ラッパ屋 「コメンテーターズ」

紀伊國屋ホールで、今日千秋楽を迎える
ラッパ屋「コメンテーターズ」です。
昨年、コロナ禍で上演中止になった作品。
1年ぶりに日の目を見ました。

会場の紀伊國屋ホール。
先日、リニューアルしたばかり。
私、2度目ですが
今回初めて気がついたのは、
ロビーに井上ひさしとつかこうへいのパネル大の
顔写真が飾られていたこと。
やっぱり、紀伊國屋といえば、このお二方ですよね。

さらに、隣の席のおばさんの話を聞いていると
席も少し高くなったらしい。

さて、「コメンテーターズ」
タイトルからも分かる通り、テレビのワイドショーに登場する
コメンテーターが主人公。
といっても、つい先日まで、普通のおじさんだった人がコメンテーターになってしまうお話。

主人公は、横沢という64歳の男性。
会社を定年退職し、第二の人生を歩もうとしたら
折からの不況で、新しい勤め先が倒産してしまう。
思い立って、ユーチューバーに！
これが、思わぬ人気になってワイドショーの
コメンテーターに抜擢される。

普通の親父の代弁者として、テレビ界に進出。
ここでも、大人気。
コロナ禍の現在、ワイドショーの話題は
コロナとオリンピック。
物語は、実際の世間の流れとリンクして進んでいく。
この辺りは、皮肉たっぷりで面白い。

ゲストに元四季の北村岳子らを招き
舞台にピアノを設えての作品。
ワイドショーさながらの舞台装置で楽しめました。