文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉市の台地は、天国のような風景と煉獄の様な現実と

2005-08-12 23:55:50 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
千葉市へ移動の途中、八街市でも車窓からはすばらしい田園風景が連続していました。こぎれいな住宅地と、良く耕された遠くまで遙かに広がった、膨大に広い畑地、トラクタ。その間を区切る様に連続した林の黒いシルエット。でもこれを世界に誇るべき田園生活が出来る場、として評価すべきなのか、雑然とし、混沌の世界と見なすかは紙一重の感じです。
 車内でも議論となって、現実は煉獄に近いのではないかとの意見も出ました。
 畑は春に時期砂埃の名所であり、畑は農薬にまみれ、谷津田は放置され、かっての原野に舞い戻り、林は、悪名高い山武杉林で、溝腐れ病に侵され、手入れされずに放置された杉が、ぽきぽきと折れ曲がったままの、林内には篠竹がびっしりで踏み込めない状態の箇所。そして、あちこちに残土・産廃の痕跡も。
 そう言えば、今回の八街市のシンポジウム開催は、にんじんなどを出荷するために野菜を水洗いした、その水が農薬に汚染されていることが問題なのだという意見から、スタートした経過もあります



千葉県八街市や千葉市にある湧水について

2005-08-12 23:48:42 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 八街市から千葉市のJR駅まで、わいわい会議の堀田会長の車で送って頂きました。
 堀田会長は2年前まで、ある大学の学長をされてきて、定年退職されたそうです。全国、なかんずく千葉県内の湧水地に詳しく、八街市や千葉市の湧水地の現状を熱っぽく伺いました。
 学長時代に接せられた大学の教授達の生き様に関して意見され、全てから解放された、この2年間の生活について、心底から楽しまれている事が話しの節々で、実に良く分かりました。
 その中で、特に千葉市内にある姫池の湧水の現状を伺わせて頂きました。現在枯れてしまったそうですが、その原因が湧水手前の山手に道路を2重に通してしまったことが原因であったと語ってくれました。
 昨年、湧水を訪ねて和歌山県の熊野古道を、専門家と地域の学生達と一緒に、歩き通されたときの、感激を伺いました。
 誰も通らない古道の奥にある湧水、1点1点を思い出されての話しでした。

千葉県八街市でわいわい会議の打ち合わせと現場観察

2005-08-12 22:42:46 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 千葉県の印旛沼水循環緊急会議の発展系として、本年度も市民主体のシンポジウムを秋に開催することが決まりました。
 意図として、印旛沼の高崎川上流部での水質汚染対策を、見て試す方式で県と市とNOPと、大学と地域の方々と一緒に考えましょうという企画からです。
 まず、啓蒙の意味もあって現場の観察と、シンポジウムを開催する、その開催する箇所、八街市で打ち合わせ会開催。
 普段の日であり、八街市に30分遅れで到着。県の方が3人でわざわざ駅まで迎えてくれました。感謝
 午後1時に八街市役所からスタートして、市内外の複数箇所を観察。市民15名以上。市から6名、件から6名参加。典型的な千葉県の台地上を移動しながら、畑中心に住宅が混在。谷津田は減反もあって大荒れ。侵入を拒む状況で、道もあちこち壊れ、篠竹をかき分けかき分けていくところも。湧水の測定箇所及びもう一つも観察。豊かな水があちこち。でも利用者がいない。谷津田全域が耕作放棄で荒れ野に
ものすごい勢いで戻っている。すでに何処彼処もで見慣れた風景でも。
 聞くと戦後開拓団が入って、畑や田んぼにしたところとのこと。
御殿のような立派な農家住宅と、荒れ地と、あちこちに残土・産廃の影。このギャップに、都会人には、その関連性になかなか結びつかない部分があります。
 県が中心になって、農地をつぶして作った巨大な遊水池を見学。コンクリートの固まり。もう少しやりようがあったのではとの批判も。結果評価はCという声も。 学校に設けられた雨水桝も見学。参考になるが費用対効果で進まないとのこと。
 市役所にて会議。4分科会に分かれシンポジウム、その後全体会と言うことで決す。当方は農業部門に参加することにした。八街市主体に、地域のNPOを中心にして課題と、その課題への切り込み方を話し合った。
 市民側での参加メンバーは、殆ど里山シンポジウム実行委員会の委員と重なってしまっています。