で撮影する方と
個々の制作スタイルに合わせて
進めていただきました。



大型カメラでの1カットに込める気迫は
相当なもので・・・



シャッターを切る際は・・・



念を入れるような間を入れ
レリーズを握られていた姿が印象に残りました。



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講座受講受付中



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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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銀塩写真講座 Step2/ 3日目 銀塩写真の魅力の研究 & 講座後の雑談タイム

2020年04月14日 | 銀塩写真講座


2回にわたり写真研究として
写真史を広く見渡すことに
取り組みましたが
今回は暗室作業を伴う
銀塩写真に絞り
その魅力を研究しました。



バライタ印画紙に焼き付けた
オリジナルプリントを見たり・・・
写真集を見たり・・・



撮影の様子がうかがえる
番組を見たり・・・

講座後半は次回から始まる
大型カメラ撮影の事前レクチャー。

4×5サイズのシートフィルムを
フィルムホルダーに入れる練習にも
取り組みました。



いよいよ
銀塩写真の魅力を体験する
最終地点に入ります。



それから・・・
講座後の雑談タイム

この時間が
なかなか有意義です。

参加者の方の写真に絡む
近況報告を受けたり
オススメの展覧会情報や
鑑賞報告があったり・・・



この日は
ご実家のファミリーアルバムを
複写した写真を見せていただきました。

私にとっては
ご縁のない家族の写真。
しかし
そこには
日本人の日常があり
そこから当時の
生活や文化が読み取れます。

これらは個人の記録でありながらも
広い視点で捉えると
日本史の中の記録であったり
人類史の記録でもあります。

今後、これらの写真は
どのように活かされるのでしょうか。
その扱い、活かし方の報告が楽しみです。




最後に・・・
この日、受講者の方より
歴史的雑誌・LIFE

寄贈いただきました。

TIPA蔵書として
活用したいと思います。



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2020年度講座受講受付中


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銀塩写真講座 Step2 / 2日目 写真研究2:写真史講義&写真表現を見渡す

2020年03月31日 | 銀塩写真講座




写真研究二日目の報告です。



たくさんの資料文献に目を通しながら
写真史レクチャーをおこないました。



写真の歴史を確認した後は
派生していく写真表現を
見渡すことに取り組みました。



各人が関心を寄せる部分には
適宜、解説を加え
以降の写真作品の制作に
役立つ時間としました。





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銀塩写真講座 Step2/ 1日目 写真研究1:写真史講義&制作計画

2020年03月05日 | 銀塩写真講座


春から夏にかけて
暗室作業を伴う写真の
基礎実習に取り組みました。

秋からは
写真作品を制作する下準備。
講義を中心に
写真の歴史を学びます。



写真史研究としての初日は
写真誕生前と創成期について。



投影画像と幾つかの参考資料をもとに
お話ししました。



講座後半は
これまでの活動を紹介いただき
今後
どのような作品制作を
予定しているのか伺いました。




銀塩写真講座Step3では
大型カメラでの撮影実習があります。

その際は
自身の4×5カメラで
撮影を希望するとの事で
機材一式を持参くださいました。




<ご案内>
2020年度の銀塩写真講座は
4月12日から隔週日曜日に開催予定。

受講受付中です。


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銀塩写真講座 Step1 / 7日目 プリント実習3:コンタクトプリント

2020年01月31日 | 銀塩写真講座

この日は前回の暗室実習にて
現像を終えたフィルムからの
プリント作業に取り組みました。



まずは
コンタクトプリントの作成から。

テストプリントとして
段階露光をおこない
その結果を見て本番プリント。



その後
仕上がったコンタクトプリントを俯瞰して
引き伸ばす写真を選びます。



フィルム現像時に
うまくリール巻きができなかった部分は
コンタクトプリントで
白く画像が抜ける事となります。
(涙)
経験を重ねるなかで
このミスは失くしていきます。



受講生の方が
これまでにプリントした
モノクロ写真をご持参くださいました。
幾度となく焼き直しながら
1枚の写真が完成したことが伺えます。

本講座においても
後半は
バライタ印画紙を用いて
丁寧に暗室作業をおこない
銀塩写真制作に励みます。



<ご案内>
2020年度4月開始の講座は
現在、準備中です。

募集中の講座については
下記ページにて案内中。
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銀塩写真講座 Step1 / 6日目 モノクロフィルム現像実習2:作業工程を習得

2020年01月07日 | 銀塩写真講座


2度目の
フィルム現像に取り組みます。
反復することで
一連の作業工程を
確実に身に着けます。



第一の関門となる
フィルムのリール巻は
前回よりもスムーズにおこなえました。



フィルム現像に必要となる
5種類の薬液の調合も手際よく・・・
温度管理も確実に・・・



現像タンクのかくはん作業は
秒単位の正確さが必要です。
工程表を参照して動作確認を怠らず・・・



・・・作業を終えました。



一部不具合も見受けられましたが
更に反復するなかで
成功率を上げていきます。



現像作業を終えたフィルムを
ドライヤーで乾燥させ・・・



6コマごとにフィルムをカットし
ネガスリーブに入れます。



今回は
35ミリフィルムが2本入る現像タンクで
2回に分けて作業をおこないましたが
現像本数が多い場合は
4本タンクを使用する場合もあります。



フィルムの乾燥後は
仕上がり具合をルーペで確認して
この日の実習を終えました。




受講者さんの愛機。
いつまでも実用品として活躍する
カメラであって欲しいです。


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銀塩写真講座 Step1 / 5日目 プリント実習2:引伸機の使い方を学ぶ

2019年12月19日 | 銀塩写真講座


モノクロフィルム現像
コンタクトプリント

実習を経て
いよいよ
引き伸ばしプリントに取り組みます。



まずは
前回に作成した
コンタクトプリントを見ながら
引き伸ばす写真を決めます。
この時
写真を選ぶ際に使用する筆記用具は
ダーマトグラフ

ワックス分の多い柔らかな芯です。
「Dermato」はギリシャ語で「皮膚」
「Gragh」は「書く、記録する」
つまり
「皮膚に書けるもの」という意味で
もともと医者が手術の際
切開する部分を示すなどの目的で開発されたとの事。
詳しくはwikiにて確認ください。



選んだ写真のフィルムを
ネガキャリアにはさみ・・・



ブロアでほこりを除去し・・・



引伸機にセット。



イーゼルに投影される
画像の大きさを調節し・・・



テストピースを幾度かとり
引き伸ばしプリントを完成させました。

この日は
体験する事を目的としましたが
次回からは
焼き込み・覆い焼き
マルチグレードフィルターの理解など
完成度を高めるための
学びを進めます。


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銀塩写真講座 Step1 / 4日目 プリント実習1:密着プリントを作る

2019年11月12日 | 銀塩写真講座




銀塩写真講座4日目のレポートです。

前回の実習で現像処理した
フィルムからプリントを作成します。

まずは
仕上がったフィルムを一望するために
密着プリントの作成。

密着プリントは
コンタクトプリント
ベタ焼きとも呼び
印画紙にフィルムを置き
密着させてプリントします。



徳永写真美術研究所では
暗室薬品の準備から
実習としておこないます。
右から
現像液
停止液
定着液
水洗バット



最初に露光時間を決めるために
テストプリントをおこないます。



6段階の露光をおこない
適切な濃度となる時間を割り出し



フィルム1本分
36枚の画像をまとめて露光。



テストプリントであっても
密着プリントであっても
各薬液に浸す処理時間は厳守。

プリントドライヤーに通し
乾燥させて完成。



仕上がりは
24×35mmの画面となります。

小さな画面を凝視して
次回に引き伸ばす写真を
選ぶことを宿題としました。



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銀塩写真講座 Step1 / 3日目 モノクロフィルム現像実習1:一連の作業工程を体験

2019年10月07日 | 銀塩写真講座


銀塩写真講座においての
関門の一つが
モノクロフィルム現像。

フィルムの現像具合は
最終的な写真の仕上がりに
大きく影響します。

業者にお任せする手もありますが
やはり自身で現像したいところ。

本講座では体験に留まることなく
フィルム現像の実習を繰り返し
一連の作業の習得を目指します。

今回は1回目のフィルム現像レポートです。



初めての方にとって
最も難しい作業は
フィルムのリール巻き。
何度も練習して本番に挑みます。



その後は暗室に移動して
使用液の準備。

現像液
停止液
定着液
水洗促進剤
水滴防止剤

希釈の割合を間違えぬよう
また
液温管理も忘れずに準備します。

そして、いよいよ・・・



注意書きを書き加えた
手順書を目の前に置き作業開始。



現像タンクを手にして10数分間・・・



秒単位での正確な作業を経て水洗。



ドライヤーにフィルムを吊るして乾燥。

作業を終えた後は
フィルムの仕上がり具合をルーペで確認。



やり直しがきかない
フィルム現像ですが
ミスなく無事に
終えることができました。

次回は
コンタクトプリント
引き伸ばしプリント

学びます。



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銀塩写真講座 Step1 / 2日目 ピンホールカメラ実習2:撮影・現像・反転プリント

2019年08月28日 | 銀塩写真講座



一年続く銀塩写真講座の冒頭に
ピンホールカメラ実習をおこなう理由は
写真の原理を学ぶことが
第一の目的であるものの
印画紙を用いる実習で
暗室作業を学ぶことも含めています。

・・・という事で
この日は
たくさんの経験を積みました。



最初に暗室の準備から。
現像液・停止液・定着液について解説
そして
原液に水を加えて使用液を作り・・・

 次は撮影の準備。
前回に作ったピンホールカメラの
針孔のサイズを測り
F値を割り出し・・・

徳永写真美術研究所から
徒歩30秒の公園に移動。



ガムテープで作ったシャッターをめくり
いざ、撮影。

撮影後は
赤いライトが灯る暗室にて現像作業。

初めての方にとっては
ふわっと像が生まれる瞬間は感動的。



現像後
プリントドライヤーに印画紙を通して
ネガ画像が完成します。



ネガ画像の諧調を反転させるために
引伸機にて密着露光をおこない・・・



先ほどの薬液を通すと・・・



諧調が反転します。
段階露光により
適切な露光時間を割り出し
本番プリント。



ネガとポジ画像を並べると
左右対称の図柄となります。

セットで見比べると
新たな見方で画像を認識できます。



たくさんの学びの後も
更に学びは続き・・・

コーヒーブレイク中に
次回に取り組む
モノクロフィルム現像の準備。
フィルムのリール巻の練習に励みました。

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