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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

春川ますみ&露口茂&西村晃 「赤い殺意」

2021-05-08 09:11:13 | 日記
昨日に続けて、古い映画のお話です。
文芸座で上映された「赤い殺意」
昨日書いた「甘い汗」と同じ1964年の作品。
この映画も、当時の因習が色濃く出ています。

舞台は東北。
主人公の貞子(春川)は、高橋家で女中奉公していた。
で、そこの次男の吏一(西村)と出来てしまい結婚。
一人息子がいる。
が、姑は貞子を嫁として認めず、籍は入っていない。
吏一は図書館勤め。
同僚の義子と10年来の腐れ縁。
貞子は、夫と姑から辛く当たられても
それを当たり前と思い、日々を過ごしている。

ある日、吏一の出張中に強盗(露口)が。
この男、肉感的な貞子を見て、思わず犯してしまう。
段々と男の正体が明らかになってくる。
名前を平岡といい、ストリップ小屋で、ミュージシャンとして働いている。

貞子は、自分に興味を持った平岡に付き纏われ、何回か関係を持ってしまう。
自分は不幸な女だと思いながらも、その行動は変わらない。

やがて、東京に一緒に行こうと、駆け落ちを迫る平岡
なにくれとなく意見する周囲の人々と交わるなかで
貞子の中に変化が起こっていく
というお話。

2時間半という、結構長時間の映画ですが
長さは感じさせませんでした。
主役の御三方 共に素晴らしい熱演でしたが
ある時は居丈高 ある時はマザコン ある時はヤキモチ焼き
変幻自在の演技を見せてくれる西村晃が、一番印象に残りました。