田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

安比奈線探訪03

2016-02-28 19:23:00 | その他
 安比奈線探訪の最終回。
大規模な造成工事が幸いしてかなり奥の方まで入り込むことが出来た。


 このあたりは終点の貨物駅だったところで、単線でたどってきた線路に分岐を見ることが出来る。何線もホームがあったんだろう。


 こんなのもありました。季節がもう少し後だったら草に埋もれて見つけることが出来なかったと思われます。


 道上にも線路が残っている。


 まばらに架線柱が残っている。これも夏にはつる性植物に覆われて解らなくなってしまうだろう。


 今回確認できた最も遠端の鉄道遺構がこの架線柱とその下にあるレール。
この先は造成工事が進んでいて、架線柱も見つからないし、もちろんレールも盛られた土の下で見つからなかった。

 この貨物駅の跡地に西武鉄道の車両基地を作る計画があり、南大塚とここの間に中間駅も作る計画だったようだ。だが、諸事情により計画は白紙撤回され、半世紀以上休止中だった安比奈線も正式に廃線と決まった。

 廃止後にはレールも橋も架線柱も撤去されるらしい。この姿を見ることが出来るのもあとわずかだ。

安比奈線探訪02

2016-02-21 18:53:00 | その他
 さて、八瀬大橋の下をくぐり反対側の探訪を続ける。


 単線の線路が草むらの中に続いていて、所々に架線柱も残っている。さすがに半世紀という時間は架線柱脇の木をここまで大きくしてしまうのだった。


 線路に沿って進むとオフロードバイクの練習場というかコースのような場所に出た。どうやらNPO法人が運営するコースのようだが、でも安比奈線は西武鉄道の休止線ということは、この辺の土地だって今でも西武鉄道の所有物ではないのだろうか?そのあたり河川の使用許可というか占有許可はどうなっているのか気に掛かる。
 バイクを通すためか、線路に鉄柵をつけて塞いであるが、その先にも線路は続いている。


 子供が小さなバイクで走り回っているが、もちろん線路探訪を続くのだ。バイクに気をつけながら線路に沿って先に進む。周囲を見ても線路はこの一本だけだ。


 枕木もなく、レールがこんな幅に広がって一旦途切れている。このすぐ先は工事の大型ダンプなどが頻繁に通る未舗装道路だ。


 道路の向こうにまた線路が続いている。以前数年前の夏に着た時は、写真中央見える軽トラックの奥の藪で先に進めなくなった。あまりに竹やぶがすごくて足を踏み入れられなかったのだ。


 線路を木の根が押し上げている。自然の力は強いのだ。
前に踏み込めなかった藪だが、今回は春先で下草が枯れているのと、何やら周囲の造成工事をやっているため竹がだいぶ取り除かれて進むことが出来た。


 その先にあったのは、幅のある架線柱。これだけ幅があるから線路も何線かあったはずだ。このあたりに終点の貨物駅があったと聞いているので、その跡地かもしれない。
 

 何に使われていたか解らないが、コンクリート製のこんな土台も残っていた。いったい何に使われていたのか?


 架線柱や線路だけでなく、架線そのものも残っていた。

 まだ少し先まで架線柱が残っているので、行ける所まで行ってみようと思う。夏になれば下草が伸びて入り込めなくなるから、この終点付近を見るなら今だ。


安比奈線探訪01

2016-02-14 16:14:00 | その他
 2月の10日、西武鉄道「安比奈線」の廃線が決まったとのニュースが出た。
西武鉄道は新宿や池袋から東京の西部地区に向けて伸びる私鉄で、駅の券売機前で探してもそんな名前の路線はないけど・・・実は休止線という扱いで現在は営業していない路線なのだ。細かいことはネットで調べてもらえば幾らでも出てくるから省略するけど、西武新宿線の南大塚駅から入間川の川原に向かって伸びる3キロ程度の路線だ。半世紀以上前に休止しているのだが、入間川で取れる川砂利を運ぶ貨物線だったということだ。廃線ではなく、休止線だったので、沿線には線路や河川やら鉄橋やらが丸々残っていた。
 前にも1地度訪れているのだが、廃止も決まった事だし、もう一回見に行っとこうと思い出かけてきた。出かけた日は13日の土曜日。1回で全線見て歩くのもしんどいので、今回は終点の辺りだけ。


 地図にも出てないんだけど、近くにある名ばかりの公園の駐車場迄車で移動して、安比奈線に向かう。まず目に入ってくるのはこれ、小規模な鉄橋ですね。橋の向こうに車通りが見えるが県道114号線で、結構通行量は多い。 


 反対側から見るとこんな様子。鉄道用としては不自然な手すりは木製で、平成21年に付けられたもの。


 手すりだけでなく、木杭も均等間隔に打ち込まれている。線路は単線で、このように埋もれてしまっている場所もあるが、大部分でまだ線路が見えている。


 このように線路が見えている。先の方の線路右側に架線柱が見えている。
均等間隔に打ち込まれたくいの様子が良くわかるけど、21年に設置された頃は、これにロープが通っていた。


 架線柱だけでなく、ところどころ架線そのものも残っている。
この木の杭は、川越を舞台にしたHNK朝の連ドラ「つばさ」が放映された時に、ロケ地として使われたため観光のために整備されたのだった。なにぶん交通の不便なところだし、いったいどれほどの人がロケ地巡りに訪れたかは不明だが、その後維持管理されることもなく朽ちていった。


 架線柱や架線が、自然の樹木に飲み込まれている。この木はケヤキだ。休止してから半世紀という時間の重みを見せ付けられる。


 木杭があるのはほんの100m程度。それ以外はこんな風に地べたに線路が見えているだけだ。先の方に線路を塞ぐように横切っているのは最初にも見えていた県道114号が入間川を渡る八瀬大橋。


 このように線路は分断されている。仮に休止から営業再開となった時はこの下をくぐるように工事しなければならないから大きな障害になったことだろう。


 橋の下をくぐって迂回し反対側に出る。ちょっと埋まっていて分かりにくいけど手前の地面に線路が見えている。八瀬大橋で分断されていてもこの先にまだ1キロ弱線路が残っているはず。

 前に来た時は夏真っ盛りだったので草木が伸び放題でこの先はあまり踏み込むことが出来なかった。だが今回は?

 続きは次回。

 


カエル神社に行ってきた

2016-02-06 07:56:00 | その他
 もちろん僕だって田切の大掃除以外にもあちこち出かけている。今回はカエル神社に行ってきたので紹介しましょう。
 正式な名前はカエル神社ではなく「水宮神社」埼玉県富士見市に鎮座している。一部マニア(何の??)には有名な場所のようで、なぜかというと狛犬がカエルだから。狛犬が・・ってのが日本語的に変で、狛ガエルと呼ぶのが正しいような気がする。


 神社のある場所は鉄道の駅からはけっこう離れているので車で行く。ちなみに最寄り駅は東武東上線のみずほ台駅。神社そのものはさほど大きくないのだが駐車場は広い。車で訪れる参拝者が多いということだろう。実際僕がいた短い間にも何組も参拝客が車やバイクで来ていた。


 入り口に顔出し看板。舞い姿の巫女さんとお払いをする宮司さんですね。なんかもう荘厳とか厳粛って感じを取っ払って、砕けた感じ満載です。看板後方の鳥居も面白い形をしている。


 こちらは御神木。小ぶりだが推定樹齢350年くらい(そう書いてある)のイチョウの古木です。


 ご祈祷案内の看板もかわいい巫女さんのイラスト。いろいろ多方面にご利益があるようです。中でも安産関係は得意分野のようで力が入ってました。
 日本の神様はそれぞれが得意分野というか専門分野があり、得意でない分野のお願いをしても「わし、それ専門外だから、お隣に行って」となるのだ。


 境内にもこんな顔出し看板。向かって左は有名な七福神に顔を出す穴があって、つまりここから顔を出して八副神になる仕掛けだ。右は秋田名物なまはげ、雪だるまがかわいい。冬とあるから四季それぞれにモデルチェンジするのだろう。


 さて問題のカエルの狛犬、つまり狛ガエル。本殿の前にどで~んといます。背中に丸い柄が付いているし、頭の先端に向けてシュッっととがった姿から見てトノサマガエルだと思う。右のこいつは口をあけた「阿」


 そして左は口を閉じた「吽」かえるが口閉じて気張ればそりゃあ、こんな感じに膨らむでしょう。のどではなく両頬が膨らんでいるのもトノサマガエルのしるし。なかなかリアルなのでかえるが嫌いな人にはつらいかも。


 両方を見るとこんな感じで、後方が社殿。

 どちらかというと小ぶりな神社でしたがなかなか楽しめました。おみくじを引いてからお守り札を買い、無事かえりました。

田切駅冬掃除の旅7 最終回

2016-02-02 22:07:00 | 飯田線の旅
 中部天竜から豊橋行きの鈍行に乗り継いだ。そのまま乗ってれば当然豊橋まで行っちゃうんだけど、飯田線内最後の途中下車をする。そこは豊川だ。


 豊川に下りました。言わずと知れた日本三大稲荷の一つ「豊川稲荷」の最寄り駅だ。
ちなみに後の二つは「伏見稲荷」と「笠間稲荷」ってのが定説なんだけど、もちろん異なった説もある。稲荷といえばお使いは狐、改札を出るとすぐに狐の張りぼてがお出迎えだ。


 こんなゆるきゃらもお出迎え。名前は「いなりん」豊川市観光協会所属だ。恐らく「いなり寿司+狐=いなりん」ですね。そんな形してます。


 いなりんのすぐ脇で売っていたこれ、「稲荷寿司でシュー」・・・・なんか力が抜けるネーミングだ。シュー生地でチーズケーキなどを包んだお菓子で、見た目は確かに稲荷寿司そのもの。思わず買い求めたが、なかなかおいしかったです。見た目のインパクトも強烈でお土産にしたら受けると思いますが、要冷蔵なのでその点は注意が必要です。でも購入者には箱を丁寧にアルミホイルで包んでから保冷剤をサービスしてくれるので4時間くらいは安心。


 さて、豊川稲荷に向かう。正月明けてもう10日目だけど、参道は参拝客でごった返している。狐の張りぼてだらけの店があった。右下のでかい狐は顔出し看板になっている。


 ことらは「狐娘ちゃん」(ここちゃん)豊川地区商業観光活性化委員会狐娘ちゃん部会所属。いなりんより前からいるキャラクターで、数年前は大々的に売り出してたけど、今回見つけたのはこのキーホルダーだけ。不人気で廃れてるのかな~。


 ちくわ男がいた。豊橋名産と言えばヤマサのちくわ。どうもヤマサの営業の偉い人のようだ。手に持っているのは子供用のちくわで、通りかかる子供達に「お前もちくわ男にしてやろうかーっ!」としきりに声をかけていた。(実際はもっと丁寧な言葉使いでした)


 店の店頭にこんなものが飾られていた。古いお面だ。日光でだいぶ色あせちゃってるけど懐かしい顔が並んでいる。


 豊川稲荷に着いた。大変賑わっている。僕らも参拝をして駅に戻った。

 豊橋からはひたすら東海道本線のロングシートを乗り継いで東京に帰るのだった。