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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

森繁 伴淳 フランキー「駅前旅館」

2017-01-25 10:57:07 | 日記
渋谷「シネマヴェーラ」の特集「名脇役列伝 浪花千栄子でございます」より「駅前旅館」です。
私が子供の頃、オロナインの宣伝に、浪花千栄子さんが出ていらして「ナンコウキクノでございます」と言うのがあったのを覚えています。これが、浪花さんの本名だと知ったのは、つい4、5年前のことでした。まさかねぇ~。「南口キクノ」というのだそうです。ついでに書くと、亡くなったのが、66才とのこと。もっと老けたイメージでしたよね。ちょっと驚きました。
さて、「駅前旅館」勿論、原作は井伏鱒二。未だに新潮文庫で残ってますもんね。大したものです。映画は1958年の作品ということ。
舞台は上野。旅館の番頭次平(森繁)が主人公。旅館のなかで産声をあげたという男。上野一筋で40有余年の人生。ただ、旅館自体は様変わり。かつての客引きではなく、修学旅行の団体などの客が、メインとなってきています。同じ番頭仲間で伴淳 添乗員役でフランキー堺が共演しています。旅館の女中さん 小料理屋のおかみ·お辰(淡島千景)らの生活を追いながら、映画は進んでいきます。次平さん、なかなかのモテ男  かつて芸者だった女性(淡路恵子)らが、彼を巡って恋の鞘当て。が、いつもの森繁さんとは違い、この番頭さん、かなりの硬骨漢で、色仕掛けにも首を振りません。そうこうするうち、彼の人生に変化が起こります・・・
話の筋よりも、森繁 伴淳 フランキーの上手さが見所たっぷり。楽しませてもらいました。