文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県の里山の再生を考えます(4) 少し辛口ですが、

2005-08-21 00:27:15 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:1006] 2005年4月2日 16:04掲載済み
行政指導型でのイベントが、千葉県内の里山で企画されています。
たまたま、市民側でも、同じような企画が持ち上がっておりました。
 それが、バッテンコしていると分かり、議論の上で、市民側がおりてしまったという経過です。
 行政が考える企画とは、市民のアイデアを聞いて回って、それに色を付け、そして事前に地域の出先機関と、市町村側と企画をして話しがすすみ、肝心のイベント実行先はじめ、メンバーや、市民側はつんボ桟敷で、完全なお客様扱い。
 ただ参加すればよいというだけの話しとなって、まあ、知らぬうちに事が進み、員数合わせにつきあう事になってしまう事だそうです。

 市民参画型と異なり、市民間での横断的な知恵の出し合い、寄り合いの仕組みが出来にくく、さらに、行政指導型の典型例として、儀式化してしまい、面白くもおかしくもない世界が出現してしまいます。

 と、いうことで、市民の最近の行動パターンは、行政が出てきたら市民もNPOも、だまって引っ込む。 手を引いてだまって立ち去る。
 
 特に、最近は行政側に資金的な余裕がなく、その中で考えられた何かの目的を達成しようとして、市民側に無理を強いる。 そのパターンの繰り返しのごとくです。

 市民は冷静に、静かにして、何も参加しないで、経過を見守るだけでしょう。しかし、逆に落とし穴としてそこには、郷土愛とか、誇りとは無縁な、県側が金だけ出してくれれば良しとする、冷徹な考え方での精神構造が透けて見えます

 日本に渡来する白鳥が、餌付けによってどのような生き方に変貌するか 楢葉の白鳥現象とは、相手を徹底的に観察し、最後はとことん利用するその精神構造が浸みついてしまった、社会構造を指します。
利用しているつもりで、最後は自分自身を見失い、文化が崩壊する現象の事です。
 千葉県の里山で感じるのは、そういった精神的な部分でのゆるみというか文化の喪失感というか、
 かって、日本の地域社会を支えてきた最大の規範であったと思われる”ほったらかしにしては、ご先祖様に申し訳ない"という意識、またケニアの環境副大臣で、森林の再生に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞されたマータイさんが、日本の言葉に感激したという”もったいない”という言葉。
 で触発される、日本の庶民が日常的に使っていた言葉、生活の実感ある
内容が消滅してしまったのでしょうか
 何事も、これからは市民側が、自立して(餌付けを退け)、しっかりとしないと
結果、子供を失い、更に地域を喪失し、心を失い、更に景観を失い、収入を失う
事になりかねない、いままさに、その危ない分水嶺にあります。




日本の千葉県の里山の再生に思う(3)美しさは生活者の郷土愛による手入れ

2005-08-21 00:24:21 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:1004] 2005年4月2日 13:25掲載済み
 日本の千葉県の里山の再生に思う(3)美しさは生活者の郷土愛による手入れが肝心、桜宮自然公園での里山の手入れ、そして景観美、
 昨日も、ノルウエーから、環境関係者2人が、千葉大で里山の問題を課題とされている教授が同行されて、所英亮さんと意見を交換されたそうです。
 いま、所英亮さんや仲間が、それこそ24時間365日の勤務?体制で、里山の自然再生に真摯に取り込まれています。
 先週の日曜日にも、仲間が20人も集まって、里山の手入れを行われました。
大工に方が手弁当で小屋を造り出してもいます。
 ますます、きれいに、四季の潤いを感じ、その場に立つだけで、人生の活きる意味を、楽しみを見いだせる場所となってきました。
 言葉はいりません。説明もいりません。日本人の故郷の原風景。母親の羊水の中のような静けさ
 里山は、生活者が、そこで活きるための資源を収穫するために徹底して利用され尽くした場所です
改めて、24時間365日、そこで人の営みがあって始めて、その景観が保たれる場所です。
 地域の人の里山への、価値観があってのことであり、郷土愛と地域の景観に対して誇りを持っていられるかが、里山が再生出来るかの、全てを物語っています。
 肝心なキーワードだと確信しています


千葉県の里山の再生に思う(2) 春爛漫の、誇るべき日本の美の原点

2005-08-21 00:21:42 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:1003]2005年4月2日 13:00

3月30日、桜宮自然公園の所英亮さんから、久しぶりに電話を頂いた。明るいかんかんと響く声。正に元気な証し。今日、サシバが番で戻ってきて、上空狭しと飛び回っていたそうです。カワセミもいつの間にか姿を見せて
 山の手入れが進み、コナラの雑木林が復活し、また、炭焼き窯も準備が進んでいます。
 古木を切って、炭に焼いて、それでコナラの若返りが始まります。そうなれば数年で、日本の蝶でも、ダイアモンドと対比される貴重なミドリシジミ達も復活することでしょう。
また、今日は街灯が3カ所に設置され、まもなく始まる桜の並木の饗宴には、夜間のライトアップも企画するとのこと。いよいよここの真価が発揮されるでしょう。その時期に改めて、皆様と桜宮自然公園へ、行きませんか。
http://210.255.173.147/tml/sakuramiya/

  


千葉県の里山の再生に思う(2005/1)

2005-08-21 00:19:05 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:1002] 2005年4月2日 12:58
先日、木更津から、成田周辺を経て、茨城県で常磐高速道路に接続される県央道の
高速道路の工事現場周辺で、つぶされた、あるいは間接的な影響を被って、用水路が3面切りされた箇所が至る所に出現し、一帯の生態的な危機になっています。
 そこの、3面切りされた箇所から、生存しているトウキョウサンショウオの救出作戦が昨年に次いで、2月、3月と2回行われました。
 救出出来る個体数は、せいぜい10匹。それらも産卵場所を喪失して早晩、その地域から絶滅は避けられない。と分かっていても、助け出さなければ気が済まない。
 参加者は、東京から、神奈川からで、地域からの参加者は、この2年間見あたらないそうです。
 てっきり、千葉県の農林水産課指導で行われていると考えていましたが、関与していないと分かりました。良く聞きますと、工事の条件として、市町村や国土交通省側へ、農家の方々から要望されて行われる工事とのことで、がっくりとしまって、何も言うことはありません。
    
 
 

印旛沼の学習(10) 印旛沼での自然再生はダム化してから30年、元の水質に戻すのに30年の精神

2005-08-19 23:44:45 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0868] メーリング2005年1月27日 20:27掲載
 千葉県の印旛沼での、自然再生、水質浄化とは、広域には印旛沼の自然再生、狭義には水質改善にあると理解しています。
基本的にはお金をかけないで、生き物に生き物を関連させる場を提供し、自然任せで自然は再生させるべきだと信じています。
従って時間は、印旛沼をダム化し始めて現在までの時間、とほぼ同じ時間を要すると考えるべきではないでしょうか。
 生態系再生のための実験(案)等は、みためしの方法で、いろいろと試してみる、結果を観察する、その上で次のステップを皆で考えながら進めていく。
この考え方に大賛成です。
 原則として、自然再生にはあまり公共的な工事の概念は考えない方が良く、ボランティアやNPO、地権者等と、楽しみながら、どうした良いかをお互いに知恵を出し合って議論しながら決していく方法が良いと思います。
 身近なところで取り込みながら、現場で生じる諸問題を、なるべく農業や河川、土木の現場の多くの方々に共有して頂き、確認を重ねていく方法が大切です。
 論点整理ではっきりしたことは、フラスコの中の実験成功で良しとするような化学での実証方法ではなく、マズ取り組んで"みためし"でやってみて、駄目なら別方法を取りあげる様な方法でいくことが、やはり大事です。
 逆に言えば、自然再生、水質浄化に関わる問題点は、緻密な設計図を描いて、その仕様書通りに物を作れば良しという方法ではない、ともいえます。
それよりも、実証的に現場に入って、いろいろと農家の方々など業務として手伝いながら、一緒に考え、夜は熱燗を前にして、ああだこうだと語り明かしながら、
試行錯誤の世界を覚悟でぶつかっていくことが肝心なのでしょう。学問の形態も当然変わらざるを得ないと思います。
 春の時期に、印旛沼の水に依存しないでも出来る農業への展開として、早期湛水、冬期湛水水田や溜池、休耕田の水張りなど、春の田植え水の分散化、遊水池の復活など、またなによりも、余計な富栄養分を効率的に蓄えてくれるシジミ等の生息に必要な砂地の確保。
 そしてそれを考え、実行して頂けるであろう市民や農民、研究者、行政等の皆様への具体的な応援。
 結果として、30年かかっても、春に干潟や浅瀬が取り戻せる印旛沼に戻すことが出来、春には、干潟や浅瀬が出来て、水草等1年生草本が立派に育っていける事。生き物にとっての、生活環境と発育の場を作り出してあげて、真に共生出来る社会にすること、が、私どもの義務であると考えています
 

印旛沼学習(9)田んぼの乾田化、新たな角度から分析

2005-08-18 00:00:38 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0858] 2005年1月26日 0:05
田んぼの乾田化、新たな角度からの分析。 
印旛沼周辺でも、田んぼの乾田化の施策が、結果として春の田植の時期に莫大な水需要を創出してしまいました。
ここの分析と理解が、これからの印旛沼再生、水質管理、そして生態系 回復の原点だと考えています。
 日本で最も普遍的な稲作の農法として、慣行農法があり、その基本は、稲刈り後の田んぼの乾田化にあります。いま、日本で最も成功したと評価され、圧倒的な農家の指示を得ている事も確かです。
 実際、良い農法だと考えています。しかし在来農法でもあった、湿田で の農法(冬期湛水水田等を含む)も再度の見直しと、ご導入をお願い している次第です。この乾田化農法の原点は、もともと日本海側、特に新潟県下の、どうしょうもない湿地を乾田化してみて、大成功を納めた仕組みと聞いています。
 それを真似て、太平洋側に於いても乾田化を推し進める施策となってきたわけでしょう。
 これには、基本的な勘違いが一つあったと思います。当初、日本海側で成功した乾田化とは、用水は素堀であり、乾田化しても雪が降るので、田んぼは春まで湿気ったまま、更に1毛作ですから、秋に耕起されない等、結果として生態系保全には十分な配慮がされた農法として、定着してきています。
 しかも、春の田植え時に必要な水は、日本海側ですから折からの雪解けで河川の水量は豊富です。
 太平洋岸は、霞ヶ浦周辺でも、冬の期間筑波おろしのからっかぜが吹き、雨が著しく少なく、田んぼも乾燥化が進みます。千葉県や茨城県では、かっては水郷地帯でした。天然の溜池があって、春の水を湖沼にたよるような事も少なかったと聞いています。それを90%近くも、湿地を干拓してつぶし、溜池を壊し、乾田化したわけですから、当然水資源上、春の田植え時に大量に必要な水確保が緊急課題となってしまったわけです。そこで、残った10%の湿地。霞ヶ浦や印旛沼、手賀沼等湖沼の水ガメ化が計られ、農業用水の目的の湖沼のダム化の大きな引き金となってしまったと考えられます。
 運用上では、その田植え用の用水確保をするために、雨が少ない冬中をかけて水をため続け、田植え時に水面が最も高くなってしまう弊害を招いてしまいました。このために、印旛沼でも、霞ヶ浦でも、水位が年間を通じて最も高くなり、あまりの深水に、春に1年生草本が発芽出来ないという事態へとつながっています。
 本来の自然のリズムでは、印旛沼でも霞ヶ浦でも、雨が少なく乾燥しきった春先は、干潟が露出し、大きく浅瀬が出来るために、沈底、浮揚植物である水草が一斉に芽吹き、夏に向かって雨が降って水位が上がっていく、その自然のリズムが壊れてしまっています。
 それだけでなく、霞ヶ浦や印旛沼のダム化には、さらに利水として工業用水、飲用水とが重なって3重に使われることが生じてしまったと考えるのが、最も自然な成り行きだと考えられています。

印旛沼の学習(8)印旛沼での利水権利をどの様に考えるか 

2005-08-17 23:56:03 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0857] 2005年1月26日 0:05
 印旛沼の学習(8)印旛沼での利水権利をどの様に考えるか 
GDPの理論から考えると、 湿地や干潟は、それ自体貨幣価値を生まないとされてきています。当たり前なことです。
国民総生産(GDP)では、湿地や干潟の持つ価値感を金銭的な評価で表現する方法が見いだされていないがために、価値がない物とされました。
それに付加価値を付けようと言う考え方が広がってとも考えられます。実際、茨城県も、千葉県も90%近くの湿地を干拓して農地や工業団地化してきました。
僅か残った10%しか残らなかった湿地、大きな湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、などを、さらにダム化して、利水(農業用水、工業用水、飲用水)化して所得を産み出す仕組みに、いつの間にか、なってまっているわけです。
今日、貯水した水はそれが1トンなんぼで売れると計算されると聞いています。
 従って今、自然再生や水質浄化のために、印旛沼での貯水を減らしてもらいたいという要望は、水を原材料素材として考える立場から言えば、とんでもない行為と写るのかも知れません。



印旛沼の学習(7)国民総生産(GDP)からの計算方法

2005-08-17 23:53:45 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0856] 2005年1月26日 0:05
 印旛沼の学習(7)国民総生産(GDP)からの計算方法では、どの様な考え方が出来るのでしょうか。霞ヶ浦や印旛沼でのこれからの水質浄化を考えると、いま、国民総生産(GDP)からの計算方法では、どの様な考え方が出来るのでしょうか。
 今日本を動かす、計算根拠の中でGDPは突出して、目立ちます。全ての価値を貨幣価値でとらえて数値化するという考え方ですが、分かりやすく、廣く国民の理解をも得られています。
しかし、明らかにおかしな結果を招くことにもなります。今、壊滅的な日本の森林の木材。国土の2/3が森林の国が日本です。50年物の杉が1本150円以下です。しかも木材市場に持ち込まれてです。すでに、千葉県での茨城県でも、森林の木材は、殆ど1銭の金も生めない状態です。
 コンビニエンスの取引先大手で、女性がおにぎり(150円)を握ると、1日200ヶは作れます。最終売上げでは、1日30,000.円 1年で200日稼働でも600万円、50年で3億円の売上げ貢献となります。これは木材と比較して、150円と3億円との単純な比較となりますと、200万分の1となって、かっての評価では、投資などまるで対象外です。
それが森林不振を招いている現状の一端です。
 大手がおにぎりを作ると、配達する会社、コンビニエンス、袋紙製造会社などを介して、ありとあらゆる方々の所得に配分されて付加価値が上がる、さらにおかしなことに中小企業の会社が作ると、GDPへの貢献度が低いから評価が低く、家庭の主婦がおにぎりを、家庭でにぎって、お弁当にすることは、さらにCDP上大変困るという、変な理論になってしまっています。
でも、考えてみたら、コンビニエンスの仕組みから見てみると、お金を使って始めてGDPを介して社会に貢献しているのだという、周辺すべてこの理論で動いていませんか。 あらゆるとは、あらゆるところから所得が取れ、税金の対象とされるという意味です。

印旛沼の学習(6)たった30年、40年前の資料が廃棄

2005-08-17 23:47:09 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0851] 05年1月24日 14:28
印旛沼の学習(6) たった30年、40年前の資料が廃棄されて入手出来ません
30年、40年前の資料が廃棄されて入手出来ません。いま、私どもが、かって霞ヶ浦や印旛沼には、これらの潜水ガモがどれだけ生息していたのかの客観的な情報収集に苦労しています。
かろうじて、印旛沼でも30年前のデータが一部収集できました。これも行政からの調査依頼で集めた情報ですが、報告書自体が、処分対処になっていて、すでに実際廃棄されてしまっている状態でした。かろうじてその一部分を発見していただき、コピーを取らせて頂きました。かっての資料がどこにも見いだせない状態と言う事は心労となります。
かっての印旛沼がどの様な状態であったのかを、詳細に知ろうとすると大変な事なのだと言うことを、思い切り知らされています。



印旛沼の学習 (5)田んぼのなぞり詩です

2005-08-17 23:42:19 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0850] 05年1月24日 14:28
田んぼのなぞり歌、でも霞ヶ浦でも、印旛沼でも共通でしょうか?
 かなりの真実がこめられた詩です

田んぼのイトミミズが増えると鳥が増える!!
(宮城県在住 高奥満さんの詩(若干手を加えています))
田んぼに水を張る → イトミミズが増える(トロトロ層が出来る=雑草が減る(除草))→田んぼの表面に酸化層が出来る→土中のリン酸が水中に溶け出す→ランソウ類が増える→ミジンコ、オタマジャクシが増える→カエルが増える→(害虫を食べるので害虫が減る=防虫)→田んぼがオタマジャクシ、イトミミズ、カエル、タニシ、ドジョウどが増える。 →それを餌とする、水辺の鳥のサギやバンや、シギが
増える、→ 空にはユスリカの蚊柱にツバメがすいすいと泳ぐ。→梅雨の晴れ間の朝赤とんぼの群れが大発生する → 稲刈りをして収穫祭り、そしてことしも田んぼに水を張る → 雁や白鳥が増える。


印旛沼の学習(4)潜水ガモは底泥の掃除やさんだと思います

2005-08-17 23:39:47 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0849] 2005年1月24日 14:07
潜水ガモは底泥の掃除やさんだと思います(しかもロボットのような)
 潜水ガモの役割とは、ロボットのごとく、24時間働く泥底掃除やさんでした。
その一つ、潜水鴨と、シジミやホトトギス貝の関係では、これら2枚貝は冬の期間は殆ど休眠状態です。それを貝殻ごと砂嚢でくだいて湖外に運び出してくれる掃除やさんが存在しなければ、湖底は自然死した貝殻だらけになってしまいます。
 同時に、湖底に流入した土砂をイトミミズが24時間体勢でせっせと砕いて糞と一緒に排出してもらえなければ、泥底は流入する小石や木ぎれ等で、砂利の山となってしまいます。
 ここの仕組みを、概念ではなく、観察によって、その意義を知り、その生き物たちを殺されないようにするために、やおよろずの神としてたてまつり、神が宿っていると言った先人達はすごいと感じるわけです。
シジミは、たった1ヶで100万個単位の卵を排出し、その幼生が生きるための空間を、潜水鴨達が作りあげてくれた理想的な生育環境が準備されているわけで、あっという間に生息数は春から秋にかけて回復してしまいます。
 地球は万物の共生の場。やおよろずの神の力
私ども、日本人の先祖達は、江戸時代までに生き物との共生関係を最大限に生かした生き方を確立出来た希有な国です。今の日本は先祖の確立したその共生社会を解体しながら、かっての共生によって蓄えられた、成果物を消費しながら現在に至ったと考えられませんか。この世界の名称は、やおろずの神宿る国と称していました。数百万年単位で現在まで営々と築かれてきた日本の湖沼、山岳、海岸も、
その全てにわたってやおよろずの神の差配のもと、日本人は巧みな、先人達の知恵によって、生き物との共生により維持管理されてきたとも考えられるからです。

印旛沼の学習(3) 飲用水を供給する3大湖沼

2005-08-17 23:36:33 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0848] 2005年1月24日 14:22
 飲用水を供給する3大湖沼 飲用水を供給する3大湖沼とは、琵琶湖と霞ヶ浦・印旛沼を潜水ガモの個体数で変異を比較する日本の大きな湖沼で、霞ヶ浦・印旛沼は、農業用水・工業用水・飲用水の3つで利水されています。滋賀県の琵琶湖も飲用水として利水されその3大湖沼となっております。いずれも底泥の状態の悪化が一目です。
印旛沼では、千葉県自然保護課が委託して調査したデータで、キンクロハジロは1975年西部で1722羽、北部6590羽(それぞれ最大値)
が1993年合計330羽→2003年0となりました。(2)ホシハジロで言えば、1975年の最大値が西部4390羽、北部1100羽→1993年合計で160羽→2003年合計で2羽と壊滅しました。
霞ヶ浦の潜水鴨の個体数ですが、
(1)キンクロハジロの,2003年1月調査では、1993年3495羽→35羽に、
(2)ホシハジロ1990年,4400羽→46羽です。
同じ飲用水の水源である滋賀県琵琶湖では、
(1)キンクロハジロが1993年6149羽→2003年度5618羽、(2)ホシハジロが1993年6852羽→2003年6041羽で、殆ど変化がありません。
(参考)大型動物性プランクトンを捕食する(3)ハシビロガモは霞ヶ浦では、1990年まで2000羽前後、1990年突然11,000羽となり,1995年まで5000羽前後。現在は1500羽程度で安定しています。印旛沼では100羽前後で、少数です。
琵琶湖では(3)は500羽が最大値です。 これも増減ありません。
 これらが何を表現しているのかの慎重な検討が必要ですが、客観的な生物指標として、最もリアルに表現される使える内容だと、考え出しています。
印旛沼でも推定ですが、キンクロハジロが30年前8,000羽→15年前300羽→現状0羽になってしまっています。霞ヶ浦のキンクロハジロ(1,000分の1)も、ホシハジロ30年前6,500羽→15年前160羽→現状2羽も、その鴨の関東地方特有の個体群(霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼でも)が、共通の現象によって壊滅したと言うことです。 これをどの様に解釈し、再生に向かって対処し、
これからの自然再生に反映すべきなのかが課題なのです。
①環境省生物多様センター「ガンカモの全国調査データ」より)。現状は、山階鳥類研究所の岡主任研究員による、手賀沼での調査でもほぼ同じ経過が出ています。

印旛沼の学習(2)「昔は印旛沼が真っ黒になるくらい鴨がいたんだよなあ……」

2005-08-17 23:32:29 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0847] 掲載 2005年1月24日 14:07
印旛沼で地域の方々が「昔は印旛沼が真っ黒になるくらい鴨がいたんだよな……」その意味がわかりました
 環境省がこのほどまとめた、「湖沼環境保全制度の在り方」にて、湖沼の水環境に関して以下定義しています。「湖沼は、特に水が滞留するという閉鎖的な水理特性から、流入した汚濁物質が蓄積しやすく、水質の汚濁が進みやすい上に、いったん水質が汚濁すると、その改善は容易ではない。これに加え、湖沼地域での開発や人口の増加等、社会・経済的な構造の変化によって汚濁負荷が増加し、水質やそれに密接に関連した湖沼の水環境が損なわれてきている。」
 これを読んでいて、たしかに沿岸域や河川域は、数年に一度は台風や大雨等により攪乱されて、沿岸や川床がきれいに洗われると言うことは分かりますが印旛沼や霞ヶ浦、手賀沼等の湖沼では、かって、40年以上前は、どの様な仕組みがあって、汚濁のない、すんだ水と多様な生き物をぐくめたのか疑問を感じました。
 そこで、ひとつ気がついたこととして、 2枚貝のシジミや、 底植物や浮揚植物が、大量の富栄養分を、自分の体に蓄積してくれていることは分かっています。秋に印旛沼等で渡り鳥として、渡来越冬し春に北帰する、潜水鴨類等の果たす、態学的な役割を資料から読み直してみました。
 その結果、例えば、島根県の宍道湖には、30,000羽を超す、キンクロハジロとホシハジロが生息しています。山階鳥研の岡主任研究員の「ハジロ属の採食行動と食性を中心とする生態」という論文から、1羽のキンクロハジロ(体重1kg前後)が,1日に食するシジミは優に3.2kg(体重の3倍以上)、秋に渡り鳥として貧栄養状態で渡来し、春に富栄養で北帰します。
 泥底10cm以内のシジミの80%以上が捕食されるそうです。泥底をシャベル状の嘴で梳くようにシジミを浮き上がらせ、そのまま飲み込みます。少し食べては胃の砂嚢でバラバラに壊し消化。実は24時間、これの繰り返しです。
 ホシハジロは植物性で底泥の沈水植物及び柔らかいイトミミズやユスリカを飽食します。冬中かけてです。宍道湖には圧倒的な多数の潜水鴨が、琵琶湖にも、今でもたくさんいます。
 千葉県の三番瀬、葛西沖には同類で汽水に強いスズガモと、ホシハジロが10万羽単位で生存し、主にホトトギス貝を捕食しています。
いずれも秋から春までに、シジミもホトトギス貝も、沈水植物もあらかた餌となって湖沼の外部に搬出されているわけです。

 こうなりますと、春の泥底は前年のシジミや沈底植物の多くが餌として排除された後の、潜水鴨達が作りあげてくれた理想的な生育環境が準備されているわけで、その空いた空間を、春に幼生が(シジミは、たった1ヶで100万個単位の卵を排出)し、あっという間に埋め尽くして生息数は春から秋にかけて回復してしまいます。この、底泥に溜まる富栄養分を理想的な形で外に持ち出すという重要な役割を、潜水ガモが担っていたのではないでしょうか。
そうなると、印旛沼も霞ヶ浦も、手賀沼も、40年前-30年前までは、水面が真っ黒になるほどいた、これら最も大事な自然の働き者を、結果として追放してしまいました。
2枚貝のシジミや沈底植物を食して外部へ排出する潜水ガモの機能も、広い印旛沼、総排出量としてどれくらい貢献しているのかを問われれば、全体から見ればウエイトが小さいかも知れません。
でも重要な要素の一つと考えます。これ以外にも多様な生き物による営みで総和で貢献していることが多いと思われるからです。

印旛沼学習(1)印旛沼周辺での白鳥群の渡来と越冬(04-05冬期間)

2005-08-17 23:03:11 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0846] メーリング掲載2005年1月24日 13:16
千葉県印旛郡本埜村へ大群で渡来する白鳥群は、ことしは800羽前後に達しています。1昨年度も830羽を超していますので、それに迫る個体数です。この時は大寒波で、1月中旬に300羽も急増した経過があります。1昨年の基礎渡来数は530羽程度と考えられ、それに300羽が+されました。昨年は650羽前後でした。
 今年は、1月に一気に寒波到来で急増しましたが、その後天候回復と宮城県や福島県での雪が殆ど溶けてしまったとの情報ですので、これ以上の南下は見込めないと思います。
 種類はオオハクチョウは僅かで(20羽程度)、コハクチョウが殆どです。でも亜種が異なるアメリカコハクチョウが2羽、疑わしい幼鳥などが10羽以上混じっているそうです。
 今年は、本埜村周辺では、雨続きで田んぼが湿気ており、2番穂もたくさん田んぼにありますので、いままでは自然採餌に問題はありませんでした。
周辺の田んぼも、これから「砂漠田んぼ」の景観を呈する状態になる気配です

 栄町の新海さんの田んぼにも、1月半ばから20羽程度が昼間飛来してています。
北印旛沼の本埜村の岸辺に毎日30羽が移動して採餌しているとのことです。全く別の群としてに、白井市西白井の団地の遊水池に、オオハクチョウが6羽、コハクチョウが12羽定着しています。今年コハクチョウの1家族が加わった数値とのことです。
 凄いのは、越冬渡来する白鳥群で冬の期間死亡する個体がありません。幼鳥も渡来した1才の幼鳥の殆どが生存し、翌年には渡来している模様です。
ですから、幼鳥の数だけ翌年の渡来基礎数が増えるという状況と判断も可能です。
 また、コハクチョウの自然状態での寿命は10年、餌付け個体では18年以上と言うことで、本埜村の白鳥群の平均年齢は若く、まだ当分老鳥になっての、自然・事故死も発生しにくい状況と判断されます。
 白鳥群での事故は、高圧電線への接触事故ですが、本埜村の越冬地はその危険性がありません。これから、印旛郡で順次増える白鳥群の越冬地形成が大切です。
ふゆ・みず・たんぼ(冬期湛水水田)と白鳥はセットみたいなもので、景観保全上からも、白鳥の存在は大変大きいと思っています

印旛沼再生には、冬期湛水水田による経済効果を(4)

2005-08-16 21:53:30 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
satochiba:0740] 2004年12月2日 22:27
 これからの日本も、本年夏から秋のように、明らかに地球温暖化等の影響で、
来年以降も、台風や集中豪雨等の自然現象の狂暴化が危ぐされています。
そこで、現在の印旛沼の堤防を有効に利用し、かつ自然再生を図る図式として、
全域での貯水量を大きく減らしていく算段を考えるべきだと思います。
 減少すれば台風が来ても水の流入許容量が増え、台風等に強くなります。
大地震にも強くなります。
 特にかっての自然の水位まで、季節季節に下げられれば、沈水植物や葦、
アサザ等の復活から始まって、必ず水質再生に自然の力で回復してゆけます。
 これだけ大きな自然湖沼です。
水質再生には、本来の自然維持に携わってきた農家の方々の参加を得て、
かつ生態学的な見地からの取り組みが必須です。
 そのキーワードは、農法改善です。

 明後日(4,5日)から宮城県蕪栗沼のある田尻町の行政と地域のNPO(当方も会員)
が中心になって、冬期湛水水田の大きなシンポジウムが開催されます。
 田尻町が中心で、冬期湛水水田+直まき農法でも7俵以上の収穫を得ています
(稲刈り以外まったく田んぼに入らない)。
無肥料無農薬農法で11.5俵以上を収穫している農家もあって、慣行農法との収穫量は変わらなくなりました(投入費用がかからない)、若手の稲作への参入が続き、
学校の先生方や田尻町始め行政の若手が、続々と農家へと参入し出しています。
売値は2倍以上という格差を生じ出しています。
味が違うと皆様がいい、直接販売で完売。
 印旛沼周辺域でも地域の農家の方々が、その良さをわかり出すのに時間は余りかからないと思います。
 早く、印旛沼に生態学的な負荷のかかる農法からの脱却を、春に大量に水を使うような農法からの変換を希望し、ロマンのある自然を再生させながら面白い、最先端農法としての、冬期湛水水田等に注目が集まっています。

 印旛沼周辺からの、シンポジウムと現地見学に多数の方々が参加されています。