田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

田切春掃除の旅02

2012-05-13 22:52:00 | 飯田線の旅
 松本駅の改札を出て早い朝食を取る。駅前には24時間営業の某牛丼チェーン店と某ハンバーガーチェーン店がそれぞれ1軒、それにコンビニが2軒ある。この日は松本下車の乗客が大変多かったので、この内どれかを選んで朝食を調達するのだが、若い世代はハンバーガー屋とコンビニへ行く傾向が顕著で、その一方で僕等おっさん世代は牛問屋に殺到していた。

 朝食を済ませて駅に戻る。でも折り返し列車の発車まではまだ時間がある。始発の高尾行きが5時39分に出るが、次発の辰野行きに乗っても、結局飯田線に入る列車は同じになるので、あえて次発の辰野行きに乗ることにした。ヘッドライトに照らされて雪が舞っているのが見える。


 この時点でまだ飯田線に入って何をするか細部の予定は立てていなかった。のだが、ちょうど伊那市駅についた頃から記念切符の販売があると教えてくれた親切な人がいた。そういえばそんなイベントがあったのは知っていたが、まったく眼中になかった。そうか、そんなに時間の都合がいいなら伊那市で記念切符を買うとしよう。

 外は雪でも車内は暖かい。早速荷物から今回持参したポスターを取り出す。これはだいぶ昔に作って印刷屋で印刷した物だ。当時は今のように何でもPCで出来る!時代ではなかった。つまりこれはオンデマンドで、PC上で作ったデータを直接印刷した物ではなく、青い画用紙に絵やら文字やらを手書きで書き込んで原稿を仕上げ、それをカラー印刷した物だ。今にして思うと、すごい手間が掛かった作業だったわけだ。


 しばらく走ると反対方向に行く列車と行き違った。廃車になる119系だった。飯田線では当たり前だったこの景色も、今日明日で見納めなのだ。


 部長も思わず記念撮影。


 さて、伊那市駅に着くと既に切符を買う行列が改札外に出来ていた。これほど多くの人数が改札付近に固まっているのを過去に見たことはない。駅エントランスには「ありがとう119系」の看板が出ていた。切符の限定数は500セット。一人が1度に2セットまで買えるとの事で、つまり250人以内に並んでいれば確実に買うことが出来るのだ。僕らが並んだ時点ではまだ大丈夫そうだ。


 で、ちゃんと買えました。


 今回は119系さよなら記念の旅行でもあるので、実に幸先がよい。さて次はとりあえず田切に向かうとするか。

田切春掃除の旅01

2012-05-12 06:02:00 | 飯田線の旅
 例によって僕らの旅は夜行列車で始まる。移動の時間を稼ぎたいと言う事もあるが、夜行列車というのは独特の旅情があるように感じる。夜行そのものがが激減している今、それもまた失われつつある日本の旅スタイルなのだ。

 新宿駅に入線するムーンライト信州。回送のヘッドマーク・・と言うより先頭表示・・で入ってきた。昔懐かしい「特急あさま」だ。既に24時近い深夜だが、新宿駅の中央線ホーム上には多数の客が列車の到着を待っている。中央線のダイヤに乱れが出て混雑しているのだ。


 早速席に陣取ると、夜食とビールをセットアップする。といっても、発車時刻が24時寸前だから、さほど起きている時間はない。せいぜい八王子駅に着くまでだ。それ以上起きていると他の乗客の迷惑になってしまう。ビールの横の缶が何だか分かる人は年配の人ですね。


 発車寸前の車内。指定券は売り切れていると放送されているが、まだまだガラガラの状態。この先、立川・八王子と客を拾っていくのだ。


 この夜も車内でちょっとした事件があったが、思い出すだけで腹が立つし、僕がここで何か言った所でマナーが改善されるわけでもないので省略する。
 松本駅で夜行を降りる。列車事態はこの先大糸線に入り白馬まで行くのだが、僕らは松本で早めの朝食を取り、来た道を引き返して飯田線に急ぐ。見ての通り雪が積もっている。


 前回もいたが、今回もまた同じ位置にこいつがいた。寒い時期は架線の霜取りとして始発運行前に走るのだ。多くの鉄道ファンが三脚を立てて写真を撮っている。松本で降りた客が思いのほか多かったが、その内の多くがダイヤ改正で廃線になる長野電鉄の屋代線に向かうと思われる。飯田線の119系に向かうのは少数派だ。


 折り返し電車の出発まではだいぶ時間があるので、一度改札を出て朝食をとる。改札にこんなのがあった。そういえば受験シーズンだよな。


 早めに飯田線に入るが、まだ予定を決めていない。ただ、廃止になる119系に乗っておきたいとは思う。

桜の時期は過ぎたけど

2012-05-08 21:48:00 | その他
 う~ん、サボり癖は恐ろしいもので、すかり間が空いてしまった。これでは局長を馬鹿に出来ないな。
 さて、田切大掃除シリーズをスタートするべきところではあるが、長期サボりのリハビリを兼ねて、桜の写真をご披露しよう。

 今年は春先に気温が低かったせいで、桜の開花が遅れがちだった。家の近くの川原の桜が4月の頭に満開になったので、散歩がてらカメラを持って出かけた。この川原には黄色い花の咲く菜の花系の多分カラシナが広く自生していて、毎年桜とほぼ同じく満開になる。


 川の水もぬるみ、鴨が気持ちよさげにたゆたっている。ちょうど太陽が重なって写りこむように撮ってみた。


 さて、肝心の桜はこんな状態。今まさに満開のソメイヨシノだ。少しピンクがかった白と、濃い黄色のカラシナの競演。波一つない川面に写り込むのも風情があるが・・・これで川がもっと綺麗だったら良いのになぁ。市街地を流れる川では仕方ないか。


 こんな風に、真っ直ぐな川の両岸に桜並木が続き、日当たりがいい方の岸にはカラシナが咲いている。天気もよく見物客が多数思い思いに写真を撮っていた。


 この大きさではちょっと分かりにくいが、川岸の土手に転々と転がっている丸いのは「亀」結構大きな野生化した亀が寄り添って甲羅干しをしている。すごく気持ちよさそうだ。


 今年は満開の桜を、何箇所かで満喫できた。恒例の都内某所での花見も桜に恵まれて、大変よい春だった。

 いよいよ次回から予告どおり田切大掃除シリーズ連載開始です。