みかんの丘のお天気は、僕の予想より1日遅れで動いて行った。火星を撮った翌日も予想に反して晴れ。冷たい風は、その次の日曜日に雲を連れてやってきた。まあいいか、溜まった疲労で土曜日は昼過ぎまで起きられなかったし。
大工仕事だけするつもりで丘に上がった日曜日に、みかん畑を歩いていて気が付いた。もうつぼみが付いている。小さくて香りもまだしないが、そこには確かに初夏が有った。
おじさんが亡くなって寂れかかったみかんの丘も、今は植樹が少しずつ進んでいる。あと数年すれば元のみかん畑が復活するかもしれない。それに、みかんにやる肥やしが丘の下手に雨で流れて、裾野の一部でわらびが群生し始めた。
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初めは畳二畳ほどの広さだったが、気が付けば4倍以上に拡がっている。みかんの丘は桜の丘、そして今、わらびの丘にもなりつつある。