6本の柱をたて、それに板壁をはめてゆく。次第に出来上がる東西と北の壁に対して、南は最後まで開いていた。南側の工事が出来なかったのは、黒姫のペディスタルを囲むレンガの柱との関係だった。南側の桁は、この壁に埋め込むようになっている。しかしそれもようやく高さが1メートルを越え、工事を進める条件が整った。
いつもより入念に高さを測り、柱にほぞ穴を切る。そしてそこに桁のほぞを差し込み、反対側のレンガの間に作った溝に、そっと桁そのものをはめ込む。
南北5.1メートル、東西3.6メートルの結界が出来上がった瞬間だった。
いつもより入念に高さを測り、柱にほぞ穴を切る。そしてそこに桁のほぞを差し込み、反対側のレンガの間に作った溝に、そっと桁そのものをはめ込む。
南北5.1メートル、東西3.6メートルの結界が出来上がった瞬間だった。