田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

秩父鉄道フェスタ6

2008-05-28 22:22:54 | その他
 10時開場で、少し遅れて開場入りしたのだが、あちこち見て歩いたり写真を撮っているうちにちょうど昼飯時になった。開場入り口の広場には、パンや焼きそばなどの出店が出ていたが、人気だったのは「広瀬川原弁当」で、つまり広瀬川原駅の駅弁なのだ。しかし、広瀬川原は年に一度しか現れない超限定臨時駅だから、普段からこんな駅弁があるわけではない。つまりこの日のためにパッケージを印刷した限定駅弁なのだ。僕は買わなかったが、食べている人のをさりげなくの覗いたところ、ごく普通の旨そうな幕の内弁当だった。確か限定数は500だったように記憶している。パッケージを大事そうに仕舞い込んでいる鉄道ファンが多数いた。
 トラバーサーの少し奥に秩父そばの店が出ていた。店と言うより秩父鉄道のOBが手打ちでそばを振る舞うという趣旨の店だった。振る舞うとは言え一応1杯500円を取るのだ。



 暗くて申し訳ないが、どうやら普段は休憩室兼食堂に使っているような大部屋でそばを出している。部屋の奥半分では、まさにそばの手打ち実演が行われているのだ。出しているのは盛りそば1品のみ500円。他にはかけそばも天そばも何もない。すごい硬派な店だ。そばを打っているのは秩父鉄道のOBだそうだ。



 ちょっと食べちゃってから写真を撮りました。みての通りせいろに盛られた細切りのそばとそば猪口に入った汁、薬味に刻みネギが少しだけのセットだ。薬味の定番わさびは付いていない。紙コップの中身はミネラルウォーターだ。
 なんか味気ないほどシンプルな見た目だが、実に旨いそばでした。いや~本当に掛け値なしに旨かったっす。そば粉の実の出所は何処か知らねど、すぐ目の前で打って切って茹でてだから、香りがすごくいい。もっとたくさん食べたかったが、こちらも限定数ありだから遠慮した。



 旨いそばの昼食の後は、すぐ裏手にある転車台を見に行く。転車台は敷地の大分端の方にあり、建物の裏手だから全然目立たない。こいつが15分に1回、ぐるぐる回転する展示をしているのだ。1回転するのに凡そ2分掛かっていたようなので、1回転して仕事をすると、13分休憩するというローテーションなのだ。それを見るという限りなく地味なイベントなのだ。



 すぐ横に本線があって、通常運行の列車が通り過ぎる。見ての通り本線から引き込み線があって、そのどん詰まりが転車台になっている。だからこのように機関車が入ってきて、180度向きを変えて出て行くだけの施設なのだ。

 秩父そば旨かったっす。

秩父鉄道フェスタ5

2008-05-24 06:35:55 | その他
 トラバーサーは電車などの長さのある車両も1両そっくり乗せられる長さのある移動台で、工場の大きな2つの建屋の間に設置されている。来場者を乗せてデモをしていたが、それ程の人集りは出来ていなかった。鉄道ファンの人気は今一つのようだ。



 台車に乗ってみた。乗ってみれば何と言う事はなく、大きな床がのんびり横移動するだけだった。台車には車両を乗せるのだから、当然軌道が敷かれている。これを工場の軌道とぴったり合わせて止めるのだ。↓の写真は移動中に撮ったので、わずかに線路がずれている。工場の中に整備中の車両が見える。



 移動台の運転室(と言うのが正式名称かは定かでない)



 台に乗って見ていると、工場の各入り口の上に番号が書いてあり、それが横に流れていく。動いているのは自分の方なのだが、自分が止まっていて番号がついた入口が横に移動していくように感じる。古い話だが、サンダーバード2号の発進前の搭載するコンテナを選んでいるようだ。



 人間との対比で大きさが実感出来るだろうか?

秩父鉄道フェスタ4

2008-05-23 23:13:09 | その他
 引き続き廃品シリーズ。
パンタグラフらしいがそれ程大きくない。と言っても。広い地べたに転がってるからそう感じるのであって、部屋に入れたりしたらかなり邪魔になるであろうでかさだ。貨物列車を引っ張っていた電気機関車の物だろうか?



 ↓こいつはパンタグラフの上につける架線と接触する部分。



 どう見ても金属製の「セメント」返納品。正しくは「秩父セメント」の返納品だろうなやっぱり。



 会場内は基本的に色彩に乏しい。黒と灰色と白とミドリ十字のくすんだ緑色だろうか。あとは例外的にトラロープなどの黄色が少しあるがそれ程あざやかな印象はない。
しかし、鉄道フェスタのこの日ばかりは場違いに明るい色彩が所々に出現している。
 写真右奥に移っている「犬っぽい物」は犬型の、通称「フワフワ」だ。コンプレッサーで常時空気を吹き込んで膨らませ、中では子供が飛びはねて遊ぶ。しかし、冷ぼう機能はないはずなので、この炎天下では結構暑いんじゃなかろうか?でも、そんな事にはお構いなく子供達は元気に遊んでいた。



 この奥にラバーサーがある。
局長も言っているが、何のことはない、工場の建屋の間で車両を乗せて横移動させる装置だ。冷静に考えると「トラバース」させるもの、で「トラバーサー」だな。トラバースなら良く知ってるというか良くやる。岩壁登ったりする時に、直登ルートが確保出来ない場所で横に移動することだ。垂直面だけでなく水平面(つまり普通の地べた)でも横移動をトラバースと言う。



 花の奥に見えるのが「トラバーサー」の移動する台車。来訪者を乗せて横移動の実演をしている。

秩父鉄道フェスタ3

2008-05-21 22:06:23 | その他
 気がついたら5月も半ば過ぎてすっかり夏めいてきた。でもまだ「暑い」と言うほどではなく、風が清々しいいい季節だ。
 
 フェスタの会場は基本的に車両工場だから、いろいろな物が転がっている。特に秩父鉄道では貨物輸送を廃止した関係で、秩父セメントがらみの廃車や廃部品が目に付く。


 ↑こいつはセメントの石(つまり石灰岩だな)の運搬用かな?結構奇麗な状態で保存されている。



 ↑車体に「救援車」と書いてある。かなり外壁が痛んでいる。よ~く見ると真ん中の扉の下にエアコンの室外機が置かれていて、ホースが車内に引きこんである。と言う事は、空調された空間として何かに再利用されているのだろうか?う~ん、中が見てみたいぞ。



 廃棄された車輪(車軸付き)達。何でダメなのか、「ゆがみ」とか「○○にヒビ」とか、それぞれに理由がペンキで書いてあるのが面白い。


 解体処理待ちか?いっぱい転がってます。さすがにこれ程の大物はマニア向けに売りさばく訳にもいかないようだ。

 危険な箇所にはトラロープが張られて立入禁止処置になっていた。この日のファンはマナーが良くて、中に立ち入ったりしていなかった。この奥には「トラバーサー」がある。と案内されたが、「トラバーサー」って何だよ?関係者とマニアにしか分からない専門用語で案内アナウンスするな!実はトラバーサーの横にこの日限定のスタンプがあると入り口付近の案内看板に書いてあったんだが、そもそもトラバーサーがいったいどういった形状の物体か想像できない。こっちはスタンプに用があるのだ。

秩父鉄道フェスタ2

2008-05-19 21:40:17 | その他
 会場の工場はけっこう広い敷地だ。ゲート入ってすぐの広場にテントが林立して食べ物やお菓子やそして、鉄道関連のグッズを販売している。特に秩父鉄道の放出品、わけてもヘッドマークは人気が高く一点物を買い求める鉄道ファンが早くから列を作っていた。ヘッドマークは通常の列車についていた物が1万円、SLのパレオエクスプレスについていた少し豪華な物が1万5千円だ。今年のSL運航初日に使ったヘッドマークはオークションで販売されていて、開始値が2万円だった。いくらで落札されたのだろう?薄く大きな円盤を新聞紙でくるんだ物をかかえている年若い鉄道ファンが満足げに会場を歩いていた。



 秩父鉄道の熊谷駅の待避線にいたリバイバルカラーの旧型車両。隣の秩父カラー普通の列車とは色が違うだけだが、随分雰囲気が違うように感じる。ぼくらの年代には懐かしい山手線カラーだ。こいつは当日通常運用に回されていて、会場入りしない予定だ。



 こっちの黄色は臨時列車として会場の広瀬川原臨時駅に直接乗り付けていた総武線カラー。熊谷~広瀬川原の乗車料金は230円。熊谷駅の特設カウンターで硬券を売っていた。最寄り駅の広瀬野鳥の森までは190円なのだ。



 会場で展示中のSLパレオエクスプレスくん。窯には火が入っていて、煙を吐いている。この時期の休日は熊谷~三峰口間を運行しているのだが、今日は展示の為お休みなのだ。子供向けに「パレオ君のご飯」の小袋(中身は石炭みたいだった)を数量限定で配っていた。SLは子供やお母さん達には大人気で、撮影の人集りが出来ていた。



 こっちが今回の目玉、ビンテージカラー3編成の展示だ。こちらは玄人好みなのか、男性鉄道ファンが人集りになっていた。確かに懐かしい。左から総武線、京浜東北線、中央線。これに黄緑の山手線が並べば更に貴重だったのに何故かそれは無し。と思いきや、通常運航でこの3編成のすぐ横の線路を通過していった。タイミング良くシャッターを切ったファンは4編成そろい踏みを撮れたろう。
 因みに黄色の編成は、会場に居る間は休けい室として開放されていた。空調も適度に効いていて快適だった。