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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

文芸座で木下恵介監督作品「花咲く港」

2017-01-07 09:57:39 | 日記
池袋文芸座の「絶対に観て欲しい喜劇 初笑い29本」という企画で、木下恵介監督作品・菊田一夫原作の「花咲く港」観てきました。「花咲く港」何度か舞台を観ようかと思ったのですが、なかなか食指が動かず、今回、映画が上映されるので、この機会にと、足を運びました。1943年の作品。
舞台は昭和16年。九州の島に現れた2人の詐欺師のお話。小沢栄太郎と上原謙が演じます。当時のことは分かりませんが、後年 憎々しい敵役で有名だった小沢栄太郎と永遠の2枚目だと思っていた上原謙が詐欺師を演じるというのは、意表を突いたキャスティングだったのでしょう。 ほぼ、時を同じくして、島に現れた2人。この島の恩人・渡瀬技師の遺児と名乗ります。2人は、別々に渡瀬技師の話を聞いて、島に現れたわけですが、そこは詐欺師。話を合わせて、兄弟という触れ込みで、島の人を騙します。彼らは、亡き父がやり残した事業 造船所を造ると言い、島の人々を喜ばせます。株券を売り、大儲けする2人。が、そこに、本物の技師の妻と遺児が現れ、事態は抜き差しならない状況に。そして、ある夜、島を暴風雨が襲い・・・
ラスト、詐欺師だった2人は改心して、島の人々と力を合わせて、、本当に船を造ります。島の有力者として、笠智衆 東野英治郎なども顔を見せ、古めかしさは否めませんが、なかなか面白い映画となっています。