10月27日(日)埼玉県毛呂山(もろやま)町にある鎌北湖を見に行ってきました。「鎌北湖」とネットで検索をかけると「廃墟」とか「心霊スポット」等の情報で溢れていますね。中には観光協会のHPの写真をそのまま載せていたり、心霊スポットと呼ばれているホテルとは違う建物の写真が載っていたりと、「お前、本当に現場に行って記事書いてんのかよ?」って突っ込み入るページもあります。実際の鎌北湖は普通に住居もあるし、そこまでネットで煽るほど訪れてはいけない心霊スポットなら、湖畔に人なんて住んでないでしょう。
別名「乙女の湖」と呼ばれているそうですが、どのあたりが乙女なのかは少々分からない部分ではあります。農業用貯水池のダム湖で、ヘラブナ釣りの名所です。往時は宿泊施設が2軒、食事ができたであろう施設も2軒あり、それなりに賑わった観光地だったのでしょう。しかし忖度なくハッキリ言うと今は寂れています。
ダム堰堤の脇にある銘板です。鎌北湖と文字を書いているのは武者小路実篤さんです。同じ毛呂山町内に実篤さんが作った「新しき村」がある繋がりでしょうか。写っている自転車は僕のではありません。天気がいいので自転車とバイクで訪れている人も多数いました。
案内の看板は剥げていて全く読めません。こんなのが寂れている現状です。直せばいいのに。
ダムの堰堤を渡った先の細い道を少し進むと第1駐車場があります。道は車1台がやっと通れる幅で、行き違いはできないので対向車に気を付けながら運転します。
寂れているはずなのに、多数の車が停まっています。何だ人気あるじゃないのと思いますが、大半はハイキングの人の車で、釣りの人も少しいます。奥の建物はトイレです。ここに車を停めて身支度をしてトイレを済ませ、ハイキングに出掛けるのです。
駐車場の敷地の隅に建っているこれは、「犬魂碑」の拝殿です。階段の段差が高く上がりにくいです。前に来た時は草ボーボーだったのですが、綺麗に刈り取られて整備されています。
猟犬の供養碑のようで、犬の銅像がありました。
駐車場から見える物で、もう一つ気になっていたのがあります。駐車場の一つ上の段にある草木の埋まった何か檻のような物です。鳥小屋のようにも見えますが今回は草が適度に枯れているので近づいて見ましょう。
駐車場の角にある階段を上ります。階段はまだしっかりしていますが、上段に登ったら先はケモノ道しかありません。足下に注意しながら近づくと、金網が見えてきました。
こんな看板が残っていました。「キジバト」とあります。やはり鳥小屋だったようです。
入口(?)が開いていたので、中を覗き込んだら床部分は水浸しのドロドロで、草や木が茂っていました。あ~っそうか、こんなのが廃墟・心霊スポット扱いされる原因になるのでしょう。
登って来た方の反対側です。既にケモノ道すらありません。その昔はキジバトなどが飼われていて、見学できたのでしょう。そのまま草むらをかき分けて反対側のハイキング道に出ましたが、足が引っ付きムシだらけになりました。
では、駐車場を出て少し湖畔を散策しましょう。街灯にこんな看板が残っていました。「公共の宿、鎌北湖レイクビュー」です。恐らく営業していないのですが、これが少々謎の施設です。ネットでは廃墟、又はオカルトスポット扱いされています。
その2に続く。