プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

主人公の少年が健気な「ジュリアン」

2019-02-08 10:59:47 | 日記
ヒューマントラストシネマ有楽町で上映中の「ジュリアン」です。
ジュリアンという11才の少年が主人公のフランス映画。
父母の離婚に際し、ジュリアン少年の親権をどうするか これが大きな問題になっています。
単独を主張する母•ミリアム 共同を主張する父•アントワーヌ
アントワーヌには、ジュリアンの姉•ジョセフィーヌに対するDV疑惑もありますが、弁護人は否定。

ミリアムと2人の子供たちは、郊外の新しいアパートに引っ越し、アントワーヌには居場所を教えない。
が、裁判所は、アントワーヌに共同親権を認め、ジュリアンは週末を、父親と過ごすことに。
その週末 アントワーヌは、実家にジュリアンを連れて行くが、父親と口論になってしまう。
仕事も辞め、実の親にも見捨てられたアントワーヌ。 ますます、ジュリアンたちに固執していく。
息子を脅し とうとう新しいアパートを見つけたアントワーヌ。
ミリアムに泣いて許しを乞い、一瞬よりが戻ったようにも見えたのだが、やはり、地金が出る。
結果 ラストに悲劇が•••

アントワーヌに
「オレは 生まれ変わったんだ。やり直そう」
と泣きつかれ、思わず 許してしまいそうになるミリアム。
この2人 何度も こんな事繰り返してきたんでしょうね。
アントワーヌという男 なかなかのヘタレで 子供や女房には強いのですが、
ミリアムの姉妹に脅されると黙り込んでしまう。
どうにも度し難い男。
なぜ、ミリアムは、こんな男と結婚しちゃったのか?
ちょっと理解に苦しみます。

ジュリアンを演じたトーマス•ジオリアという少年 この映画が初出演ということですが、実に健気で可愛いらしい。お母さんを守るんだろうといういじらしさが、よく出てました。

宝塚雪組 望海風斗 「ファントム」

2019-02-07 10:43:24 | 日記
宝塚劇場で上演中の雪組公演「ファントム」です。

望海風斗がファントム。
真彩希帆がクリスティーヌ。
シャンドン伯爵が彩凪翔
オペラ座の新支配人•アランが朝美絢
その妻でプリマドンナのカルロッタが舞咲りん
前支配人ジェラルドが彩風咲奈
です。

舞台は、19世紀後半のオペラ座。
街角で歌うクリスティーヌを見染めたのが、オペラ座のパトロン・シャンドン伯爵。
彼は、クリスティーヌをジェラルドに預けようとします。
が、折悪しく ジェラルドは支配人をクビになり、新たにアランという支配人がやってきます。
新支配人が挨拶しているとき、1通の手紙が。
ファントムからのものでした。

この後は、大体「オペラ座の怪人」パターンで物語が進んでいきます。
違うのは、ジェラルドだけは、オペラ座の地下に住むファントムの下へ出入りできる。
そして、実は、2人には 哀しい関係があった。
ここが この作品の肝でしょう。
さらに、ここには 怪人の母親であるペラドーヴァ(朝月希和)という若い歌手の物語も絡んでくる。
私 原作読んでないので知りませんが、きっと このエピソードが書かれているのでしょう。
ただ、私は、この件 好きではない。
同性から見て、ジェラルド クズですもんね。
ただ、私の周りは、ラストに向けて、皆 すすり泣きが止まらなかった。

これは、望海風斗らの演技と、「世界のどこに」「私の真の愛」などの楽曲の賜物でしょう。
かく言う私も、ウルウルしましたもんね^_^

人気歌手引退の裏側「シークレット•ヴォイス」

2019-02-06 11:08:58 | 日記
「ヒューマントラストシネマ渋谷」で上映された「シークレット•ヴォイス」です。
「未体験ゾーンの映画たち 2019」という特集での上映。

人気絶頂だった時に 突如引退し、ファンの前から姿を消した国民的歌手 リラ•カッセン。
一方、彼女に憧れる シングルマザーのヴィオレタ。
こちらは、バーでリラの曲を歌っている。
彼女には、精神的に不安定で無職の娘がいる。

こんな2人を巡り合わせたのは、リラのマネジャーのブランカ。
10年振りに復帰を宣言したリラが、コンサート目前に倒れ、記憶喪失となり、歌えなくなってしまう。
そんな時、バーでヴィオレタの歌を聞いたブランカは、
「リラにリラの歌を教えて欲しい」
と頼んだという訳。

リラとヴィオレタ。2人が出会う。
やがて、ヴィオレタは、ブランカさえ知らなかったリラの「秘密」を知る。
そして•••

私的には、リラの「秘密」というのがイマイチ。
2時間ちょいの上映時間も、少し分かりづらい部分もあったので、もう少し短くならなかったのかという気もします。
「マジカル•ガール」の監督ですが、私は、こっちの方が好きだったかな。

下村湖人原作 「次郎物語」

2019-02-05 10:38:11 | 日記
古い映画の話が続きます。
神保町シアターで上映された「次郎物語」です。
1955年の作品。約100分の映画です。
私が生まれる前の作品ですから、当然 出演者も ほとんど知らない。
乳母のお浜役の望月優子 先生役の沼田曜一 後妻役の木暮実千代ぐらいでしょうか。

なぜ観に行ったか?
私が子供の頃 小学校に上がる前だと思うんですが、この作品がテレビドラマ化されたんですよね。
どこが気に入ったのかは もう覚えていませんが、私 楽しみに見ていた覚えがあるんです。
恐らく、初めてちゃんと見たテレビドラマだったんでしょう。
ただ、内容は、ほとんど覚えていない。
主人公の次郎少年が、結構可哀想な境遇で、そんななか、健気に生きていくというお話だったことぐらいですかね。
そんなわけで、どんな物語だったかを確かめに、観に行った次第です。

物語は、次郎少年が乳母•お浜の家から 生家に戻るところから始まります。
次郎少年の生家は、村一番の旧家。
が、母親は、次郎を可愛がらない。
やがて、家は没落。
次郎は、母親の実家に預けられることになる。
苦労が祟ったのか、母親も病に倒れ、実家で過ごすことに。
が、回復せず、亡くなってしまう。
父親は、後妻を貰うが、次郎は、この義母をどうしても
「お母さん」とは呼べない。
そんな次郎が、母の愛に触れる瞬間 それが この映画のクライマックスになっています。

米倉涼子 松本清張作品に挑む「疑惑」

2019-02-04 10:31:35 | 日記
昨夜は、米倉涼子が女弁護士役で 清張作品に挑む「疑惑」見ました。
黒木華演じる白河球磨子という女性にかけられた保険金殺人の弁護を 米倉演じる佐原卓子という弁護士がするお話。
なにしろ球磨子は前科持ちで、希代の悪女として名高い。そんな彼女が、年の離れた福太郎(中村梅雀)という夫にとドライブ中に事故に遭う。車は海の中に突っ込み、彼女だけが助かった、夫には、13億もの保険金がかけられていた。状況証拠は真っ黒。
しかも、彼女は「夫が運転していた」と主張するが、彼女が運転していたと証言する者はいるし、福太郎の孫は、球磨子のDVを証言する。
その一方、球磨子は事故前後の一連の出来事については、「記憶がない」と主張する。
さて、その真相は•••

佐原弁護士は、謎の多い彼女の半生に迫っていく。
元夫(勝村政信)に会い 20才の頃の彼女を知る卓子。
当時、彼女は博多のクラブでホステスをしていた。
彼女のために家を買った元夫だが、彼女とその情夫(永山絢斗)によって全てを奪われてしまう。

さらに、彼女を追うゴシップ誌の記者(板尾創路)から、「球磨子は捨て子だった」との情報を得た卓子は、出生の秘密を知る女性(YOU)と会う。
エキセントリックな言動で、自ら立場を危うくする球磨子。

事件を追求する検察官に余貴美子。
裁判長に平泉成。
卓子の先輩弁護士に津川雅彦。
3者も事件と絡み合っていく。
彼らと卓子のやり取りも、なかなか緊迫感がありました。

そして、卓子に罵声を浴びせたかと思えば、一転して
「私のこと好き?」と甘えたり、人たらしの一面を見せる黒木華。
お見事でした。