少しずつ、本当に少しずつ、壁が出来上がっていった。そして最初の柱が立って1年近い時が流れ、ようやく三方を壁で囲まれた空間が出来上がった。
まだなんにも無い、レンガや丸太の転がった空間。でもそこは、僕を宇宙(そら)にいざなう夢の空間だった。
厳冬の季節でも、猛暑の季節でも、そこには穏やかな居心地のいい、僕だけの世界が広がっていた。
まだなんにも無い、レンガや丸太の転がった空間。でもそこは、僕を宇宙(そら)にいざなう夢の空間だった。
厳冬の季節でも、猛暑の季節でも、そこには穏やかな居心地のいい、僕だけの世界が広がっていた。