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田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

寝台列車富士の旅5

2009-02-22 19:28:59 | 飯田線の旅
 関門海峡をトンネルで越えて、いよいよ九州に上陸。青函トンネルの用に特別長い訳ではないので、気が付かないうちに通過していた。



 新幹線が着いたのは小倉駅。ここで在来線に乗り換えになる。初めて降りた小倉のイメージは「小さな駅」だった。新幹線とのターミナル駅なのでもっと駅その物が大きいと思い込んでいたが、例えば大宮なんかに比べてかなり小さな印象だ。時間があれば門司港まで行って駅を見学したいのだが、残念なことに時間はない。今回は「寝台列車に乗る」のが目的なので、観光は考慮していないのだ。南国に来たのだが気温は低い。この日は日本中が寒波に包まれて寒かったのだ。天気予報では広範囲で雪が降る事になっている。



 JR九州と言えば、「派手な原色の塗装と奇抜なデザインの車両」のイメージがある。しかし、さすがに南国九州だけあり、こんな真っ赤な塗装も違和感が無いから不思議だ。



 小倉から大分までは、特急ソニックで移動する。新幹線からの乗り継ぎだから、特急料金に「乗り継ぎ割り引き」が適用される。ただ、ここ小倉で少し休憩時間を見積もったので、ホームで車両の撮影をする。気温は更に下がり、雪がちらつき始めた。ソニックはこの青い塗色の「青ソニック」の他に、形式が違う車体で運行する「白ソニック」がある。より運行本数が少ない白ソニックに乗りたかったのだが、時間の関係で青ソニックに乗らなければならない。



 先頭車の連結器に、なにやら蝶ねじの様なカバーがしてある。こういった機能にあまり関係がない細かいところの意匠に凝っているのも九州の車両の特徴だ。



 赤と青が並んだ。バラストが白くなっているのが分かるだろうか。雪が積もり始めているのだ。



 白い気動車も入線する。古い車体も現役で活躍中だ。

寝台列車富士の旅4

2009-02-21 19:58:15 | 飯田線の旅
 快適な100系を広島で降りて、またまた乗り換える。九州上陸まで最後の新幹線はこだま639号。500系8両での運転だ。しかし、新幹線最速の車両として華々しくデビューした車両が、会社の思惑で東海道新幹線エリアから閉め出され、こうして寸詰まりでこだまに運用転換されているのは何とも侘びしいものだ。東京駅では1日に1本か2本しか見られなくなった。



 鼻面が長く、細身で飛行機のような車体。僕は最近の先頭カモノハシ型より格好良いと思うんだが、どうですか?



 車体の断面が他の形式より細くて狭いのに、席は2×3の5列でこれは少々狭い。天井が低い分圧迫感もあるし、車内照明も暗めだ。また、荷物置きスペース(網棚に当たる場所)は飛行機のようにドアがあって収納式なんだが、高さと奥行きの関係で中が大変見づらい。これは少々設計が悪いと感じる。早さのために犠牲になった部分と言うところか?



 ドアも飛行機のように一段中に落ち込んでから横にスライドして開く。つまり閉まった時は、逆に横スライドして定位置に来てから外に向かって押し出されて車体にドアの段差が生じないようになっている。段差のないなめらかな外形は、空力特性を向上させ騒音を減少させる効果がある。



 そうなんだよね、西日本の車体なのだ。だからって東海道から閉め出さなく立って良いだろうに。



 さて広島で購入したのは昼食用の駅弁。あぶり鯖寿司1050円と、かきしゃもじめし同じく1050円。鯖すしは炙った鯖を使った棒寿司(押し寿司)で、かきの方はしゃもじ型の弁当箱に入った弁当だ。



 中身はこんな感じです。



 かきめしは、牡蠣の炊き込みご飯に牡蠣フライに牡蠣の煮たやつに牡蠣の酢味噌あえと、牡蠣づくし。牡蠣の嫌いな人は漬け物以外は食べられないでしょうね。いやあ、旨かったです。



 最後に、光画部らしく写真を1枚。
次回、いよいよ九州に上陸です。

寝台列車富士の旅3

2009-02-17 20:05:08 | 飯田線の旅
 この週末で局長も富士に乗ってきた。僕の時より更にお祭り騒ぎになっていたのでは無かろうか?

 僕は旅をするときにメモを取らない。鉄道ファンの人は凄くマメに何やらメモを取っている姿を目にする。恐らく、後になって旅行記録を付けるのに役立つだろう。そこで僕も、1回それを真似てメモを取ってみたが、わずか半日で挫折した。だからこうして旅行記を書くにも、全て頼りない記憶に頼っているのだ。そんな訳で間違いも発生し、頻繁に局長に突っ込まれるのだ。
 さて、乗っていれば速く小倉まで行けてしまうのに、岡山で降りて次の「こだま」に乗り換える。



 次に乗るのは100系だ。0系が無くなった今、次に消えるのは順番から考えてこの100系だろう。かつてはビュッフェ車やら2階建て車両やらを連結した花形だったが、今となっては短編成のこだま運用、時代の流れとはいえ寂しいものだ。



 ホームにあった車両編成の案内板。これはなかなか便利だ。こだまは長くても8両、一番短いのは、その半分の4両だ。



 同じくホーム上の乗車口案内表示。一箇所に面白いほど固まっていたので撮ってみた。



 100系こだまは座席が2×2の4列で、シート幅も若干広いようだ。またシートの厚みは他より確実に厚くて柔らかく快適だ。グリーン車待遇である。今回の新幹線乗り継ぎで、一番シートが快適だったのは、一番古いこの100系だった。



 100系こだまの最短4両編成。何時までこの姿を見られるのだろうか。


 さてさて、かねてより噂されていた中部天竜の佐久間レールパークの閉園が決定したようだ。情報は山中君からだが、局長によると今日、新聞にも載ったそうな。観光路線として営業宣伝をしてきた飯田線なのに、トロッコファミリー号廃止後に残った最大の観光施設を放棄してしまうのは如何なる事か。この先我らのホームグランドである飯田線はどうなってしまうのか? 

寝台列車富士の旅2

2009-02-11 19:50:27 | 飯田線の旅
 きしめん旨いよね~。食べようかどうかかなり迷ったんだけど、乗り換え時間の都合もあって、結局食べなかったんだよね。食べときゃよかったかな。
 みそかカツ弁当はしみじみ旨かったです。でも、酒の肴が大好きな息子に、肝心のカツをほとんど食べられてしまいましたが。

 名古屋から、新幹線の乗り継ぎで九州を目指す。名古屋市発のひかりで直接小倉に行ってしまえば、かなり九州での時間が出来るのだが、今回はこだまをちまちま乗り継ぐ計画だ。と言うのも、先日0系が無くなって、次は100系が無くなるだろうし、東海道からはじき出されてこだまに格落ちした寸詰まり500系もそのうち無くなるだろうし、と言うこともあり、そいつらに乗っておこうという魂胆なのだ。



 新大阪での乗り換えは「ひかりレールスター」700系での運行だ。今回の行程で唯一のひかりで、乗り続ければ博多まで行ってしまう。それでは面白くないので岡山で降りてまた乗り換えだ。



 先頭車側面には誇らしげに「Rail Star」のペイント。



 座席のヘッドカバーにまで「Rail Star」の刺繍入りである。700系はN700系と違い窓が大きい。車窓が広いのは実にポイント高いぞ。



 指定席の車両は2×2のグリーン車並4列シートらしいが、自由席車両は例によって2×3の5列シート。まあ、それでも座敷のグレードは充分高いから不満はない。駅のホームから追い越しで通過するのぞみを見ると、けっこう乗車率が高く、特に自由席はほぼ満員だ。しかし、細切れのこだまや、運行区間が短いひかりはガラガラだ。確かに速度命、時間命の新幹線を、わざわざ遅く遅く乗り継ぐ酔狂な客はそう多くないのだ。



寝台列車富士の旅1

2009-02-09 20:07:52 | その他
 この3月のダイヤ改正で、東京発九州行きの寝台列車「富士」と「はやぶさ」が廃止されると言うニュースはだいぶ前に流れた。当然廃止日に近づくほど切符は取れなくなるだろうし、廃止前のお祭り騒ぎはだんだん凄くなるだろうから、早いうち(環境が良いうち)に息子を乗せておきたいと思った。鉄道好きの息子に寝台列車を体験させておくのもいい思い出になると考えたのだ。あまり気乗りのしない様子の妻を説得し、僕と妻と息子の3人で、九州まで寝台列車の旅を企画した。
 始めに、何よりも寝台券が必要だ。当然だが週末の切符は発売即秒殺のプラチナチケット化しているに違いない。当初は、東京を寝台で出発することばかり考えていたのだが、そうなると時間的に金曜の夜に出発するしかなく、更に東京発の時間の都合で金曜日の午後は有給休暇を取らなければならない。考えることは皆同じのようで、金曜日の夜の切符はどうしても2枚取れなかった。そこで、九州からの帰りを寝台列車にすれば取りやすいのではないかと考えた。最寄りのJR駅の窓口に通う事数度、運良く九州からのB寝台の個室「Bソロ」が2部屋取れた。息子は小学生なので、寝台券は大人2人分あればよい。ただし、ベッドが狭いのは我慢するしかないのだ。
 しかし、個室と開放型の2段寝台が同じ寝台料金というのは納得できないよな。

 という訳で、東京を金曜日の夜の夜行快速MLながらで出発し、名古屋から新幹線で九州に上陸し、ソニックで大分に向かい、そこから帰りの寝台列車「富士」に乗って東京に帰るという旅を計画した。これならMLながらの発車時刻が遅いので、金曜に半日有休を取らなくても済む。



 1月23日(金)、東京駅の9番ホームのコンビニでジュースなどを買い込んでながらの到着を待つ。青春18切符の通用時期ではないが、指定券は完売である事と、指定券がないと乗車できない事を繰り返しアナウンスしている。これ程に乗車率は高いのになぜ廃止するのか?



 列車がホームに入線するが、車内整備の為少しの間乗り込めない。定期運行のながらに乗るのもこれが最後になるだろうか・・・そうだ、3月のダイヤ改正前に最後のながらに乗ろうか?青春18切符の通用時期だから乗車券代金が安いし。最終運行は3月13日(金)だよね?局長指定券入手できるかな?



 そう言えば僕は、MLながらの前身の夜行快速時代の「大垣夜行」の最終日にも乗ったのだ。あの時はもの凄いお祭り騒ぎで大変だったんだよな~。
 指定席は完売と言うだけあって、ほぼ全ての席が埋まっていた。翌日の長時間の乗車に備えて早めに就寝する。新幹線に乗り継ぐ計画なので、終点大垣まで行かずに名古屋で下車をする。



 日が変わって24日(土)、名古屋での乗り継ぎはこだま591号。もう1本早いこだまにも走って乗り換えれば間に合うのだが、小さな子供もいるし、朝食用の駅弁も買いたいので、充分に余裕を持った乗り継ぎなのだ。



 こだまとは言え、かつてはのぞみ専用でデビューした300系である。先日初代0系が引退したが、時代の流れを感じる。車内は3×2列の、横5席配列。



 朝食用の駅弁、名古屋名物の「みそカツ」弁当900円だ。さすがに本場だけあって、みそカツだけで数種類の弁当があったが、その中からこれを選んだ。
 また、ホーム上には「駅そば」ならぬ「駅きしめん」があった。つまりそば・うどんが無くてきしめんだけを売っている「立ち食いそば屋」である。名古屋恐るべし。



 これが中身。ボリュームもあり、旨かった。これを選んで正解である。
鉄道旅の楽しみは、やはり当地の駅弁であろう。今回は特にほとんど全行程で乗りっぱなしなので、ホームで買える駅弁は大変楽しみだ。