田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

11/14 埼玉県民の日の旅 その3

2023-11-30 10:29:38 | 旅行

 御花畑駅でみそポテトを食べていたら三峰口駅方面の列車を乗り逃がした。次の列車は2時間近くない・・まあ悩んでも仕方ないから、次に来る反対方面(熊谷の方に行く)列車に乗って一駅戻る。これこそフリー切符の利点だ。そこは秩父鉄道の秩父駅、西武鉄道の西武秩父駅とは接続していない。大きな駅で秩父神社の最寄り駅、秩父市街観光の玄関口だ。

 

 ホーム上の駅名看板。描かれているのは秩父のシンボル武甲山。横縞に削られたさまが表現されています。

 

 ホームのベンチには地酒の武甲正宗の看板がある。地方私鉄はローカル感満載で楽しい。

 

 これが秩父駅。大きな駅舎で観光施設や地場産品販売所などが同居している。一番左ののぼりにある海中熟成酒も1階の地場産品売り場に置いてありました。埼玉県に海はないけど。

 

 広い構内に側線が多数あり、貨物列車が停まっていた。こいつは秩父鉄道の貨物列車でセメントの原料になる石灰石を運んでいる。セメントは秩父の一大産業だ。

 

 逆光でアレですが、反対方向から色違い(こっちは茶色)の機関車に曳かれた貨物列車が来た。

 

 長い貨物列車に、たまに型が違うのが連結されている。自分あまり詳しくないので何が余計に付いているのか分からないですが面白いですね。

 

 貨車越しに武甲山を望む。あの山を削って石灰石を産出しているのだ。山の中腹左端に煙が立っているのは、採掘の為に発破をかけたのだと思う。煙が立ち上る前に遠くで大きな和太鼓を叩くような音が響いていたのでそれと分かった。

 

 こんなラッピング列車も通りました。途中駅の影森行なのでスルー。

 

 駅構内を見学すると、こんなパネルが立っていた。左の3人は秩父が舞台のアニメ3作品のキャラクターらしい。一番右は御花畑駅にも居た鉄道娘。頭身がちょっと違うなぁ。

 

 この日は平日だったけど、SLパレオエクスプレスが走っていた。駅にも沿線にも撮影者が多かった。

 

 秩父駅のホームもそれなりに混みあっていたけど、混乱はなく、撮影マナーは守られていたように感じました。そもそもホームの端っこで人がひしめく中で撮り鉄が思うような「いい写真」が取れるはずもないんだから、怒鳴りあったりする必要はないのだ。子供やらお母さんなどがスマホを向ける姿が多かったです。

 

 この日だけの「埼玉県県民の日」のヘッドマークが掲げられていました。秩父駅で少し停車時間があり、先頭の蒸気機関車前はちょっとした撮影会になっていました。何より子供たちが大喜びでほほえましかった。

 

 さて、次の普通列車で三峯口駅に向かおう。


11/14 埼玉県民の日の旅 その2

2023-11-21 09:01:35 | 旅行

 県民の日の旅2回目です。

 寄居駅で東武鉄道東上線から秩父鉄道に乗り換える。この駅はちょっと変わっていて各鉄道会社間の乗り換えに改札がなく、交通系カードを持っていればそれぞれのホームの階段にある端末にタッチすることで乗り換える。切符の場合は駅の改札を一度出て券売機とか窓口で切符を購入する必要がある。自分は今回フリー切符の旅なので、秩父鉄道の窓口でフリー切符を買った。

 

 この下り階段が秩父鉄道のホームに降りる連絡口。地方鉄道に乗ると、駅の広告看板が凄くローカルで面白い。

 

 秩父鉄道のホームに来ました。東武線は8両ないし10両編成だったが、秩父鉄道は2両ないし3両編成といきなり短くなる。普段ならその程度の輸送力で必要充分なんだと思いますが、この日は平日なのにやたらと観光客が多く、ホーム上は子供連れの客であふれている。

 

 影森行きの列車が来た。2両編成で、車内はかなり混雑している。影森ってあまり馴染みのない駅名で、すぐ近くには秩父とか御花畑とか有名な(観光的に開けた)駅があるのに、何でこんな所止まりの列車があるんだろうと思ったが、あとになって理由が分かった。

 

 混雑した車内で吊革につかまって揺られていたら御花畑駅に着いた。ここでいったん降りよう、何せ予定もない気ままな旅だ。御花畑は西武鉄道の西武秩父駅に隣接した駅で、西武鉄道への渡り線もあり、ごく一部の列車が乗り入れている。秩父鉄道の方の秩父駅は御花畑駅の一つ手前で、同じく「秩父」が名前に付いていても隣接駅ではない。ちなみに秩父神社への最寄り駅が秩父鉄道の秩父駅です。

 

 この駅で1/3くらいの人が降りた。西武秩父駅は温泉とか仲見世とかあって賑わっているので、そちらに向かうようだ。

 

 雲一つない青空が大変気持ちいい。

 

 秩父鉄道沿線の観光名所長瀞(ながとろ)駅の近くにある寶登山(ほどさん)神社で正月の巫女さんを募集していた。なになに、条件は、「年齢:16歳から25歳までの未婚の女性 容姿:黒髪に限る」だそうです。興味があって条件に合う方は応募してみてください。

 

 駅舎は木造で古くて風情がある。秩父鉄道ではおなじみの鉄道むすめ「桜沢みなの」のパネルが出ている。この娘は秩父鉄道のマスコットで、この駅専属と言う事ではないようだ。

 

 こちらは今回初めて見た、「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」という漫画のキャラクターらしい。そんな作品自体を知らなかった。

 

 駅には駅舎に隣接した駅蕎麦屋もあるんだけど、ほんの少し離れたところにもう1軒蕎麦屋がある。ここは蕎麦も旨いけど、みそポテトが上手い。みそポテトは秩父のB級グルメで、ポテくま君は秩父市のゆるキャラ。

 

 みそポテト400円を買い求めました。他の店では串に刺さったポテトだけど、ここのは串刺しスタイルじゃない。今回は食べなかったが天ぷらそばも同じく400円でした。これにビールがあれば言うことないんだが、店にはおいてなかったし、近くにビールを売っている店も自販機も見当たらなかった。

 

 この店も立ち食いソバの名店に名が挙がっているようだ。出汁いい香りがしていました。のんびりポテトを食べていたら、秩父鉄道の終点、三峰口駅行の列車が出てしまった。まあ、次の便でいいや、って軽く思ってたが、地方ローカル鉄道を甘く見てはいけない・・・1時間40分以上無いではないか!行き当たりばったりの醍醐味発動だ。

 その3に続く。


11/14 埼玉県民の日の旅 その1

2023-11-17 09:03:24 | 旅行

 11月14日は埼玉県民の日で、曜日に関係なくこの日だけ有効のフリー切符が県内私鉄各社からでます。県外の人にはあまり知られていないし、そもそも今年は平日だ。しかも東武鉄道は、この切符が出ていること自体を積極的に現場でアピールしていない。それでも公立の小中学校などは休みになるし、なかなか利用者は多いようだ。フリー切符以外にも県民の日には県庁の一般開放や公立博物館などの入館料が無料になるなどの特典があります。

 これが東武鉄道と秩父鉄道のフリー切符。有効日は11/14のみ!東武の方は駅で全然宣伝していないが、秩父は積極的にアナウンスして購入を薦めていた。秩父は埼玉県の形に模した切符で、少々でかいので携行に苦労した。東武はただの印刷券・・・あー、会社によってこの熱量の違いって何?

 

 旅の始まりは東武鉄道川越駅。平日なので通勤時間のラッシュを避けて少し遅めに出発した。

 

 この改札脇の有人窓口でフリー切符が買えるが、ポスターとかお知らせとかなにも掲示されていない。

カウンターで申し出たら、「あ~、あれっ」って感じで出してくれた。大人480円。これで東武鉄道の埼玉県内区間はフリーになる。乗車料金としてはかなりのお得だ。関東の方ならご存じだと思いますが、東武鉄道は東上線とその他の路線が接していない。前の切符の写真で確認してもらえば分かりますが、フリーエリアが切符の左右に独立して四角に囲って示してある。始発から乗り始めれば完乗も可能だろうが、別にどれだけ乗ったか自慢をする気もないし、気分次第の気まま旅の予定だから、今回は東上線だけでいいや。

 

 川越駅2番ホーム(下り方面)後端にある駅蕎麦屋さん「文殊」朝早くからやってます。自分は気にしたことなかったけれども、その筋の人曰く駅蕎麦の名店なのだそうです。そばつゆの匂いにおびき寄せられてフラフラと入店してしまう。

 

 かき揚げ蕎麦470円(だったかな・・記憶が定かでない)。かき揚げが厚く大きく、店内揚げだという。蕎麦も袋麵を湯で温めて出すのではなく、注文を受けてからちゃんと茹でる。だから少々お時間がかかるけど、おいしいです。なるほど駅蕎麦の名店か・・納得だ。

 

 東上線下り方面で県西部の寄居駅を目指す。東上線は終点寄居まで行くには、全ての便が小川町で乗り換えになる。接続は良いので苦労はない。

 

 寄居駅に着きました。見ての通り平日とは言え客が多い。公立学校が休みなので、子供を数人連れたお母さん、あるいはそれプラスお爺ちゃん・お祖母ちゃんが多い。そうかお父さんはお仕事なのだ。

 寄居駅は東武鉄道、秩父鉄道、そしてJR八高線の三社接続の大きな駅です。構内はとても広いけど、それほど乗り入れる便数は多くないし、駅の周りもホームから見渡す限りは何も商店がない。

 

 ホームから見えるこの建物、現在は空家で利用されてないけど、昔のうっす~い記憶を辿れば、スーパーの忠実屋だったと思うんだけど・・。ホームにも改札外にも売店がなく、ただジュースの自販機があるだけ。寂しいなぁ。

 寄居駅で秩父鉄道に乗り換えて秩父方面に行きます。 その2に続く。