田切通信

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青春18きっぷ3日間用の旅 田切駅新春大掃除 その5

2025-01-16 13:56:47 | 飯田線の旅

 上諏訪駅行きの電車を岡谷駅で降りました。岡谷駅で中央本線を東京とは逆方向の松本方面行の列車に乗り換える予定でした。それは、岡谷駅で東京方面に向かう普通列車を待って乗り換えても、松本方面に逆走して塩尻駅まで行き、そこで上りの列車に乗り換えても、「同じ列車に乗る」事になるからです。同じ列車なら、始発駅に近い方が着席できる可能性が高まります。

 

 一番線(左側)が降りた飯田線上諏訪駅行き電車です。二番線(右側)には飯田線の普通電車飯田駅行が入っていました。ここで問題が起こりました。塩尻駅まで戻る予定だった列車が既にこの時点で4分遅れています。塩尻での乗り換え時間が短いので、この4分はかなり微妙な時間でした。これ以上遅れた場合に、それでも塩尻駅に向かうと、塩尻駅で上りの普通列車に乗り換えられない可能性が高くなります。そこまで危険を冒す必要もないので、ここは大人しく岡谷駅で上り方面の普通列車を待つことにしました。時刻表とにらめっこしてギチギチの時間で旅行計画を作るのもいいですが、状況が変化したら柔軟に対応する事もまた大事です。

 少し時間が出来たので岡谷駅の構内を散策します。

 

 1番ホームには御柱(おんばしら)が飾られています。諏訪様の御利益はあるでしょうか。

 

 2・3番線ホームからの乗り換え用地下通路の出口にある表示です。飯田線専用の0番線はUターンした後方にあります。

 

 改札口です。その昔、左横にはホームからも利用できるキヨスクと駅蕎麦屋がありました。現在キヨスクは改札を出ないと利用できません。あ~、蕎麦が食べたい。

 

 2番線ホームに停まっている飯田線普通飯田駅行きです。

 

 塩尻駅で乗り換える予定だった中央本線上り普通高尾駅行きの列車が、1番ホームに入ってきました。岡谷駅のホームにはあまり待っている人はいませんが、さて着席できるかな。・・意外にも車内はガラガラでした。

 

 富士見駅に長時間停車。ホームに出て手足を伸ばします。その昔、こんな隙間時間にはホームの灰皿に集まってタバコを吸う人が多数いましたが、駅構内禁煙の時代にはそれも見られなくなりました。

 

 特急あずさがすれ違って通過していきました。この型の車両になってからのあずさには、僕はまだ乗っていません。

 

 また車内に戻ります。車窓から富士山が見えました。

 

 終点の高尾駅に着きました。ここで、中央快速に乗り換えになりますが、この先は首都圏で列車の本数が多いのから、慌てて乗り換える必要はありません。

 最近やたらと話題になっていますが、中央快速にはグリーン車両が連結されています。グリーン車としての運用開始は3月のダイヤ改正からですが、既にグリーン車両は2両くっついていて普通車両として、つまり追加料金を取らないで運行しています。

 

 こいつです。グリーン車の表示はデカデカと付いていますが、豪華装備の車両に追加料金なしで乗れるとあって、大人気です。

 

 10両編成の列車に2両のグリーン車が増結されて、12両編成になっています。この長~い列車なのに、グリーン車だけに多くの乗客が集中してぎゅうぎゅうです。ただ、中央快速は本数が多いので、1~2本見送れば確実に着席できます。

 

 車両の2階建て部分の2階席に乗り込みました。天井が少し低いですが、思ったほどの圧迫感はありませんでした。しかし荷棚がないので、旅行等で大荷物の時は置き場がなくて少々不便でしょう。床が高いので、窓からの眺めが大変良いです。

 

 表示も大型で見やすいです。ただ屋根が低いだけあって壁の高さも制限があり、少し設置位置が低くて見通しが悪いように感じます。

 

 二階デッキから乗降ドアまでの様子です。床構造の関係なのか、とにかく足音が響きました。

 

 グリーン車両のトイレは、営業開始までは使用させないようです。鍵がかかっていました。

 

 同じくデッキのごみ入れも使用できませんでした。

 

 営業を開始した暁にはこれだけ料金取るぞ!という表示がありました。

いろいろな設備が現在は使用禁止になってますが、驚いたことに座席のひじ掛けにあった電源コンセントは通電していて使用できました。

 僕は通常なら八王子駅でサッサと降りて、八高線~川越線の川越駅直通列車に乗り換えて帰るのですが、せっかく快適なグリーン車に乗っているし、切符はフリーの青春18切符なので終点の東京駅まで乗り続ける事にしました。高尾駅~東京駅間は便にもよりますが、だいたい1時間前後の乗車時間になります。

 

 終点東京駅に着きました。グリーン車は運用が始まれ、ば車内清掃とか座席の向きを変えるとか、少し時間が掛かる作業があるのですが、現在はそれらを端折って短い時間で折り返し運用されています。日曜日だからなのか、ホームも通路も多くの人で混雑していました。

 

 車両の向こうに東京駅の大ドーム屋根が見えます。

 この後、京浜東北線~埼京線~川越線と乗り継いで午後の早い時間で帰宅しました。1日まるまる乗り放題の切符なのに、勿体ないという意見もあると思います。使い切るとか「元を取る」を大きく超えてどれだけ得をするかを競っている人もいますが、僕はこれで十分です。

 

 青春18きっぷの旅2日目の移動は、伊那市駅~岡谷駅~東京駅~西川越駅でした。通常の乗車券なら¥4,660でした。

これで田切駅大掃除の旅は終わりですが、まだ2日間しか乗っていない。と言う訳で、

その6に続く。

 

 


青春18きっぷ3日間用の旅 田切駅新春大掃除 その4

2025-01-15 17:36:37 | 飯田線の旅

 田切駅の大掃除が終わって、伊那市駅に戻りました。定宿にしているエビスホテルにチェックインして少し休憩したら、新年会会場に向かいます。

 

 新年会会場の「ローメンうしお」さんです。人気店なのでフラッと行っても座れないことが多いですが、この日はきちんと予約してたので大丈夫です。

 

 店内はテーブル席とカウンター席があるホールと、その奥に座敷があります。予約した僕たちは座敷に通されました。さて、こういった場合、上席はどこかと気にします。みんな一応ちゃんとした大人なので、気軽な宴席でも席次はちゃんと配慮します。一般的に入口から最も遠い柱の前が上座ですが、この座敷に関しては独特な問題があります。

 

 それは、ホールの客がトイレに行くには、この座敷に靴を脱いで上がって、座敷を通り抜けてその奥の扉を開け廊下に出る必用があるという構造だからです。上座に座ると、トイレに行く客が出るたびに、席を立って道を開けなければなりません。これは慌ただしいし偉い人が落ち着けない。

 

 そこで、位置的には上座ですが、奥の柱前には僕が座りました。さて、新年会の始まりです。参加は僕ら田切ネットワークのメンバーと、轟天号を追いかけて主催者の御歴々。生ビール(中)で乾杯します。

 

 宴会料理は基本的に伊那市名物のローメンです。写真中央部の巨大なローメンは、麺10玉のモンスターローメンです。こいつはメニューには載っていなくて、かと言って常連だけが知っている裏メニューでもありません。勿論いきなり注文しても出してもらえません。

 

 並べていないので大きさ感が比較できませんが、これが超大盛サイズの「ローメン超々盛」です。これが通常注文できる最大サイズです。うしおでローメンを一杯食べると、スタンプカードに1個スタンプがもらえます。そのスタンプいっぱいになったらモンスターローメンを注文できるシステムになっています。今回はうちのメンバーで、宴会幹事でもあるカメさんのカードが満スタンプになっていたので注文出来ました。

 

 ローメンとおたぐり(馬のモツ煮)等を肴にして、大変楽しい時間をすごしました。

 

 宴会を無事に終えて、エビスホテルに戻りました。大浴場で汗を流して就寝します。

 一夜明けて、1月5日朝になりました。青春18きっぷ3日用の旅の2日目です。田切駅の掃除は昨日終わらせたので、今日は特に予定はありません。朝からフリーです。伊那市駅から東京方面に帰るには、飯田線を南下して、豊橋駅で東海道本線に乗り換えひたすら東京を目指すか、飯田線を逆に北上し、岡谷駅で中央本線上りに乗り換えて東京を目指すのが基本ルートになります。やろうと思えば、北上して岡谷駅で中央線下りに乗り換えて名古屋駅に行って、東海道本線に乗り換えるやり方もありますが、あまり実用的ではありません。いずれにせよ青春18切符なので、普通又は快速列車にしか乗れません。一部区間だけでも特急や新幹線に乗れば、だいぶ時間短縮が出来るのですが、それは別料金になるので今回の旅では不採用です。

 

 伊那市駅の新トイレです。展望台に上ってみましょう。

 

 駅の東側の山なみに日が出始めました。

 

 田切方向に見える山です。ここには伊那スキーリゾートがあります。

 

 北側にはだいぶ前に廃業した伊那ステーションホテルの廃墟が見えます。かつてはここが定宿でした。部屋数が多いので、だいたい何時行っても泊まれたし、安かった。

 

 北原眼科さんんです。入り口前の三角コーナーを轟天号を追いかけてのゴール地点として使わせてもらっていました。

 

 中央の4階建ての建物は、現在テナントが何も入っていない廃ビルです。3階に自衛隊の募集事務所があって、窓にポスターがいっぱい貼ってありました。地下には喫茶店もありました。築年が古いので、耐震工事とか必用だし費用的には難しいですが、伊那ステーションホテル共々、駅に近い立地がいい建物ですから有効に再利用できないものかと思います。

 

 さて、帰りの経路をどうするかいろいろ悩みましたが、北回りで中央本線に乗ることにしました。最近飯田線南部に行っていないので、南回りで帰ろうかとも思いましたが、それだと東京に着くのがほぼ終電時間になってしまいます。さすがに老体にはきつい。北回りの方が南回りよりも圧倒的に時間が掛からないのが利点です。

 いよいよ帰りです。伊那市駅に岡谷方面の上諏訪駅行き列車が入線してきました。

 

 その5にまだまだ続く。


青春18きっぷ3日間用の旅 田切駅新春大掃除 その3

2025-01-14 12:40:38 | 飯田線の旅

 伊那市駅から普通列車天竜峡駅行きに乗って、田切駅に向かいました。

 

 田切駅のホーム到着直前の車窓から駐車場を見下ろす。夏のイベント「轟天号を追いかけて」のメイン会場&出発地点です。

 

 田切駅に着きました。降りた列車を見送ります。僕はこの列車の先頭部分に乗っていましたが、後尾に参加者の宮下君が乗っていました。

 

 田切駅は築堤上に作られたホームなので見晴らしがよく、このように晴れた日は山がよく見えます。こちらは南アルプス側に見える陣馬形山、山頂付近にキャンプ場があって、ゆるキャン△で一躍有名になりました。

 

 反対側は中央アルプスです。雲が多くて山頂は見えませんでした。

 

 ホームの階段上にある切符回収箱です。あ~るのOVAにも登場しましたが、OVA公開後に取り替えられて別物になりました。

 

 駅大掃除は電車で来る者以外に、車で来る者もいます。掃除参加者の車が集まりました。さぁ、大掃除を始めましょう。

 

 大掃除中の写真は少ないです。それは写真を撮っている僕も掃除をしているからです。

 長いホームは端から端迄丁寧に掃き掃除です。

 

 階段も掃き掃除。左右の手すりに絡みついて枯れた草のツルも取り除きます。

 

 待合室の下の築堤に落ちているごみも拾いました。今年の冬は雪が無いので掃除がはかどりました。だいたい30分ほどで駅は綺麗になりました。

 清掃後には駅下の旧下村酒店さんに新年のご挨拶に行き、リンゴや干し柿をいただきました。

 

 田切の駅の下です。この「アニメ聖地巡礼発祥の地」の碑も、この地に馴染んだ当たり前の景色になった感があります。

 

 古いHDDを整理したらこんな写真が出てきました。序幕前の碑です。

 

 さて、下村酒店さんから戻り、碑の前で記念写真を撮りました。皆さんお疲れさまでした。

 

 次の大掃除は春で、3月末か4月の頭の予定です。しかし、今回システムが大きく変更された青春18きっぷが、次回どうなるのか分かりません。最悪発売されないかもしれません。青春18きっぷがどうなるかで移動が大きく左右されますので、詳細が決まるのはだいぶ遅くなりそうです。

 掃除が無事に済んだので伊那市駅に戻ります。次のイベントは新年会です。

青春18きっぷの旅1日目の移動は、西川越駅~田切駅(途中下車あり)・田切駅~伊那市駅でした。通常の乗車券なら¥4,840でした。

 

 その4に続く。


青春18きっぷ3日間用の旅 田切駅新春大掃除 その2

2025-01-12 08:34:17 | 飯田線の旅

 飯田線普通電車の天竜峡駅行が伊那市駅に着きました。降りないでこの先に行く選択もありましたが、何となく勢いで降りました。

 

 伊那市駅の2番ホームに降りました。伊那市は今夜の新年会及び宿泊地なので、夕方にもう一度来ることになりますが、暗くなる前に見ておきたいものがあるので、まあいいでしょう。行き当たりばったりの旅こそフリー切符利用の醍醐味ですから。

 

 2番線ホームから見える看板です。伊那市は「レトロな町」を大々的に観光アピールしています。レトロ風ではなく本物のレトロです。それでは、駅近くの路地を見て回ろうと思います。

 

 駅舎の入り口付近には新年のご挨拶が貼ってありました。左側の扉の奥は現在休憩室になっていますが、かつてはキヨスクがあって、その先には駅蕎麦がありました。朝早くでもそばが食べられて便利だったのですが、どちらもなくなってしまいました。

 

 改札を出て駅前ロータリーの左側に見えるのは「北原眼科」さん。この入口すぐ前のスペースを、夏のイベント「轟天号を追いかけて」で、ゴール地点「想定西園寺ツーリスト伊那支店」に使わせていただいていましたが、去年(2024)の10月30日で閉店しました。

 

 駅前の交差点を越えてすぐの路地奥にあった「鍋焼城」だいぶ前に廃業しています。僕が伊那市を訪れ始めた頃は、まだ町の様子がよくつかめていなくて、道路に面した看板が目立っていたこの店に入りました。大人数で予約なしに来店しても、2階の座敷に上がって食事が出来たので、幾度となく利用しました。粟餅鍋が名物でした。

 

 その奥に佇むこの立派な建物は「伊那市創造館」です。旧上伊那図書館を、2010年に生涯学習の拠点としてリニューアルした施設です。展示室があって、なかなか面白い企画展をいろいろとやっています。昭和初期に公設図書館でこの立派な石造りの建造物を建てた地方都市、その文化レベル(意識)の高さが感じられます。

 

 創造館正面玄関です。1月4日で閉まっていました。まあ、正月ですから・・事前に調べてない行き当たりばったり旅だし。これもまた醍醐味です。

 

 現在開催中の企画展はこの、「昭和のホーロー看板展」です。これを見ようと思っていましたが、開いていないのでは仕方がない。会期はまだあるし。出直してこよう。

 

 伊那市バスターミナル。新宿からの高速バスはここに停まります。お土産物を売っている軽食喫茶が併設されていて、他より早い時間から開いているので、知っていると便利です。ラーメンが押しメニューみたいです。

 

 伊那の街を歩いていてよく見るのが、この歩道上にある屋根です。これもアーケードと呼ぶのか?新潟上越の高田では「雁木」(がんぎ)と呼んでいました。地方都市の駅周辺にはまだ残っているところもあるようです。雨が降っても濡れないで街散策が出来るのは良いと思います。

 

 歩道上にカラーマンホールの蓋がありました。

 

 路地から見る伊那市駅の正面玄関です。

 

 で、反対側(駅側)から見ると路地の入口にこんな標識があります。標識そのものの意味は「二輪の自動車以外の自動車通行止め」なので、わざわざ補助標識で「三輪以上の自動車」と断りを入れなくてもいいと思うんですが・・どうしてこのような補強表示が必要になったのか謎です。しっかり4輪車が入ってますが、4輪に見えるけど2輪車なのかもしれない。

 

 駅前に目立つ大きなビル「いなっせ」の横の広場。それほど広くはないですが、ここが夏のイベント「轟天号を追いかけて」の閉会式会場です。

 

 その広場のすぐ横にあるローメンやさん「うしお」です。昼の開店からすぐに行列が出来ています。人気店ですね。今晩の新年会会場です。

 

 うしおの横の狭い路地の奥にいた猫さん。桜耳だから地域猫さんです。近寄っても逃げたりしないけど、かと言って触らせてくれませんでした。

 

 福助と正月飾り。路地歩きは発見の連続で楽しいです。

 

 僕が街歩きをする際に注目するのは1階の店舗ではなく、2階部分です。1階店舗が代変わりして業種が変わっていても、2階の装飾や看板が古いまま残っていることがよくあります。写真の右端の店は現在は美容室ですが、アーケードの上に2階には「伊那谷まんじう富貴屋」の看板が残っています。かつて物凄くデカい伊那谷まんじゅうを売っていた和菓子屋さんでした。

 

 さて、田切駅の掃除の時間が迫ってきましたので、伊那市駅に戻ります。短い時間でしたが街歩きを堪能できました。

 

 2番線のホームから見た、改札外に新しく出来た公衆トイレです。屋根の上が展望台になっていて、上がって写真を撮っている人をよく見ました。さほど高くはないので見晴らしがよいとも思えないけど何でだろう。鉄道模型を作る人は車両の屋根上を間近で見られるので良いと思います。昔はここに駅蕎麦と、同じくトイレがありました。トイレ棟の壁に水車があって、伊那市駅のスタンプの図柄になっていました。

 さあ、田切駅の新年大掃除だ。

 その3に続く。


青春18きっぷ3日間用の旅 田切駅新春大掃除 その1

2025-01-08 08:55:11 | 飯田線の旅

 明けましておめでとうございます。(喪中の方が読んでいた場合は、一般的な新年のご挨拶とご了承ください)今年もあちこち出歩いて見つけた面白い物を紹介していきます。

   中央線岡谷駅の門松

 

 新年明けて1月4日~5日と田切駅の大掃除に行って来ました。事前に綿密な計画を立てない、ほぼ行き当たりばったりの旅でした。決まっていることは、

1.田切駅大掃除は4日(土)の15時から実施する。

2.同じく4日19時から、伊那市内のローメンの有名店「うしお」で新年会を開催する。

3.4日の宿泊は伊那市駅近傍のエビスホテルに予約済み。

 の3点でした。さて、移動はどうしようか。雪の心配はあるし、一人旅だし、今回は久しぶりに青春18きっぷを使って鉄分の補給をしよう。そうなると青春18きっぷのルール変更問題に直面することになります。少し文字が多くなりますが、この場で簡単にルール変更に係る問題を僕の目線で検証してみます。

 青春18きっぷそのものは広く知られた存在なので、ルールの変更点に絞ってみます。元々切符1枚で日付は分かれても5回利用だったのが、今回から5日関連連続又は3日間連続に変わりました。しかも、切符購入時点で利用開始する日を指定しなければならない。この事前に日付指定で連続ってのがキモで、つまり旅行の計画を予め立てる必要が生じました。僕は常々青春18きっぷのような自由度が極めて高いフリー切符の最大の利点は、その自由度そのものだと思っていました。切符1枚手にしていれば、旅立つ日も、行先も、その場で気ままに決められる!それがゴッソリ無くなってしまったという事です。

 

 旅の始まりは4日朝の西川越駅、川越線高麗川方面の始発電車0519です。冬のこの時期はまだ暗いです。川越線は路線としては大宮~高麗川間ですが、大宮~川越駅間は一般には埼京線だと思われています。実際には大宮~高麗川の直通運転は無くて、川越駅で100%乗り換えになります。その反面、川越駅から高麗川駅を経て八王子駅は直通運転があります。だから、多くの人には川越~高麗川(一部は八王子)が川越線だと思われています。

 

 これが入線する八高線乗り入れの八王子直通電車です。15時までに田切に着くだけなら、もっと後の電車でも大丈夫ですが、早起きしてもこれに乗れば八王子駅まで乗り換えなしで直通して、八王子始発の普通電車松本駅行に乗り継げます。乗り換え時間は少しタイトですが、乗り換え僅かに1回で飯田線の北の玄関口である岡谷駅まで行けます。

 

 八王子駅での乗り換え時間が短かったのと、乗車口には既に短い列が出来ていたので写真が撮れませんでした。ロングシートに落ち着き、ぼんやり外を眺めていたら富士山が見えました。

 

 日野春駅に着きました。特急列車の追い越し待ちで長時間停車になります。ホームに出て体を伸ばします。

 

 日野春駅と言えばこれ、ホーム上から見える給水塔です。SLに水を補給するための施設で、中央本線が電化する昭和39年迄使われたそうです。現在は鉄道文化財として保存されています。でも、あまり注目されていませんでした。

 

 179.5キロのキロポスト、はてどの駅だったかな?ホームには薄っすらと雪が積もっています。足跡が点々とあります。

 

 下諏訪温泉駅のホームには温泉の宣伝看板がありました。思うに、こうした女性の入浴シーンの看板って、最近は批判の対象になることがあるのではないでしょうか。おっさんの入浴中の看板も併設したらどうだろう。

 

 岡谷駅に着きました。フリー切符なのでこのまま乗車し続けて塩尻駅とか終点の松本駅に行くこともできますが、それほど深い考えもなく降りました。フリー切符なので、こうして行き当たりばったりに下車して駅の外に出たり、反対方向の電車に飛び乗ったりできます。

 

 下車したホームの反対面には飯田線の豊橋駅行き完走電車が待っていました。これにに乗り継ぐこともできましたが、まだだいぶ早いので1本後の便に乗ることにして、駅周辺を散策します。

 

 飯田線普通豊橋駅行きが出るのを見送ります。右隣りの0番線に停まっているのが、その次の飯田線電車です。一応これに乗る予定です。

 

 一度改札を出ました。青春18きっぷの変更点として、自動改札を通れる磁気券になったことがあります。更にきっぷそのものも小型化されました。従来の5回分(5日分)の日付スタンプを押さなくても良くなった分だけ、面積が必要なくなったのです。自動改札を通れるのは大変便利です。かつては1カ所しかない有人改札で一々見せなければならなかったので、時期によっては18きっぷ利用者の大渋滞が出来ました。それが無いのでスムーズで楽でした。しかしその反面、下車するたびに記念に下車印をもらっていた人は、面積が小さくなったことと、自動改札を通すと券面がこすれて印が薄れるのが困ると言っていました。

 駅前の目立つ大きな建物は、かつてイトーヨーカドー岡谷店でした。だいぶ前に閉店して「ララ岡谷」と名を変え、複合商業ビルとして再出発しましたが、それも徐々に寂しくなって、ついに全店舗が撤退し現在完全閉店しています。駅前の超1等商業地が衰退するのは地方でよく見る光景です。

 

 一年前に来た時はただ扉が閉まっていて、閉店のお知らせの張り紙が貼ってあっただけでしたが、今回は仮壁で完全に塞がれていました。

 

 裏口も同じく完全閉鎖でした。ヨーカドー時代は大変にぎわっていて、1階ではお土産を買ったり、ファストフードで軽く食事が出来たりしていましたが、今ではただ箱が残るだけです。

 

 ララ岡谷跡と線路の間の小道を進んだ先に、ウナギの自販機がありました。かなり高価な物から意外に安いウナギ串が並んでいました。岡谷ってウナギの街としても有名です。ララ岡谷の中にもウナギ店舗があって、店先の通路でお安めのウナギ弁当を売ってたのが思い出されます。もっとも僕はウナギ弁当より、その並びにあった食堂(居酒屋)でほろ酔いセットを頼むのが定番でした。

 

 自販機の後ろに、お店もありましたが、まだ営業時間前でした。いつかは岡谷のウナギを食してやるのだ!と、ゆる~く心に誓う僕でした。

 

 結局、次の電車迄の時間はそれほどなく、軽く食事を取ろうにも、どこの店も開いていなかったので、ローソンで海苔弁当を買って駅に戻りました。

 岡谷駅の駅舎です。かつて中には有人のキヨスクと駅蕎麦屋がありました。現在は凄~く品数が少ない無人店舗のキヨスクだけが残っています。

 

 コンビニ弁当を手に、0番線の飯田線普通電車、天竜峡行に乗り込みました。いよいよ飯田線入りです。

 

 その2に続く。