「ぐるっとJR東日本の旅」 三日目 その1
2015年11月7日(土)
大人の休日倶楽部パスを使う「ぐるっとJR東日本の旅」も後半に入る。
今日は山形新幹線で終点の新庄駅まで行き、いったん福島駅まで戻り仙台を経由して盛岡へ帰るのだ。
自宅へ帰らずにホテルに泊まる行程を組めば磐越西線や常磐線を乗ることも出来るのだがそうしなかった。
理由は宿泊費を抑えたからだ。
旅行にかかる費用の中では宿泊費が大きなウェイトを占める。
安めのビジネスホテルでも5000円はするから3泊すれば「大人の休日倶楽部パス」と同額になってしまう。
観光をして高級な感じのホテルに泊まって楽しむという旅ではないので、宿泊費を浮かすという目的から”自宅に泊まる”のである。
東京発の山形新幹線の座席指定券はちゃんと事前に用意しておいたし、仙台から乗る”はやぶさ号”の座席も確保しておいた。


午前6時に目が覚めた。
シャワーを浴びて着替えてチェックアウトをする。
土曜日の早朝だというのにフロント前のロビーは若い人たちで混雑していた。
早めにホテルを出たのは途中で朝食にすること、そして東京駅の写真を撮りたいということがある。
ホテルの前の歩道を見ると、おや?これは童謡の「赤い靴」ではないか。
マンホールの蓋ではないがカメラを向けてしまう。

10メートルほど行くと今度は道路の向かいに鳥居が見えた。
おや?鳥居の奥に見えるのは神社?、ではない自動車ではないか。

こちらは自動車がご神体なのかしらん。
さらに行くと「江戸切りそば」の看板があった。

見ると朝食メニューもある。

ほほぉー、朝からそばというのもなかなかイイのでは。しかもお値段がリーズナブルなのが私にはうれしい。
ちょっと小さめのてんぷらと卵がついて330円だった。

じっさい駅そばよりもお得なのだった。
他の客は出勤前なのか急いで食べてはすぐに出て行くが、私はゆっくりと楽しみながら食べたのだった。
店を出ると目の前にマンホールの蓋があった。YOKOHAMAとアルファベットで表示している。

世界有数の港だからね、横文字が似合う土地なのだ。
関内駅前の交差点にあった電柱に「海抜1メートル」の表示があった。

大震災のあと津波への備えとして今いるところの海抜を表示するようになったものだろう。
それにしても海抜1メートルとは・・
2メートルの津波が来たならばここは1メートルの水の下になってしまうのだ。
それだけじゃない地球の温暖化が進めば海面下になってしまうかもしれないのだ。
こんなところにこんなにビルを建てたり地下鉄、地下街を作って大丈夫なのかなあ。
などなど余計な心配をしながら歩く。
関内駅は土曜日だしまだ朝が早いので乗客の姿はほとんどいない、、が・・ベンチで寝ているサラリーマンの姿があった。


いつから寝てるんだろうか、まさか昨夜からあそこで寝ていたんじゃないだろうな。
昨夜はさほど冷え込まなかったが、それでも北の盛岡市ならば低体温になって救急車で搬送されることになっていたかもしれない。横浜だから大丈夫、、、な訳はないと思うが。
関内駅からは京浜東北線で東京駅へ向かう。
ところが・・・東神奈川駅で電車が止まってしまった。
車内のアナウンスでは「信号機の故障で止まっています」とのこと。
車内のアナウンスとプラットホームのアナウンスの声が混ざり合って聞き取れない。
どうやら「横浜駅まで引き返して東海道本線に乗ってください」と言っているようだ。
乗客はぞろぞろと向かいのホームに入ってきた大船行きの電車に移動する。
ところが・・「信号機の故障のため上下線とも動きません、回復の見通しは立っていません」とのアナウンス。
これは困った。
予定の新幹線に間に合わないではないか。
すると「京浜急行を利用してください」という内容のアナウンスがあったらしく、乗客は電車を降りて歩いて行く。
私もよくわからないままに一緒についていく。
駅を出たところでしっかりと東神奈川駅の写真を撮る。

100メートルも離れていないところに京浜急行「仲木戸駅」があった。
土曜日で乗客が少ないとはいえ大都会のこと、ものすごい混雑である。

誰一人として大声を出したりせず、まるで「ええ、こんなことはしょっちゅうあるんです」という感じで黙々と歩いているのは少々不気味でもある。

都会の事情がさっぱりわからない私は駅の券売機で切符を買う。

かなり以前に品川駅から横浜まで東急に乗ったという記憶があったから「とにかく品川まで行けばなんとかなるだろう」と品川駅までの切符を買ったのだった。
あとで知ったのだが、この場合はJRの切符や定期券を見せるだけで東急に乗れるのだ。
切符を買う必要はなかったのだ、ああもったいない。
JRから移動してきた乗客で東急の車内はぎゅうぎゅう詰めだった。
全方向から強く押されて手も足も動かすことが出来ない、人の出す熱気であっという間に汗だくになる。
さっき食べたおそばが口や鼻から出てくるんじゃないかと思ったほどだ。
東京で通勤する人たちはこんなに混み合う電車で毎日通っていうのだろうか。
呼吸もままならないような混雑だったが電車はちゃんと品川駅に到着。

ディパックを引きずるようにして電車を降りてJRの乗り場へと向かう。

山手線はちゃんと運行されていた。
ああ、よかったこれならゆっくり間に合う。
ホテルを早めに出て駅へ向かったのがよかったのだろう。
ぎりぎりの時刻に出たなら間に合わなかったかもしれない。
東京駅に到着。
新幹線の時刻には十分余裕があるので、さっそく駅の正面へと向かう。

東京駅の正面はおのぼりさんの記念写真スポットになっていて大勢の人が写真を撮りあっていた。
東京駅は明るい色のレンガのためか重厚さは感じられない。
建物の高さも威圧感がない程度に抑えられているのでなんとなく軽やかである。

去年は歩き旅のゴールということで記念に写真を撮った。
回りの人たちが記念に写真を撮りあっているので、私も負けじとセルフタイマーで記念の一枚。

丸の内中央口ではモデルさんの撮影をしていた。たぶんなにかのコマーシャルフォトなのだろう。

それにしてもずいぶんとスレンダーなモデルさんだ。
駅構内には東京駅のドームを乗せた郵便ポストがあった。

そのとなりには記念写真用の顔出しパネルもある。

おばさん達がかわりばんこに写真を撮りあっていたのだった。
続く。
2015年11月7日(土)
大人の休日倶楽部パスを使う「ぐるっとJR東日本の旅」も後半に入る。
今日は山形新幹線で終点の新庄駅まで行き、いったん福島駅まで戻り仙台を経由して盛岡へ帰るのだ。
自宅へ帰らずにホテルに泊まる行程を組めば磐越西線や常磐線を乗ることも出来るのだがそうしなかった。
理由は宿泊費を抑えたからだ。
旅行にかかる費用の中では宿泊費が大きなウェイトを占める。
安めのビジネスホテルでも5000円はするから3泊すれば「大人の休日倶楽部パス」と同額になってしまう。
観光をして高級な感じのホテルに泊まって楽しむという旅ではないので、宿泊費を浮かすという目的から”自宅に泊まる”のである。
東京発の山形新幹線の座席指定券はちゃんと事前に用意しておいたし、仙台から乗る”はやぶさ号”の座席も確保しておいた。


午前6時に目が覚めた。
シャワーを浴びて着替えてチェックアウトをする。
土曜日の早朝だというのにフロント前のロビーは若い人たちで混雑していた。
早めにホテルを出たのは途中で朝食にすること、そして東京駅の写真を撮りたいということがある。
ホテルの前の歩道を見ると、おや?これは童謡の「赤い靴」ではないか。
マンホールの蓋ではないがカメラを向けてしまう。

10メートルほど行くと今度は道路の向かいに鳥居が見えた。
おや?鳥居の奥に見えるのは神社?、ではない自動車ではないか。

こちらは自動車がご神体なのかしらん。
さらに行くと「江戸切りそば」の看板があった。

見ると朝食メニューもある。

ほほぉー、朝からそばというのもなかなかイイのでは。しかもお値段がリーズナブルなのが私にはうれしい。
ちょっと小さめのてんぷらと卵がついて330円だった。

じっさい駅そばよりもお得なのだった。
他の客は出勤前なのか急いで食べてはすぐに出て行くが、私はゆっくりと楽しみながら食べたのだった。
店を出ると目の前にマンホールの蓋があった。YOKOHAMAとアルファベットで表示している。

世界有数の港だからね、横文字が似合う土地なのだ。
関内駅前の交差点にあった電柱に「海抜1メートル」の表示があった。

大震災のあと津波への備えとして今いるところの海抜を表示するようになったものだろう。
それにしても海抜1メートルとは・・
2メートルの津波が来たならばここは1メートルの水の下になってしまうのだ。
それだけじゃない地球の温暖化が進めば海面下になってしまうかもしれないのだ。
こんなところにこんなにビルを建てたり地下鉄、地下街を作って大丈夫なのかなあ。
などなど余計な心配をしながら歩く。
関内駅は土曜日だしまだ朝が早いので乗客の姿はほとんどいない、、が・・ベンチで寝ているサラリーマンの姿があった。


いつから寝てるんだろうか、まさか昨夜からあそこで寝ていたんじゃないだろうな。
昨夜はさほど冷え込まなかったが、それでも北の盛岡市ならば低体温になって救急車で搬送されることになっていたかもしれない。横浜だから大丈夫、、、な訳はないと思うが。
関内駅からは京浜東北線で東京駅へ向かう。
ところが・・・東神奈川駅で電車が止まってしまった。
車内のアナウンスでは「信号機の故障で止まっています」とのこと。
車内のアナウンスとプラットホームのアナウンスの声が混ざり合って聞き取れない。
どうやら「横浜駅まで引き返して東海道本線に乗ってください」と言っているようだ。
乗客はぞろぞろと向かいのホームに入ってきた大船行きの電車に移動する。
ところが・・「信号機の故障のため上下線とも動きません、回復の見通しは立っていません」とのアナウンス。
これは困った。
予定の新幹線に間に合わないではないか。
すると「京浜急行を利用してください」という内容のアナウンスがあったらしく、乗客は電車を降りて歩いて行く。
私もよくわからないままに一緒についていく。
駅を出たところでしっかりと東神奈川駅の写真を撮る。

100メートルも離れていないところに京浜急行「仲木戸駅」があった。
土曜日で乗客が少ないとはいえ大都会のこと、ものすごい混雑である。

誰一人として大声を出したりせず、まるで「ええ、こんなことはしょっちゅうあるんです」という感じで黙々と歩いているのは少々不気味でもある。

都会の事情がさっぱりわからない私は駅の券売機で切符を買う。

かなり以前に品川駅から横浜まで東急に乗ったという記憶があったから「とにかく品川まで行けばなんとかなるだろう」と品川駅までの切符を買ったのだった。
あとで知ったのだが、この場合はJRの切符や定期券を見せるだけで東急に乗れるのだ。
切符を買う必要はなかったのだ、ああもったいない。
JRから移動してきた乗客で東急の車内はぎゅうぎゅう詰めだった。
全方向から強く押されて手も足も動かすことが出来ない、人の出す熱気であっという間に汗だくになる。
さっき食べたおそばが口や鼻から出てくるんじゃないかと思ったほどだ。
東京で通勤する人たちはこんなに混み合う電車で毎日通っていうのだろうか。
呼吸もままならないような混雑だったが電車はちゃんと品川駅に到着。

ディパックを引きずるようにして電車を降りてJRの乗り場へと向かう。

山手線はちゃんと運行されていた。
ああ、よかったこれならゆっくり間に合う。
ホテルを早めに出て駅へ向かったのがよかったのだろう。
ぎりぎりの時刻に出たなら間に合わなかったかもしれない。
東京駅に到着。
新幹線の時刻には十分余裕があるので、さっそく駅の正面へと向かう。

東京駅の正面はおのぼりさんの記念写真スポットになっていて大勢の人が写真を撮りあっていた。
東京駅は明るい色のレンガのためか重厚さは感じられない。
建物の高さも威圧感がない程度に抑えられているのでなんとなく軽やかである。

去年は歩き旅のゴールということで記念に写真を撮った。
回りの人たちが記念に写真を撮りあっているので、私も負けじとセルフタイマーで記念の一枚。

丸の内中央口ではモデルさんの撮影をしていた。たぶんなにかのコマーシャルフォトなのだろう。

それにしてもずいぶんとスレンダーなモデルさんだ。
駅構内には東京駅のドームを乗せた郵便ポストがあった。

そのとなりには記念写真用の顔出しパネルもある。

おばさん達がかわりばんこに写真を撮りあっていたのだった。
続く。